とぽとぽさんの映画レビュー・感想・評価

とぽとぽ

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ザ・ヒューマンズ(2021年製作の映画)

3.5

"家族団らん"

感謝祭の夜、娘の家に集う家族三世代それぞれが問題を抱えていて…コレが本当の"イット・カムズ・アット・ナイト"だ?
徐々に不穏さ・不気味さを増して、息の詰まるような時間が流れていく戯曲
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.0

仲良しや"好き"が普通な距離感の近さを疑え

こうした解釈が合っているかは分からないけど、個人的には相反する感情を抱く家族や友人への気持ちを少し思い出した。例えば会いに行くのは面倒くさいとか思って、会
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Wander Darkly(原題)(2020年製作の映画)

3.5

幸せにならなきゃ

シエナ・ミラー✕ディエゴ・ルナ=自分は死んだものと疑わないエイドリアンとマテオが "彼" 死神の影に追われながら、2人の思い出をめぐる旅に、観客もまたその真偽が分からぬまま夢と現実
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暗闇でドッキリ(1964年製作の映画)

3.2

"不測の事態を常に予測せよ"

事実!男どもがこぞってコソコソと館内で夜這ムーブを見せるファーストカットから楽しげ。そして、事件はもう始まっている…。そう、ピーター・セラーズの体を張った印象的な個性的
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地下室のヘンな穴(2022年製作の映画)

3.0

バカげた見栄とか若さへの執着

妻と社長が体現するそれらから解き放たれて、自然のままに生きましょうよ、と。たとえ技術が進んでも、楽しいことはほどほどに。さっさと教えろ!新居の地下室に人生を激変させると
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林檎とポラロイド(2020年製作の映画)

4.0

新しい自分を始めるには過去の自分も連れて

記憶を失った男が、"新しい自分"プログラムに参加して、色んな"初めて"を経験していく。届くカセットテープに指示されるがまま実行してはアルバムも作成していく。
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シーフォーミー(2021年製作の映画)

3.0

助けはいらない!腐った自分と決別を

他人に助けを求められない主人公が、他人の助けを受け入れられるようになるまで。
見るからに被害者みたいな弱々しい描き方ではなく、その点には大いに好感を持てたが、全体
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スージーQ(2019年製作の映画)

3.0

いつも自分の進みたい道へ行くのね、チビちゃん

スージーの選んだ道は間違いじゃない。急いで地元デトロイトを出ては -- 女性ロックンローラーの開拓者というだけでなく-- 、一見節操のないほどに何にでも
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マクベス(2015年製作の映画)

3.0

ご乱心ファスベンダーにご用心

荒涼とした大地で権力に取り憑かれ、猜疑心に悩まされ、不安に押しつぶされそうになる……自らのした罪"盛者必衰の理"。錯乱、正気を失ったのか?強迫観念に駆られ狂しくなってい
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ファニー・ページ(2022年製作の映画)

3.5

クリンジコメディ

"固定概念を覆す"先生の存在からカートゥーン作家になることを決意して家を出る主人公。ヒーローコミックは興味ない。例えばTVシリーズ『ビッグバン★セオリー』のキャラクター達が実は明る
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魅せられて(1996年製作の映画)

2.5

コムシ・コムサ(まあまあ)

ベルナルド・ベルトルッチ✕リヴ・タイラー=イタリア的らしい作品。1975年の8月どこにいたか覚えてる?隣人の芸術家との心の交流、実の父親探し、そして初恋の人をずっと想って
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ぼくのデコ 23歳のヴァンパイア兄貴(2021年製作の映画)

3.5

ダブリンの血は美味

アイルランドからゆるくオフビートでローファイな低予算ホラーコメディ。
ダメ兄貴に負い目もあって気弱な弟。吸血鬼ネタに例えば医者往診の『エクソシスト』カット、最近誰もが自己診断だ。
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ザ・コントラクター(2022年製作の映画)

3.0

お約束のやつ

名作『最後の追跡 / Hell or High Water』コンビ=クリス・パイン✕ベン・フォスターどんな役柄でもあっても出演作毎に爪痕を残す、信頼に足る演技派2人共演アクション・スリ
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梟ーフクロウー(2022年製作の映画)

4.0

卑しい者は見て見ぬふりをして=目を閉じて生きるしかない…のか?

途中からドキドキハラハラずっと目が釘付け ✕ 地に足の着いた形で思ったよりずっと格好良い作品だった!! この面白さに刮目せよ!

盲人
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英雄の証明(2021年製作の映画)

4.0

アスガー・ファルハディは本当にイヤ〜な映画監督だ(褒めてます)

また今回も一つの(映画的には決して大きくない)私たちと生きることの日常と地続きのふとした出来事から、人間の"性(さが)"を深堀りしては
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もっと遠くへ行こう。(2023年製作の映画)

3.0

よく知る他人…新鮮さは無いけど主演二人は最善を尽くしている

この夫婦なにか"ヘン"なんです…フォー!シアーシャ・ローナン✕ポール・メスカル=大好きな2人共演によるガース・デイヴィス共同脚本監督SF心
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レッド・ロケット(2021年製作の映画)

3.7

"アメリカを再び偉大に"!一貫した作家主義で特定の場所についてそこで暮らす貧しい人々の生活から現代アメリカを描き出すショーン・ベイカー監督らしいコメディ

MAGA(Make America Grea
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ウーマン・キング 無敵の女戦士たち(2022年製作の映画)

4.0

ヴィオラ・デイヴィス万歳!!

