じょせふさんの映画レビュー・感想・評価 - 15ページ目

風をつかまえた少年(2019年製作の映画)

3.7

お父さん役なんか観たことあるなと思ったら「それでも夜は明ける」の人。アフリカが慢性的にかかえる飢餓の問題を実話というアプローチで描いていて、将来的にアフリカを支援したいと思ったと同時に自暴自棄にならず>>続きを読む

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

4.0

ずっと見たかった作品をやっと鑑賞。思っていたストーリーとは全然違ったが、憎しみの連鎖に優しさの要素が加わり今度は優しさの連鎖が起こっていく。犯人らしき人を殺すのか殺さないのかみたいな締め方だったが結果>>続きを読む

シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

4.3

言葉を発することができない女と人外な生物の言葉ではない部分でわかり合う恋愛模様が美しかった。いくらか衝撃的なシーンもあるがそれもこの映画の魅力の一つ。言葉では補えない、身体の触れ合いでしか得られないも>>続きを読む

パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

3.9

映画館にて鑑賞。噂通りのおしゃれ映画で全体通じてテンポも良く、豪華キャストの共演も魅力の一つだと思う。ただ、スタイリッシュすぎるがあまり自分にはまとまりが感じられず、キャラ一人一人に対して思い入れがあ>>続きを読む

ディア・ハンター(1978年製作の映画)

4.2

心情描写が非常に優れていて、セリフが少ない割に置いていかれないし感情移入もできる。緊迫感のあるシーンでは喧騒と静寂を交えながらシリアスに描き、絶望感を煽りたいシーンでは感情を爆発させて釘付けにさせる、>>続きを読む

アリータ:バトル・エンジェル(2018年製作の映画)

1.5

まんまとフラグが回収されていき、時間が淡々と過ぎ、否応にも次回に続いてしまうのかと嘆き欠伸が絶えない2時間。何故?まみれの内容はさておき主人公のチート設定が観ていてしんどく、結局なにが言いたいのか、何>>続きを読む

パッチ・アダムス トゥルー・ストーリー(1998年製作の映画)

3.5

崇高な目的を持ち何を言われようとも自分流を貫いた男の話。伝えたいメッセージは良かったと思うが、気高い意志を持ちながら人格者ではない彼にどうにも感情移入することができず、偏った意見を持った院長に対して天>>続きを読む

アメリカン・ビューティー(1999年製作の映画)

4.4

演出と役者の力(主にはケビンスペイシー)がなければ全く印象が変わるであろう作品。劇中の歌はほとんど知らない歌だったがその使い方も上手く、引きのカット寄りのカットを見事に使い分けていて終わった後もこの作>>続きを読む

戦場のピアニスト(2002年製作の映画)

4.3

絶望の中でも生を全うし小さな希望を持ち続けた男の話。いかなる状況でも感情を押し殺してきた主人公が全てを忘れてピアノにぶつけるシーンが鳥肌物。主人公の服装、カメラ割りで映画の流れを表していてそこも素晴ら>>続きを読む

アメリカン・ヒストリーX(1998年製作の映画)

4.3

前期の英語の先生が素晴らしいと言っていたので鑑賞。右派が世界を席巻している今観るべき作品なのかもしれない。モノクロの過去回想シーンの挿入が狷介な主人公がいかにしてそうなったのか、そしていかにして差別主>>続きを読む

リトル・ダンサー(2000年製作の映画)

4.0

ミュージカル映画ではないのだが感情をダンスに吐き出すビリーの演技が印象に残った。素人目から見ても彼のダンスは下手くそだったが全ての苦難から解放されたような彼のダンスに引き込まれた。作風もテーマもベタで>>続きを読む

ビューティフル・マインド(2001年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

結構前に見たがマークしていなかった映画。ついこの間ファイトクラブを見て既視感があったのはこの映画の影響であろう。なんで主人公は天才なのに幻影の存在を認めないのだろうかと鑑賞中は思っていたが、助けてくれ>>続きを読む

ユージュアル・サスペクツ(1995年製作の映画)

4.3

緊迫感のあるカメラ割り、全く予想のつかない展開などSaw1に近いものを感じた。カイザーは幻なのか実在するのかいるなら誰なのか、どんでん返しはないが衝撃はsawのそれ。理解が困難になる局面、グロいシーン>>続きを読む

ルーム(2015年製作の映画)

3.6

アイデアも展開も新しく面白かったが映画としては新しくないように感じた。また、子役がワンダーといいルームといい本当に難しい役どころを見事に演じきっていて、私の中ではそちらのインパクトが強くて内容を薄めさ>>続きを読む

ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

映画としての出来栄えが過去1,2を争うレベルだった。いつの時代でも当てはまるだろう普遍的なテーマがここまでかというくらい重たくのしかかった。こんな感じの映画を以前見た気がするのだが、あまりうっすらとし>>続きを読む

ゴッドファーザー(1972年製作の映画)

3.9

2019年一本目。思っていたようなマフィア作品とは全然違った。誰よりも正義を愛するファミリーのもとで育った真面目な男の成長を描いた作品。色々と心に残るシーンはあったが、最後のシーンにあまり爽快感がなく>>続きを読む

ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

4.1

2018年の映画納めとして鑑賞。原作は英語で読んでいて外さないことは知っていたので期待は相当していて期待値もマックスだった中、期待通りの内容で満足だった。短い時間の中で膨大なメッセージを伝え切った製作>>続きを読む

遠い空の向こうに(1999年製作の映画)

4.7

実話系でのナンバーワンが更新された。原作がしっかりとしているというのが大きいが、始めとラストシーンの比較然り家族、友情の描き方、、とにかく全てのバランスが絶妙だった。テーマも理系の自分にはドンピシャで>>続きを読む

クリード 炎の宿敵(2018年製作の映画)

4.1

序盤から中盤にかけてはロッキーシリーズと前作の二番煎じ感がありやや退屈していたが、後半からは家族というテーマ性を持ってのまとめ上げがあり全体的に素晴らしかった。そしてやはりクリードシリーズは臨場感が素>>続きを読む

スラムドッグ$ミリオネア(2008年製作の映画)

4.2

納得のアカデミー賞8部門受賞。ゴミ、腐敗、暴力などスラム街の過酷さ、そしてそこから抜け出すのがいかに困難かを的確に表現していて時代を示す社会派の作品としても優れている。主人公にスポットは当てつつも、救>>続きを読む

マイ・インターン(2015年製作の映画)

4.0

ロバートデニーロが演じる渋い男が最高にかっこいい。周りのことをしっかりと見つめながら自らは善い行いを実践して行き、それが周りに伝播していく。序盤ではパソコンのデスクトップを写すシーンが多かったが中盤か>>続きを読む

グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997年製作の映画)

3.8

マット・デイモンは天才だがこの作品に関して言えばやや過剰評価されている感じはする。観たのは3年前になるが、ラストの親友との別れのシーンは未だに残っている。