じょせふさんの映画レビュー・感想・評価 - 10ページ目

ヒート(1995年製作の映画)

4.3

クリストファーノーランがダークナイトで参考にした映画というのもあり、銀行強盗のシーンをはじめ主演二人が向かい合うシーンなど観ていてハラハラする。(銀行の支店長役はダークナイトでも銀行の支店長役を演じて>>続きを読む

ミッドナイト・イン・パリ(2011年製作の映画)

4.4

とにかく絵面が綺麗、芸術の街パリとその黄金期を扱った題材、幸運にも少しは知識があったので魅了され、この作品とパリの虜になった。
そして豪華すぎるキャスト、流石ウディ・アレン。演技派というよりは高貴で華
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ダラス・バイヤーズクラブ(2013年製作の映画)

4.2

アカデミー賞の主演男優賞、助演男優賞をダブルゲットしたこの作品。やっぱり主演、助演俳優二人が凄かった。
映画「レクイエムフォードリーム」で圧巻の演技を披露したジャレッド・レト、スーサイドスクワッドでジ
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めまい(1958年製作の映画)

3.9

私情挟み探偵さん、頭が切れるんだか執念深いんだか、、、笑。男のメンヘラは犯罪。
途中の精神病シーンで淡いアニメ調の映像が少し流れたり、全体的に風景や服飾にこだわっていたりと、いい意味でサスペンス感がそ
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ムーンライト(2016年製作の映画)

3.9

強烈に重いんだけど鬱映画ではない、社会の闇をフルフルで描いてるんだけどカットが美しい。
ララランドがアカデミー賞の作品賞を逃したときの作品賞で、物凄い社会派だというのはを聞いていたから今まで敬遠してき
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ウインド・リバー(2017年製作の映画)

3.7

意外とミステリー感は無かった。こういう問題がアメリカではずっとありますという問題提起。

ベン・ハー(1959年製作の映画)

3.8

すごく長くて(3時間42分)宗教味を帯びたグラディエーターっていう印象。当時はアラブ人、ユダヤ人、ローマンが混在していてローマ帝国は正に人種のるつぼだったんだなと感じた。
セットの規模がすごいことで有
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A.I.(2001年製作の映画)

4.5

切ない映画の代名詞みたいな映画、でもそれだけじゃなくてロボット倫理、科学者倫理もしっかりと描かれている。
AIを作った寿命がある人類と永遠をさまようAIという名の情報、ロボットとは違うのだという独自性
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フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

3.9

クリスチャンベイルの身体づくりは本当にプロフェッショナル、本物に寄せすぎ。実話らしい生々しいセールス重視エピソード、現実はそこまで甘くなかった。

しあわせの隠れ場所(2009年製作の映画)

3.8

実話ってのが信じられない。家族みんな偉大すぎる。すごく残念だったのがアメフト知らなさ過ぎて主人公の何がすごいのか一切わからなかった点。

ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

3.8

自然な作風、白黒なんだけど登場人物達が映画に色を付けている、そんな感じ。BGMが無い映画は映像で勝負するので、主人公の横から長回しするカットが非常に印象に残った。
ネットフリックスオリジナルは基本的に
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天国と地獄(1963年製作の映画)

4.4

白黒かと思いきや、立ち上るピンクの燻煙。踊る大捜査線はこれをオマージュしていたのかと納得。
天国と地獄というタイトルは終盤まで全く意味が分からないが最後にその対比を見せられると一般庶民は現実に引き戻さ
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(1960年製作の映画)

4.0

脱獄映画、先が読めない。聞いていたほどどんでん返しでは無かったが終始緊張感が漂い、BGMもなく、錆びたカンカンという音が鳴り続ける。白黒だが妙にリアルだった。
チームプレイの重大さがひしひしと伝わる、
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アニー・ホール(1977年製作の映画)

3.9

完全に500日のサマーだった。ウディ・アレンといいジョセフゴードンレヴィットといい草食系男子の描き方(特にファッションと考え方)が上手い。草食系なのにスタイリッシュでしっかりしてるのが西洋人のクオリテ>>続きを読む

市民ケーン(1941年製作の映画)

3.9

”老害”という言葉がぴったりと当てはまってしまうかわいそうな男の話。
愛情を受けずエリート一家で育った男が陥ってしまう愛情と信頼に関する勘違い、それは愛情は買うもの、得るものという物質的なものであった
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ノーカントリー(2007年製作の映画)

4.2

しっくりこない、そして終わり方含めて全然スッキリしないんだけど、引き込まれた。
悪くて強い奴を徹底的に掘り下げると名作が生まれるのだろうか。静と動の使い分けも見事で、劇中で会話が聞きにくいと思い音量を
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突撃(1957年製作の映画)

4.1

WWⅠの塹壕戦映画かと思いきやまさかの忖度映画。最初に上から下への構図を見せて後々回収していく。
戦況、死傷者なんてなんのその、さっさと戦争を終わらせたい高官、昇給するために無理難題を兵士におしつける
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アメリ(2001年製作の映画)

4.2

おフランス製のオシャレコメディー。凄い小規模で話が展開されるんだけど、みんなが"幸せ"という世界観を共有している。
独特な雰囲気の美人さんだと思っていた主人公、何も変わっていないはずなんだけど話を進め
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マイ・フレンド・フォーエバー(1995年製作の映画)