アゴジェ!イゾギに従え。銃なしでも火薬は使える、火花さえあれば。時に小さなネズミでも象を倒せる。国を守る最強の女性部隊を率いる我らがヴィオラ・デイヴィスが最強で最高!イ
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ストップ・メイキング・センス 4Kレストア(1984年製作の映画)

5.0

一生に一度

"真実"。カセットテープを持ってきた…大好きなバンドの大好きなライブ映画。できるまでの過程や舞台裏を映し出し、クルーも労って、そして最後にかけて観客の顔が映っていくようになるまで無条件に
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ザ・ユナイテッド・ステイツvs.ビリー・ホリデイ(2021年製作の映画)

3.0

まず驚いたのが、白人による黒人へのリンチを禁じる法案が却下されたこと。モデルとなった実在のビリー・ホリデイの偉大さに比べると内容自体がそれに見合ったものかは分からないけど、アンドラ・デイはすごい。

ノーマ東京 世界一のレストランが日本にやって来た(2016年製作の映画)

3.5

すごく的を得た原題

シェフ!『一流シェフのファミリーレストラン』の余韻冷めぬまま、料理人のスリリングなさまが見たくて…。レネ、そして彼を支え、幾多の失敗から料理を実現する人たち。することは多いのに時
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ゴッズ・クリーチャー(2022年製作の映画)

3.5

母の愛の限界…エミリー・ワトソンのすごさを久しぶりに感じた!そして忘れてはならないのが音楽

"家族への投資" 祖父の牡蠣養殖を継ぐために久しぶりに帰省した息子、愛する我が子のためにどこまでできるのか
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エターナル・ドーター(2022年製作の映画)

3.2

何歳になっても娘は娘

母の過去(影)を追い求めて…ティルダ・スウィントンの母娘一人二役によるゴシックドラマ。
母と娘、互いの画に鑑賞し合わない構図が続く(ex. 小津監督)。差異を伴う反復でホテルで
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アース・ママ(2023年製作の映画)

3.5

母なる大地と母(親)から娘へシングルマザー。妊婦の母性とわが子を想うからこその葛藤・揺らぎが丁寧に描かれていてよかった。様々なファミリー(家族やコミュニティ)を捉え収める主人公の写真屋さんという職業も>>続きを読む

ショーイング・アップ(2023年製作の映画)

4.0

自分の状態、自分のスピード、自分の傷、それら表れる自分の創作物(に反映される)

産みの苦しみ、創作の浮き沈み・苦悩とだからこその面白さ。他者と比べて嫉妬や焦り、主人公が共感できた。ケリー・ライカート
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ニューオーダー(2020年製作の映画)

3.5

金持ちでも貧乏でも搾取する側もされる側もいる

だからどうなるかは自分次第。清貧とは程遠い、金持ちのブタどもとなじる側も結局私利私欲か?そう、結局個人の話でレッテルは貼れないし、善行をしても報われない
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ヴァル・キルマー/映画に⼈⽣を捧げた男(2021年製作の映画)

4.0

幻想に生きて、好きなことをしなさい

ホームビデオに撮影の舞台裏、なんでも撮った。いつだってビデオカメラを回し続けてきた半生。証拠にも?ジュリアード音楽院への最年少での入学。悲しい過去、弟ウェスリー・
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.9

ここから出たい!好きではないけど凄い作品

薄っぺらい男に力を誇示したがる男…世の中のクソ男たちに支配されずに、自らの自由意思で選び取ること。差別、貧困、環境問題 etc...内側が異型の男たちが回す
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ラスト・クリーク(2018年製作の映画)

3.0

サバイバル能力で逞しく生きる前半戦から、匿われる中盤戦、そして後半編へと…。女性一人でクソ野郎どもを成敗するようなアクションスリラーを期待すると肩透かしを食らうだろうし、実際ここ日本での売り方はそんな>>続きを読む

ソング・オブ・ザ・シー 海のうた(2014年製作の映画)

4.0

ここにいたい…映像美。絵のタッチこそ違えどジブリにも通ずるような自然の中で子どもに訪れる不思議な出来事という寓話性や大人と少しの怖さ、そして心温まる優しさ。ヨーロッパらしい -- といってもメジャーな>>続きを読む

ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

3.2

良くも悪くも原作のまま

派手さこそないけどよく頑張っていて、オリジナルが好きな人は多分ガッカリしない出来。熱心な原作ファンではないためアニメを見ていたときにも感じていた、引き込まれるのが難しい導入部
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ボヤンシー 眼差しの向こうに(2019年製作の映画)

4.0

少年の目と彼の恐ろしい経験 -- そして決断 -- を通して、東南アジアの奴隷労働を力強く世界に向けて発信・告発する社会派ドラマ

つらく厳しく過酷な現実を突きつける。骨太で重厚、何より人間の尊厳を踏
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クローブヒッチ・キラー(2018年製作の映画)

3.5

父親が連続殺人鬼だったら…?

見事なキャストの力もあってついつい釘付けになるようなシーンも多く、静かに手際よくサスペンスフルな展開を語っていく、淡々とドヤァ!
世間を震撼させたシリアルキラー絞殺魔の
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ハッチング―孵化―(2022年製作の映画)

3.0

母親が夢半ばで破れたインスタ蝿スマホゾンビだったら…?

"素敵な家庭"意表を突くファーストカットから美しい家族の崩壊…偽りだらけの幸せリア充アピール動画。ずっと自撮り棒を持った"インスタ蝿"が、バカ
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フラッグ・デイ 父を想う日(2021年製作の映画)

2.5

作品にかける思い入れの強さの表れか、感傷的すぎる

パパには秘密がある…所謂"毒親モノ"とでも言うか、本当の家族と綴るホームドラマ。宣伝の時点では「贋札!」みたいな感じでスキャンダラスな文句が踊ってい
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