沙苗や足立の考え方は共感できないなと思った。
沙苗と健太が様々な経験を経たうえで、2人が新たな境地に進むラストは『早春』を感じさせて良かった。
サイドブレーキ。
古典的な破滅型ロードムービーと思いきや、考えさせられるラストであった。
アノーラが抱える孤独は、貧困や女性特有の問題を越えて、普遍的なのかもしれない。
アルメニア人たちは一癖も二癖もあるキャラクタ>>続きを読む
キアラとムファサが時を重ねて重なり、希望につながる終わり方で良かった。
スカーとムファサは兄弟のように仲良かったのに、環境のせいで決別することになって可哀想だなあ。
ラフィキが良い味だしている。
27歳にしてこの作品を撮った河瀬直美監督の才能に嫉妬してしまう。
美しくも穏やかな時間が流れているなかで起こる家族の離散。
それでも、変わらなく美しく光り続けるものがある。
吉野で生きる人々の様>>続きを読む
映画の空気感や音楽は非常に好みだった。
カレーライスが食べたくなる映画。
ただ、生き霊のくだりやおじさんの妄想的展開はかなり怪しい。
どんな作品でも楽しみに観にきてくれる観客がいる以上、熱意を持って作らなければならない。
山田洋次監督のものづくりの情熱が伝わってきてとても良い。
渥美清演じる父ちゃんがたくさん笑わせてくれるし良い>>続きを読む
皮肉な結末だが、希望を感じさせる終わりを迎えるのが良かった。
帰郷することは希望か絶望かはわからないが、それでも未来に進むこと自体は希望でもあるんだな。
ロッコはどこまでも家族想いで素敵だが、そこ>>続きを読む
ケーレンたちが「家族」になった瞬間が幸福に満ちていて美しかった。
本当の幸せを手に入れて、その価値を知ったからこそ、ケーレンは変われたのだろうなあ。
多くの苦難を経て、最後にケーレンが選んだ結末が>>続きを読む
夫に共感してしまったのは男性ゆえだろうか。
最初から音楽が不穏で不安を駆り立てられる。
30分という短時間だが、多くの空白が多くて考えさせられる。
蝿が誰なのか?は夫婦それぞれの立場で異なるが、>>続きを読む
終始つらかった。
それでも、日常は続いていく。
日常を続けることほど、残酷で切ないことはないし、同時に救いにもなる。
Filmarks-1000本目作品。
相米監督らしい作風で興味深い。
個性的な3人組がヤクザ相手に立ち回るストーリーが面白い。
丸太の上の水辺での銃撃戦や最後の少年少女のダンスなど、類を見ないカットがたくさん。
王道なストーリー展開で面白い。
オードリーがどこまでも美しくて画になる。
一見冷徹そうだが情に満ちたライナスが格好良い。
あまりにも尊いラストに鑑賞後しばらく呆然としてしまった。
奇跡なんて起きない、そんなことが当たり前な世界において、確かに起こった奇跡。
もしかしたらありうるかもしれないと思い描くからこそ、とてつも>>続きを読む
市川準監督らしい懐かしさを感じる映像と音楽で良かった。
原作は傑作であり、その雰囲気をだすのは難しそうだなあ。
不器用だが懸命に生きる少女。
ラストのオチが秀逸であるとともに、大いなる愛を感じた。
未来が視えてなお前向きに生きる姿に人間の強さを感じる。
言語学の世界も興味深い。
欲望の投影。
映画監督と脚本家志望の男2人が愛する女にぶつけようとした欲望が終盤返っていく。
腐った白黒の世界から思いだす鮮やかな世界。
父が有罪か無罪かわからなくて、めっちゃハラハラする。
証言者の一言一言が重くて、ナチスの非道さを思い知る。
アンはどこまでも公正なヒーローだ。
原作の大事なシーンがカットされていて、勿体無い感が否めないが、やはり名作のアニメ化ということで大きな感動を与える。
沢田を取り巻く環境が劇的に変わるなかで、堂本剛演じる沢田だけが変わらないように見える。
堂本剛氏の持つ独特な空気感がそのまま映画になっている。
周囲がとにかくうるさい世の中だが、結局幸せは自分で決>>続きを読む
モノに取り憑いて現世に留まるという設定は、ひょっとしたらありそうだから、リアルさを感じた。
登場人物たちのふとした言動もリアルで、だからこそ死という現実が切なくなる。
東監督の構成が見事で、これ以>>続きを読む
2から生じていた因縁が実現する話。
年老いたマイケルが信心深くて家族想いになっていて、人間は変わるのだなあと思う。
マフィアはまさに因果応報の道理の世界。
「純粋性」や「現在」を追求する三島の美的世界観が色濃く反映された作品の映画化。
主人公の国分は三島由紀夫の心そのままみたいな。
純粋であることにとことん価値を置く。
王道の青春で楽しすぎる。
ラストのシンクロのシーンは良いなあ。
ドラマ版も名作だが、すでに魅力が90分に凝縮されている。
カナオは頼りないようだが、どこまでも優しい眼差しで妻を支える良い夫であった。
「なぜ私といるの?」と投げかける翔子への返事が頼もしい。
法廷と生活、それぞれの場面で喪失の経験と向き合う夫婦。
誰かを選ぶという無自覚な高慢さと親社会への忠実さ。
奈緒の品の良さと謙虚さは男心をくすぐるだろうなあ。
数シーンしかないが、ここでも吉岡睦雄の怪演が印象的だった。
リチャードは色々弱さを持っているけど、だからこそ逃避したいのかなあ。
完全に自由になったリチャードは最高に楽しそう。
快楽の維持には代償が必要。
大山のぶ代さん追悼で鑑賞。
安心安全のクオリティーでドラえもんらしさを楽しめました。
結局、夢と現実が入れ替わったままのラストは怖いなあ。
ダッチェスと3匹の子どもが上品で可愛い。
ピンチが最高の結末を用意するのがディズニー。
みんな猫になりたい〜♪
後半にかけて面白くなっていく。
恋敵となる男たちがそれぞれ良いキャラを出している。
天井桟敷の人々がいちばん幸せそうなんだよなあ。
たとえ嘘だとしても心からでる母の愛情。
八日目の蝉は孤独だけれども、そこから見えるものがある。
「その子は、まだご飯をたべていません。よろしくお願いいたします。」
全体的に気持ち悪さが目立ち、2章が特に無理だった。
『哀れなるものたち』は傑作だったが、支配と依存をテーマにしたランティモス映画は苦手かも。
悪魔崇拝の儀式か?
少女たちがボートを漕ぐカットが美しい。
ノスタルジーを感じさせる昭和の愛媛の青春物語。
決勝戦、血を流しながら漕ぐ姿は泣ける。