3.8

スタンドバイミーライクな作品だった。なんでfilmarksのトレンドになっているんだろう、と思い観てみると、病気と差別にちなんだ話で納得。友人関係がメインかと思いきや親子関係のほうが熱かった。

エンツォ レーサーになりたかった犬とある家族の物語(2019年製作の映画)

4.4

犬派はイチコロ、A dog's purposeと同様破壊力抜群の作品だった。ケビンコスナーの優しい声がエンツォのロイヤリティを上手く表現していたと思う。
映画配給会社は2年に一回くらいこの手の映画(犬
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スカーフェイス(1983年製作の映画)

3.9

生き方を曲げなかったからこそ色々得て色々失った男。ギャングものの映画は単なるサクセスストーリーで終わらないから止められない。
アル・パチーノの役柄に応じた感情の振り幅には毎回驚かされる、それなのにロバ
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ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還(2003年製作の映画)

4.0

最後までゲームオブスローンズだったが、途中からマッドマックス味やスターウォーズ味が増してきて物凄く壮大になっていった。
音楽も映像は言うまでもなく素晴らしく、キャラ設定も上手い具合に出来ている。目的地
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ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔(2002年製作の映画)

4.0

相変わらずGOTみが凄い。(ロード・オブ・ザ・リングの方が時期が早いわけだけど)
前回の作品より一気に規模が大きくなり面白さも増した。映画としては長いけどこれを一種のドラマだと思えば短いものだ。
有名
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ロード・オブ・ザ・リング(2001年製作の映画)

3.6

ゲームオブスローンズとハリーポッターに世界観が似通っててGOTを見た身としてはあまり新鮮味はない。
ただIMDbで異次元の数字を出しているのは確かなので次も観る。

パッドマン 5億人の女性を救った男(2018年製作の映画)

4.0

自分しか自分を信じていない状況って何よりも厳しいし、本来だったら確実に気持ちも折れてしまう。気持ち悪がられてた女性達をあきらめずに最終的には強さを与えた主人公のメンタルに感服。
最後のスピーチもそうだ
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プリズナーズ(2013年製作の映画)

3.9

後20分くらい伏線回収、未来暗示タイムが欲しかった。ただ全体的に宗教色が強く、緊張感があってサスペンスとしては見事。
この手の作品を見ると毎回思う、単独行動は自殺行為。

スナッチ(2000年製作の映画)

4.1

トントン拍子で進んでスッキリ終わる、すごく好きなタイプの映画だった。
何か残るか、と言われると残らないけど最近重いのばかり観ていたので、本来のエンタメとしての映画の楽しさを再認識させてくれた。

レクイエム・フォー・ドリーム(2000年製作の映画)

4.4

本来こういう映画を高評価すべきでは無いんだけど、映像作品として、そして監督が伝えたかった薬物の恐怖が凄まじかったので高評価。
同じ薬物映画でトレインスポッティングとかがあるけどそれよりも遥かに恐怖で、
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偽りなき者(2012年製作の映画)

4.0

確証バイアス、集団ヒステリーって危険だなと思った。一番怖いのはこの映画での登場人物は有効な手立てが無かったということ。
たった4-5年しか生きていない女の子の言葉を大の大人が信じ込み、偽りの事実を大き
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情婦(1957年製作の映画)

4.6

ただただ凄い。2時間が足早に過ぎ去っていった。緻密に張り巡らされた伏線、特徴深いキャラクターたちの思索と行動。シックスセンス、ユージュアルサスペクツ級の衝撃であった。
ただの裁判ものだと思っていたがサ
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サイコ(1960年製作の映画)

4.2

サイコサスペンス、サイコスリラーどちらにくくってもその頂点に君臨できうる傑作。
有名なシャワーシーンのことは知っていて、そういう意味ではかなりネタバレされた状態で観たのだが、ちゃんとそれを越えてきた。
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自転車泥棒(1948年製作の映画)

2.5

なんで世界的な評価が高いんだろう?
自転車盗まれてただひたすらそれを探す映画...90分がすごい長かった笑
戦後敗戦国になったイタリアの悲惨さは痛いほど伝わってくるが、それだけ。
もう少し親子に焦点を
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ムーンライズ・キングダム(2012年製作の映画)

3.6

本当に不思議な世界観。色使い、セット、絵、衣装、全てがこの作品を物語っている。脚本も展開も何かと乱雑なんだけどしっかりとデティールまで行き届いている感じ。これが彼の作品。
大人も子供もみんな愛くるしい
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生きる(1952年製作の映画)

4.2

余命わずかな人が余生を全うするストーリーは世の中にゴロゴロ転がっている。涙の誘い方、構成、その点ではこの作品もそのうちの一つなのかもしれない。
しかしこのストーリーではそれと同時に敗戦直後の役所の縦社
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ブラックホーク・ダウン(2001年製作の映画)

3.8

世界中に生放送されアメリカ軍が速攻撤退した湾岸戦争。今までベトナム戦争の映画ばかり見ていたのでヘリコプターが主役の市街戦は新鮮だった。
ベトナム戦争あたりからの反戦ムードで兵士は最早英雄では無かったが
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