だいごろーさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

モリコーネ 映画が恋した音楽家(2021年製作の映画)

4.0

@ル・シネマ

改めてモリコーネの偉大さに感服。
映画音楽しか知らなかったけど、それ以前はポップスとかジョンケージ並みの実験音楽をしてたなんて知らなかった。
半世紀前の出来事を語りながら、当時の熱量で
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茶飲友達(2022年製作の映画)

4.0

@ユーロスペース

これは結構良かった。
実際に起きた高齢者コールガール業者摘発事件にインスパイアされた物語で、タブー視しがちな高齢者の性を描きつつ、全世代に共通する普遍的な孤独に繋がってて良かった。
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イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

3.6

@TOHOシネマズ日本橋

おっさん同士の小さな争いが描かれているのだけれど、そこで起きることに大きなサプライズもなく、宣言→実行の流れしかないのでそこまで乗れなかった。
本土の内戦と並行して描かれて
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グッドフェローズ(1990年製作の映画)

4.5

@新文芸坐

やっと観れたけど最高。
特に、ジョーペシが突然キレだす酒屋のシーンとレイリエッタの笑い方のインパクトは忘れ難い。
あとはレイリエッタが逮捕される日の異常な焦燥感、面白すぎて鑑賞から1カ月
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ブギーナイツ(1997年製作の映画)

4.5

@早稲田松竹

学生の頃に観た時にはラストシーンにモザイク処理がされており、なんてことしてくれてるんだ…と憤慨したんだけど、無修正版で見事な巨根を見ることができ、ようやく物語が完結した気がする。
最初
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ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地、ジャンヌ・ディエルマン/ブリュッセル1080、コルメス3番街のジャンヌ・ディエルマン(1975年製作の映画)

4.5

@早稲田松竹

「ニーチェの馬」と兄妹関係にある作品だと思った。
芋を茹で、ベッドを畳み、男を迎え入れ、金をもらい、息子の帰宅を待ち、寝る、そんな日常の繰り返しをじっくり見せつつ、そこから綻び落ちてい
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そばかす(2022年製作の映画)

3.5

@新宿武蔵野館

クリスマスイヴに観に行ったけどほぼ満席で、他人に対して恋愛感情、性的欲求が湧かないアセクシャルの主人公を描いた作品をイヴにこんなに多くの人が観に来ていることに対して少し感動した。
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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

4.4

@ヒューマントラストシネマ有楽町

素晴らしかった。
音の映画であり、耳が聞こえない彼女の周りのもの(人)の存在を観客に意識させる監督の演出が的確であった。
足立区と荒川の風景も作品にマッチしており、
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ある男(2022年製作の映画)

4.2

@TOHOシネマズ日本橋

見応えがすごかった。予告編から受け取るある程度予想できることから、さらに日本の暗部を抉るようなテーマが浮き上がってくるのが良かった。
ラストの妻夫木聡のセリフから想像できる
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グレイ・ガーデンズ(1975年製作の映画)

4.5

@イメージフォーラム

セール目当てで行ったメイズルス兄弟特集だけど、こっちの方が断然面白かった。
没落した元貴族の母娘が暮らすゴミ屋敷での愛と喧騒の日々。
ひたすら口喧嘩して歌って踊って、猫やたぬき
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セールスマン(1969年製作の映画)

3.8

@イメージフォーラム

聖書を売るセールスマンとアメリカの中流階級の家庭が描かれていく。
生活に行き詰まり、日銭も心許ない家庭の奥さんが吐露する苦しさが切実で心が揺さぶられる。

MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

4.0

@TOHOシネマズ日本橋

今年のホラー映画の中でもかなり好きな作品だった。とにかく厭な映画で、全てのきっかけとなる夫との別れのシーンから管理人のおじさん、全裸のおっさん、全裸のおっさん逮捕後の警察の
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あのこと(2021年製作の映画)

4.0

@丸の内TOEI

痛みを感じる作品だった。特に終盤の展開は凄まじい…最悪の展開を想像してしまった。
去年の「プロミシングヤングウーマン」や「17歳の瞳に映る世界」と同じく、世の中の男性全員が見るべき
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ギレルモ・デル・トロのピノッキオ(2022年製作の映画)

3.8

@EJアニメシアター

戦争を絡めつつ、ディズニーのアニメ版とはかなり趣や造形も異なるピノキオ像を表現していた。
クリケットの耐久力がジョジョのミスタ並みで笑った。妖精がキモすぎて明らかに敵側の見た目
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窓辺にて(2022年製作の映画)

