bookmarkさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

グッバイ、リチャード!(2018年製作の映画)

3.8

とってもよかった!!!が、ラストシーンがある意味わたしの中では衝撃で。そういう選択肢もありなのか!と。

最期を告げられてからの言葉ひとつひとつが持つ言葉の重みを受け止めつつ、同時に"これぞ映画の台詞
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LION ライオン 25年目のただいま(2015年製作の映画)

4.5

このようなノンフィクション映画はもっともっと奇跡じみていて、現実ではありえないような偶然が重なって結論に向かうのがセオリーだと思っていた。
もちろん本作だって沢山の事象が重なっていることは分かってるん
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流浪の月(2022年製作の映画)

4.8

"見たい風にしか人は見てくれない。"
どれが真理で、どこからが洗脳か。線引きは曖昧で、繊細で、どこまでも不安定な純愛。
本当のことは自分たちにしかわからないけれど、背景がどうであれ、外野からの視線は2
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

5.0

何も言うことなし!!!とにかく最高!ここ最近で観た中でいっちばん良かった〜〜〜!

前作のオマージュの詰め合わせ、サントラと主題歌の隙のないハマり方、そしてキャストが、ハリウッドが、もっと言えば国境を
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ザ・ピーナッツバター・ファルコン(2019年製作の映画)

4.0

また好きな作品に出会ってしまった。

(言葉選びが難しいのでこういう表現しかできないが)ハンデがあることに対して、"そういう目で見る"ということは当然論外だが、必要以上に目をかけるのも、それはそれで色
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ホリック xxxHOLiC(2022年製作の映画)

2.5

圧倒的映像美、ほんとそれに尽きる。
あの世界観とかストーリーを忠実に再現するのは確かに難しいよなあ、と。

宇宙でいちばんあかるい屋根(2020年製作の映画)

3.8

桃井かおりさん演じる"星ばあ"が、とっても素敵なキャラクターで。清原果耶ちゃんの透明感も、浮遊感のある世界観にもってこいだった。
他の豪華俳優陣がしっかりと作品の基盤を固めてくれているからこそ、2人が
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桜のような僕の恋人(2022年製作の映画)

4.0

思っていたよりも中島健人が朝倉くんそのもので嬉しくなった。(パブリックイメージよりも冴えない役が似合うんだって思っちゃった)
あと何より内容どうこうより、演出が素晴らしくて、老人メイクも、桜も、写真も
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ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

4.2

ああこれだよこれ!!!と終わった瞬間、思わず立ち上がって拍手したい衝動に駆られた。画質だとか音楽だとか、建物、文化、思想…と様々なものがあの頃の、当時のままなのに、ストーリーや撮り方は現代に合わせてい>>続きを読む

坂道のアポロン(2017年製作の映画)

3.5

眩しすぎる青春と、音楽の融合は何歳になってもずーっと心躍るもので。
"セッションの醍醐味はジャズでこそ"と高校生の頃に教えてくれた同級生の持論がしっかり証明されていて、「音楽やろうよ」と言ってくれた友
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.5

誰かも言ってたけれど、"終わった瞬間、シートベルトを外しそうになる衝動"に駆られた。わたしも一緒にドライブをしていたかのような、そんな錯覚に陥る。

静かで、不穏で、消えそうな曖昧さ。
ラストは観客に
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偶然と想像(2021年製作の映画)

4.4

"短編映画集"というものを初めて見た。
この表現が正しいのかはわからないけれど、「まるで小説みたいな映画」だった。

・魔法
・扉は開けたままで
・もう一度

全く毛色もストーリーも違うのに、淡々と静
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ウェディング・ハイ(2022年製作の映画)

3.5

脚本がバカリズムさんなので面白いのは当然なんだけど、キャストの使い方が壮大でさらに笑っちゃう。
男女それぞれの目線で描かれた結婚式へのスタンスがこうも違うのか、、、とにやにやしちゃった。

ウェディン
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ゴヤの名画と優しい泥棒(2020年製作の映画)

4.0

何よりナショナルロンドンに行きたくなる。
コマ送りのオープニングとエンディングの撮り方、映像の使い方がとっても好きだった。
あと実はを元にした作品のラストにある、あの写真と事実の比較が好き。

あとわ
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恋する寄生虫(2021年製作の映画)

3.3

"君が初めて心をくれたんだよ"
こんなありふれた台詞がこんなにも苦しいなんて。
恋は盲目とはよく言ったもので、どうしてここまで周りが見えなくなってしまうのかと思う。けれどその人の、その瞬間のベストアン
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ニュー・シネマ・パラダイス(1989年製作の映画)

4.2

不器用な愛ほど愛おしいものなんてなくって、わたしにとっても現実から逃げるための一つの手段なように、当時の人々にとっても映画は唯一の娯楽だったのだ、と。
便利な時代になって、今はもう手元の小さな画面でも
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ラストレター(2020年製作の映画)

3.5

心情をそのまま描写に変えた、みたいな岩井監督の日常の描き方がとても好き。言葉数は決して多いわけではないのに、繊細な心の動きが全部こちらまで伝わってくる。

そして人柄は何故か筆跡に現れる。
だからわた
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tick, tick...BOOM!:チック、チック…ブーン!(2021年製作の映画)

3.5

曲始めのカウントと、30歳という大きな人生の節目までのカウントダウン。
私にはまだ少し早かったかもしれないが、また数年後、人生を見つめ直すタイミングで再鑑賞してみたい。
RENTもいつかちゃんと見る。
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サイダーのように言葉が湧き上がる(2020年製作の映画)

3.8

夕暮れの フライングめく 夏灯し
山桜 隠したその葉 僕は好き
サイダーのように言葉が湧き上がる

夏に見たい!とっても好き!!!

