・誰かについて生きることと、誰かのために生きること
・映画の描く悪の現実との境界線
・ポンジュノのミクロ世界
付録の50分のドキュメンタリーも見るほどに素晴らしかった
主人公アレックスの孤独が前2作を踏襲し、より深いところで暗さを嘆いていて、惹き込まれるキャラクター設定となってる
カラックスの起承って掴みにくいというか入り込みにくいなと思った今作
しかしそれに乗ってしまえば未知の世界へと連れてってくれる素晴らしい作品
フィルムノワールの映画すぎる映画だった
転回はありきたりな印象だが節々にカラックスの映画センス
騙し騙され、タイミングはいつも悪い
最悪は待っていたかのようにガントリーに襲い掛かり、彼はただ去っていく
サトゥルノの手話が翻訳されずに受け手の解釈にされているのは理解及ばぬ先の想像力か
15年近く昔、レンタルDVDの予告で見て凄く惹かれたのを思い出し、あの時見ていれば趣味嗜好、何かしら変わっていたのかもしれないと思えた作品だった
期待していたハリポタ要素(化け物とのバトルや強者同士のバトル)があったので結構満足
ギミックが半端ない
ヒッチコックにかかればメリーゴーランドが楽しいものからとても恐ろしいものになってしまう
平成初期なのに既視感が凄いのは、レンタルDVDの広告で何回も見たからか
学生時代の夏の香りがしてすごくノスタルジーに浸れた
日本映画産業は演者へのリスペクトが低く、アイドルや芸人といった素人が多用されるために価値を落としているとニューヨークタイムズがドライブマイカーの論評に際して述べていた
そこで思うのは、リスペクトにも段>>続きを読む
一発狙う男たちと事態をよりカオスにしていくウブなキャンディの放浪記的作品
同じ穴の狢同士で罵倒し合う医者のシーン、目撃情報を聞いているのに誰の映画だって答える映画人が乙だった
ラスト30分くらいから次第につながる点と点に思わず感嘆した
更にこの作品はクローズが多いなという印象
存在の耐えられない軽さに近い雰囲気
排水溝を流れる新聞を拾うところ、レンガでサイドミラー破壊して周るシーンがお気に入り
映画館で映画を見ている観客を見ているレオスカラックスから始まるこの映画は節々に彼らが見ている白黒映像が差し込まれていて、常々監視されているような感覚になる
カンピオンのホーリースモークを思い出した
よくそんな拷問思いつきますねって感じだ
あとなぜ最後のクレジットでタルコフスキーに向けているのか
今泉力哉がおもろいとこは終局がいつもティッシュのようにキャラクター関係性がくしゃってなする脚本だわ
ボコボコにぶん殴られた後、泣きながら抱きしめられるような映画
映画って本当自由で素晴らしい、見てよかった
このレビューはネタバレを含みます
風呂入ったら五右衛門風呂だった男と気付かずに元から風呂入ってた女の恋愛
女心はいつも男よりも先にあって、整理も早いというジョナサンのシーンがしんどかった