4.2

@テアトル新宿

かなり面白かったな〜今泉監督は脂乗りまくってるんじゃないか。

苦労して手に入れたものを投げ出すこと、それを否定ではなく肯定で捉えることができたことで、一歩前に踏み出すことができた主
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グリーン・ナイト(2021年製作の映画)

3.8

@TOHOシネマズシャンテ

回転するカメラとともに、ゆっくりと時間が経過していき、彼が次に映る時には朽ち果てている、という一連の流れは痺れた。
ゴーストストーリーとかさらば愛しきアウトローほど静かな
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冬の旅(1985年製作の映画)

4.2

@イメージフォーラム

仲間が帰ってきたタイミングで彼女を追い出さざるを得なかった彼の、彼女の死を知った後にインタビュー?を受けていた際の後悔滲む表情が強烈。
あの女性教授も、彼女の知り合いが最後、駅
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あなたの微笑み(2022年製作の映画)

4.2

@イメージフォーラム

渡辺監督が無駄に脱がされまくってるのがまず笑える。監督に裸を気に入られたのか…

序盤の展開から、全国のミニシアターをめぐるロードムービーに移行していくのが面白くて見応えあった
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ファイブ・デビルズ(2021年製作の映画)

3.5

@新宿武蔵野館

発想は面白いけれど、イマイチ満足感はない。
タイムリープした先で悪魔として見える設定とか、完全にやってることが魔女だったり、そのあたりをビジュアルでもう少し見せても良かったのかも。

ザ・メニュー(2022年製作の映画)

3.0

@TOHOシネマズ新宿

監督のブラックユーモアのセンスが合わずなかなかしんどかったけど、異物としてのアニャが良かったのと、チーズバーガーが美味そうだけ。

ドント・ウォーリー・ダーリン(2022年製作の映画)

3.6

@TOHOシネマズ新宿

監督2作目で全然違う作品に挑戦してておもしろなと思った。なんか既視感のある感じだけど、ホラーテイストのビジュアルだったり展開で面白くみれた。

WANDA/ワンダ(1970年製作の映画)

4.0

@Stranger

菊川に新しくできた映画館にて鑑賞。人生どん詰まりのワンダが、たまたま出会ったどうしようもない男と逃避行するロードムービー。どうしようもない男に微かな希望を見出すのがつらい。選択肢
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EUREKA ユリイカ(2000年製作の映画)

4.6

@角川シネマ有楽町

ずっと鑑賞機会を逃し続けていた「EUREKA」をようやく観ることができた。今この時の自分だからこそ刺さった台詞もあり、映画って縁とタイミングが鑑賞体験を大きく左右するもんだなと改
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恋人はアンバー(2020年製作の映画)

3.5

@TOHOシネマズ新宿

あんまり今の時代に撮られる意義を感じなかった。あと、ラストの展開はちょっといただけないなと。あんな自己犠牲を強いておいて、その後のカバーはなし?せめてあの彼女とのシーンが描か
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RRR(2022年製作の映画)

4.5

@新宿ピカデリー

超面白かったな〜見得がキマり続けていてこんなの歌舞伎じゃんと思った。ナートゥのダンスバトル楽しすぎるし、動物たちとのシーンでクライマックスだろって思ったらまだ中盤で、そこからラーマ
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女っ気なし(2011年製作の映画)

4.2

@ユーロスペース

この束の間のヴァカンス感たまらないな。

遭難者(2009年製作の映画)

3.8

@ユーロスペース

3度もパンクをした自転車を思いっきり投げた後に冷静になってはって拾いに行くところや、車に八つ当たりした後に撫でる所など、細かい所作で人物像が浮かび上がらせるのが上手い
深夜、寝静ま
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バビ・ヤール(2021年製作の映画)

3.8

@イメージフォーラム

ウクライナにとっての負の歴史を今公開する意義を考えてしまった。
後半の詩がズシンと重めの余韻をもたせてくれる。

秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

4.0

@ヒューマントラストシネマ有楽町

豊田道倫の「14センチの靴」の実写化じゃんと思った。3世代の女性たちがお互いを思い、お互いのことを深く知り。友情を深めていくのが素晴らしい。

アザー・ミュージック(2019年製作の映画)

3.5

@イメージフォーラム

自分にとってのジャニスと重なり、切なくなってしまった

さかなのこ(2022年製作の映画)

4.2

@TOHOシネマズ新宿

さかなクンの話がまさか横道世之介的な主題と親和性高いとは。めちゃくちゃ良かった。

ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

3.6

@TOHOシネマズ日本橋

レモンが愛おしすぎるのと、トーマスネタがまあまあ笑えるのと、久しぶりの真田広之のアクションが観れただけで満足はした。