ものすごくうるさくて、ありえないほど近い(2011年製作の映画)

4.3

ストーリーが良いのは私が言うまでもないので、敢えて他のことを書いちゃう。

太陽と電話の8分間、パニックを抑えるためのタンバリン、寝室の青い花瓶、矛盾語合戦、そして鍵。
ユーモアが散りばめられた、とっ
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はじまりのうた(2013年製作の映画)

3.3

これだけ音が鳴る作品の中で言うのも変な話だけれど、含みと空白こそが私たちの感情の揺らぎを誘うのだ、と私は声を大にして言いたい。だから私はラストシーンを観ている側に託す作品が好き。

音楽の魔法は綺麗事
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ムーンライト・シャドウ(2021年製作の映画)

3.0

透明感、映像美、静寂と独特な言い回しの数々。儚さと内に秘めた強さを表現するにはこの主演2人のキャスティングは最高。

セーラー服の襟と音の粒論、家中の雑貨で作り出すピタゴラスイッチ、身体中に流れる川の
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マチネの終わりに(2019年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

過去と未来に言及する作品なんて多過ぎるくらいに世の中にありふれているのに、この視点は無かったなあ狡いなあと少し悔しくなった。

"未来が過去を変えている。過去ってそれくらい繊細なものなんです"

"未
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永遠の門 ゴッホの見た未来(2018年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ゴッホは存命の間に才が認められなかった画家だというのは有名な話。
けれど彼とテオは誰よりもその才能を信じていて、そして最期まで画家として生きたのだと思うと、少しは彼らの想いも報われるのだろうか。

"
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こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話(2018年製作の映画)

4.0

"愛しき実話"とサブタイトルにあるだけあって、鹿野さんを始めとした登場人物全員がとても愛おしい。
タイトルの回収は冒頭で。即回収すぎて笑っちゃう。
嫌な人がどこにも出てこなくて、愛おしい面倒と愛故の憎
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22年目の告白 私が殺人犯です(2017年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

金曜ロードショーで再鑑賞。
誰でも自分の手柄を奪われるのは、それが何であれ腹立たしく感じてしまうらしい。
狂気をはらんだ芝居に、感情を逆撫でするような言動の数々。日本の役者さんは瞳で演じる人が多くてと
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アメイジング・スパイダーマン2(2014年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

自己顕示欲、承認欲求も度が過ぎると自分を見失い、いずれは破滅に追い込むことになる。小さな勇者と勇敢な女性科学者がわたしの中での最強ヒーロー。圧倒的MVP。
グウェンの父の最期の言葉が、ピーター中で一種
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アメイジング・スパイダーマン(2012年製作の映画)

3.5

権力も、パワーも財力も縦(ほしいまま)に。
劣等感という負の感情は、時にとても想像し難い圧倒的な力と化す。
元々ないものを手に入れると自分が一番強者になった気になり、傲慢に、豪快に生き様が変わってしま
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常田大希 混沌東京 -TOKYO CHAOTIC-(2021年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

"破壊と構築""音楽に選ばれし男""クリエイティブ暴走族"
どんな表現でも常田大希という音楽家を形容するには不足がすぎる。
私が初めてmillennium paradeをライブハウスで見たあの衝撃は間
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スパイダーマン3(2007年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

MJ結局ずっと何がしたかったの?とか、フレンチのお店のおじさんのクセとか、そういう引っ掛かりは一旦置いておくことにして。
コメント見ながらヴェノムって?と調べ出したらもう末路。こうやってみんなこの世界
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スパイダーマン2(2004年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

このシリーズは幼い時にほんのり見たことがあるんだけど、曖昧な記憶すぎたから再度。
でもみんなが散々勧めてくれる理由がやっとわかった。映画好きを少しでも名乗りたいのなら、履修必須科目だと思っていたけれど
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明け方の若者たち(2021年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

原作ファンだからこそ、忠実に再現されていて嬉しかったなあ、、、が一番の感想。
わたしは今劇中でいうところの「人生のマジックアワー」真っ只中を生きているわけだが、まだそこまでこんなはずじゃなかった人生だ
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レイニーデイ・イン・ニューヨーク(2019年製作の映画)

3.5

どんよりな空でも、雨に打たれていても、とても鮮やかに映って見えるNYの街並みが堪らない。わたしは殆どの人が嫌がる季節をわざわざ選んで生まれてきた梅雨生まれ超雨女なので、そもそも舞台が雨の日というだけで>>続きを読む

mellow(2020年製作の映画)

4.0

誕生日には一輪でいいから花が欲しい。
なんでもない日に花束を買う贅沢もしてみたい。
日々こんなことを考えてるわたしには、もってこいの作品だった。

「ありがとう、でもごめんなさい。」
多分大人であれば
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まともじゃないのは君も一緒(2020年製作の映画)

4.0

個性を沢山並べれば妙に見えて、だからって全て一律でも何だか気味が悪く見える。
普通かまともか、なんて円滑に社会を回して生きていく上で、便宜上誰かが決めた単なる多数決の結果に過ぎない。
それくらい曖昧な
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音楽(2019年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

音楽は人や言葉を選ばないとはよく言うけれど、ここまで正解がわからない方角に振り切るのも珍しいと思う。
私たちが知っている音楽の概念が存在しない世界線の話なのかと思うくらい、BGMを含め音楽全てもなかな
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