じょせふさんの映画レビュー・感想・評価 - 13ページ目

ディパーテッド(2006年製作の映画)

3.9

マット・デイモン、レオナルド・ディカプリオ、この二人の演じた役は彼らの人生をそのまま投影したのかと思うくらい現実味があった。具体的記すと、ハーバード大学を卒業しその足で名作グッドウィルハンティングを撮>>続きを読む

バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)(2014年製作の映画)

4.3

アカデミー作品賞にふさわしい時代を象徴するアイコンだらけの作品。映画を愛し、舞台を愛し、エンタメを愛し、本当のエンタメの価値を見失った人々を嫌う監督、脚本家がおくるパンチの効いた二時間。ドラムの演出と>>続きを読む

ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

3.0

内容がペラペラのカーアクション映画は自分好みではないことが分かった。

her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)

4.4

ついそこまできている技術革新、そして人々の普遍的な悩みをクロスさせた、決して大衆受けしない傑作。テーマは"形"。「AIと人間は何を共有するのか」を必死に模索するAIと、形という概念に縛られない愛を受け>>続きを読む

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

4.3

レオナルドディカプリオとブラッド・ピットのW主演、これがどれくらい凄いのかと問われたらレオナルドディカプリオとブラッド・ピットがW主演をつとめるくらい凄いんだよ!としか言い様のないハリウッド最高戦力二>>続きを読む

ライムライト(1952年製作の映画)

3.5

フィルマークススコアのせいで期待しすぎてしまった感はある。しかし、今も語り継がれる代表的な台詞や気持ちのこもった舞台でのワンカットなどチャップリンのエンターテイメントにかける信念を存分に味わうことので>>続きを読む

存在のない子供たち(2018年製作の映画)

4.1

いつもとは違い今回は長文です。作風としてはかなり昔に見た是枝監督の"誰も知らない"に近い。

難民とは文字通り"難民"であり、身分もなく職もなく悪戯に生を授けられた人々も数多い。先週まで海外の大学の
>>続きを読む

ジャンゴ 繋がれざる者(2012年製作の映画)

3.9

The dark knight,Whiplashなど助演者が主演者を完全に喰ってしまう作品がある、そしてこれもその類い。有名なレオナルドディカプリオのトラブルを逆手に取るようなアドリブシーンをはじめと>>続きを読む

レヴェナント:蘇えりし者(2015年製作の映画)

4.2

迫真の映像に惚れ込んだ。展開は至ってシンプルだが演者の技量、映像の撮り方見せ方がこのメッセージの少ない作品をオスカークラスにしていた。そしてやはりトムハーディーはヴィランが似合う。

ジャージー・ボーイズ(2014年製作の映画)

3.9

何人かのキャラクターによるストーリーテラー風の構成が新しく、ここにきてまた新たにニューカマーとなったイーストウッド先生には脱帽するばかり。才能を伸ばし腐らずに成長させてくれた兄貴分を思う才能溢れる弟分>>続きを読む

シャザム!(2019年製作の映画)

3.6

笑いどころは多々ありコメディとしての完成度が高かった。しかし、このようなヒーローものは若さ、強さの狭間で葛藤するシーンが必要であると感じる。相棒ももう少し頼りがいのある奴であって欲しい。

ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア(1997年製作の映画)

3.7

天国の扉を叩く手前、人生の最後につきが回ってきた、それがこの題名の示すところであろう。無鉄砲と真面目の二人組をポンコツギャングが後手を踏みながらおっていくという構成が面白かった。撃ち合いになっても死者>>続きを読む

ライオン・キング(2019年製作の映画)

3.9

ストーリーを全て覚えている状態で観ても素直に面白かった。cgはここまで来たか!と常日頃感心している自分だが、フルcgで大自然を描ききった今作をみて描きたいもの描きたい世界観を全て表現できる時代の到来を>>続きを読む

きみに読む物語(2004年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

感想以前にものすごく考えさせられた。なにも欠くところがない完璧な男のロンの彼女を思い、彼女を引き留めようとした優しさが結局は空回りして、愛情の矛先を変えてしまっている感じを見るのがとても億劫であった。>>続きを読む

トイ・ストーリー4(2019年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

ファンでも評価がわかれるという前評判ズバリ。アベンジャーズのスティーブロジャーズ、ダークナイトライジングのブルースウェインとラストでの展開は近いがウッディは果たして責務を全うしたのか、、という問いが自>>続きを読む

善き人のためのソナタ(2006年製作の映画)

4.1

顔も名前も知っているのに会ったことのない二人の不言実行を地で行く関係が同時平行で進んでいく描写が美しかった。何かを成そうとして奔走している影には自分が気づかない協力や理解があったりするのかもしれない。>>続きを読む

グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

4.1

今までに見たことのないテンポの映画だった。精巧に、しかし不自然に作り込まれた世界観、一切合切理解することのできない複雑にいり組んでいるのかまとまりがないのかすらも言葉に表せない人間模様、どたばたコメデ>>続きを読む

イントゥ・ザ・ワイルド(2007年製作の映画)

4.5

自分と似かよった思想の主人公が虚無に囚われるという内容が見ていてとても億劫であったが、人との出会いをピースとして物に残しながら話を進める展開のお陰でゆったりとしたストーリーに飽きを感じることはなかった>>続きを読む

スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(2019年製作の映画)

3.7

物語終盤で敵役が言っていた、「人々は信じていたい」という台詞が印象に残った。人々は見たいものしか見ないし見えないという倫理観世界観のヒーロー映画が観れることを願っている。

素晴らしき哉、人生!(1946年製作の映画)

5.0

朝から号泣させられ、本日をもってベストムービーが更新された。自分の生き方で周りの人の様子は変わる、自分の命にはお金に還元できない価値がある。つらくても生きて行くモチベーションになる作品であった。この手>>続きを読む

雨に唄えば(1952年製作の映画)

4.0

ララランドがオマージュをしているとは聞いてはいたがまさかここまでとは、、という感想が一番大きい。作り物としてのミュージカルの絶妙な見せ方、メインが際立つよう計算され尽くした色彩バランス、まさしくミュー>>続きを読む

レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)

4.3

怒濤の展開、まとまりがあり流れを感じる殊勝な脚本、クエンティンタランティーノ色全開の贅沢な100分間。バックサウンドのようで実際に音楽がその場でなっているアイデアは新鮮で、映画に入り込んでいると急に鑑>>続きを読む

スタンド・バイ・ミー(1986年製作の映画)

3.7

家のDVDプレイヤーが何故か壊れていて使えなかったので借りてきたレザボアドッグスが観れず代わりに観賞。
少年たちだからこその感情のぶつけ合いなど、本来思春期に訪れるような精神面での悩みや成長を事細かに
>>続きを読む

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(2019年製作の映画)

3.7

謙さん好きにはたまらない内容。インセプション然りお金が大きく動く作品で日本人が重役を勤めることなんてまずないので、この作品を通じてハリウッドにおける謙さんの偉大さがはっきりと見てとれた。謙さんのお陰で>>続きを読む

シャッター アイランド(2009年製作の映画)

3.4

めちゃくちゃに広げた伏線を最後にごちゃごちゃにしてごまかした感がある映画。なかなか面白く、緊張感の出し方もこの監督らしく見事だっただけにもう少しまとめ方をしっかりと考えてほしかった。

マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

2.5

この映画はなんなんだろう?その疑問が無くならないまま映画が終了してしまった。なんでこんなに評価が高いのかがよくわからなかった、前作とかを見る必要があったのだろうか。

僕のワンダフル・ライフ(2017年製作の映画)

4.4

だだすべりの放題に似合わない、短く、そして泣かせ所を理解している作品。ペットとの別れという最大級に悲しいイベントを別視点で描いている。これといった驚きもなくストーリーも定石通りに流れていく中、分かって>>続きを読む

LION ライオン 25年目のただいま(2015年製作の映画)

4.0

価値観が変わる系の作品。ニコール・キッドマンが演じる義母の生きざまがかっこよく、自分なりの信条、正義を持って生きていこうと思った。そしてこれが実話だというのが一番の驚きで、Google Earthを見>>続きを読む

LOGAN ローガン(2017年製作の映画)

4.2

この映画に昔見た圧倒的な強さを誇るミュータントだったウルヴァリンの姿はなく、出てきたのはローガンという人間臭い、それでも強くあろうとする男だった。個個人の能力が他のマーベル作品とは段違いなXmenには>>続きを読む

プラダを着た悪魔(2006年製作の映画)

4.1

マイインターンを事前に見ていたのでプライベートと仕事という虻蜂取らずな事柄の間でいきるというテーマに既視感があった。メリル・ストリープの冷酷で優秀な上司のカリスマ性の見せ方は彼女だからこそなせる業で、>>続きを読む

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ(1984年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

渋くて締りのある演出で主には友情を描いた映画。時間軸を追うのは難しくないし人間関係もあまり難しく描からていないのだが、最終局面で何が暗示されているのか自分なりの答えを出すことが出来ずになにか引っかかっ>>続きを読む

E.T.(1982年製作の映画)

4.2

ジョンウィリアムスと素晴らしい音響でこの映画を見せてくれた午前10時の映画祭にこの高得点を捧げたい。時代を感じるが古さを一切感じさせない美しい映像とそれに見合った極上の音楽、とてもシンプルなストーリー>>続きを読む