さゆりんごパンチさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

高慢と偏見とゾンビ(2016年製作の映画)

4.0

軽く見れるB級映画だろうと思ってたら、なかなかちゃんと高慢と偏見してて驚いた。
その文芸作品的な雰囲気の中で、特別なものという感じではなく、当然のようにゾンビやら少林寺拳法やらが出てきて、こんな奇妙な
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デッドプール2(2018年製作の映画)

3.5

めちゃくちゃ面白かった!のは当然の前提として、前作よりもスケールアップした結果、ネタがわからないと重要な場面で笑えないタイプの映画になってしまった感はある。ウルヴァリン映画見といてよかった…。

GANTZ:O(2016年製作の映画)

4.5

いいところは、とにかくビジュアル面。今までに見たことのないようなリアルで恐ろしい妖怪、激しくも美しい破壊描写に、心底、魅了された。
他方、脚本は原作のひどさを多少マイルドにした程度で、水準には達してい
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ザ・コンサルタント(2016年製作の映画)

4.5

主人公とパートナーの関係性が弐瓶勉感あって素敵。

キングコング:髑髏島の巨神(2017年製作の映画)

4.0

大ざっぱな怪獣映画なんだろ?とナメてましたが、前半の丁寧かつ濃密な作りに脱帽。いろんな作品にオマージュを捧げまくってて楽しいし、意外と表層的でなくて、二次創作的な熱量がすごいです。こういうジャンルは、>>続きを読む

オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ(2013年製作の映画)

3.5

個性的な監督がジャンル映画を撮る面白さが爆発してる。ジャームッシュと知っていても、あのジャケ写からこのなんともユルい内容は想像できなかったわ…。

ブラックパンサー(2018年製作の映画)

3.5

暴れん坊将軍 vs マルコムXみたいな。
スパイク・リーだったら、どう撮ってたかなってのは考えてしまう。ヒーロー映画はこのバランスでいいんだよとも思うし、主張としては物足りないとも思う。
前半のワクワ
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エイリアン:コヴェナント(2017年製作の映画)

3.5

この映画、言及すべき点が多すぎる割に、そのほとんどが映画の本質と関係なさそうで、ものすごくレビューしづらい。
とりあえず、アラビアのロレンスに憧れるような破滅型のアンドロイドはやだ!ってことだけ。父殺
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スター・ウォーズ/最後のジェダイ(2017年製作の映画)

3.0

衝撃作と言われ続けていて、どの辺が衝撃なのか分からないけど、スター・ウォーズという超能力SFコスチューム・プレイを現代に蘇らせるには、アナ雪程度じゃ物足りない、一気にズートピアまで行くという、ディズニ>>続きを読む

ダンケルク(2017年製作の映画)

3.0

実話ベースの作品につきものの後半の失速が本作にも。撤退戦でカタルシスなどあるはずもなく。主人公もほとんど喋らないので、感情移入しにくく、しんどい状況がずっと続くので疲れた。空撮のロングショットは途方も>>続きを読む

デスノート Light up the NEW world(2016年製作の映画)

2.5

ひどく評判が悪かったので、全く期待しないで見たらそこそこ楽しめた。池松壮亮は素晴らしいし、東出昌大も、賛否あるのも分かるが、私は好き。
ただ、超自然的な力で戦うゲームなんだから、銃は使っちゃダメ。クソ
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ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

3.5

ライアン・ゴズリング×ドゥニ・ヴィルヌーヴなんて、個人的には何時間でも見てられそうだし、実際、全く飽きなかった。
でも、終わった後は物足りなさも多少あって、サイバーパンクで種の境界の物語だったら、ニー
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スプリット(2017年製作の映画)

3.0

シャマランの世界では、皆が信じない超常的な存在は、本当に実在する。
そして、犯罪者・霊能力者・宇宙人などのマージナルな存在が、主人公に何らかの気づきを与えたり、成長を促す。
その辺がわかっていても、展
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アウトレイジ 最終章(2017年製作の映画)

2.5

英題がOutrage Codaなのは、ソナチネを意識してのこと?
ソナチネが、静かに漲っていくテンションを最後で一気に切断し、解放するような映画だとすれば、本作は老い、病、疲労で弛んでいく糸をダメ押し
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仁義なき戦い(1973年製作の映画)

3.5

長玉を手持ちでブン回して、サイズ的にもちょっとフレームに入り切らなくなってるのシビれる。枠にはまり切らない男たち。
ヤクザを通して現実の家族を描いているようにも見えた。

6才のボクが、大人になるまで。(2014年製作の映画)

2.0

リンクレイターにはドキュメンタリーっぽさを感じる部分もありつつ、『ビフォア・サンセット』のリアルタイム性もそうだけれども、編集における恣意が強くないので、とくにドキュメンタリーを志向しているわけではな>>続きを読む

バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生(2016年製作の映画)

2.0

脚本に大いに問題がある。でも、サム・ライミ版スパイダーマン以前のヒーロー映画なんてこんなもんだったような気もするし、評判悪いの知って見る分には特にがっかりもしなかった。

オクジャ okja(2017年製作の映画)

2.0

1つ1つのシーンは良いんだけど、全体としては散漫な印象で、だからポン・ジュノは短い作品の方が面白いなって思った。

ティルダ・スウィントンをクソババアに撮る辺りもちょっとひねくれてると思う。

メッセージ(2016年製作の映画)

3.5

ヴィルヌーヴ自身がエイリアンと同じようなノンリニアな時間感覚を持ってそう。編集がものすごく個性的というわけではないけども、時系列順でない編集に関して無頓着というか、いちいち説明する気がない感じとか。>>続きを読む

海街diary(2015年製作の映画)

1.5

ずっと微妙にパン&ドリー時々ズームしてるのが気になって気になって。
日本情緒と『夏至』みたいなオリエンタル姉妹感がカンヌではウケたのか…?
夏帆が相当よい。

BLAME!(ブラム)(2017年製作の映画)

2.5

原作既読でも未読でも、どちらでもそれなりに楽しめる作りにしてきた。原作の雰囲気は人を選ぶので、まぁそれはそれで。

基本的に人間視点なので、原作の無限に広がる空間と時間の感覚は薄いし、話の流れもかなり
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きみに読む物語(2004年製作の映画)

4.0

同じような人生経験の有無で評価に差が出るような映画。数多くの要素を過不足なくまとめていて、いい作品を見たなーという感想。演技は全員素晴らしい。
ポスターから想像される通りラブストーリーなのは間違いない
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複製された男(2013年製作の映画)

3.5

まともなサスペンスのふりをしたリンチ映画といった感覚。お話は至極単純だけれども、一見そう見えないというか、ラストまではまともなオチを期待していたので呆気にとられてしまった(でも後味は悪くない)。
現実
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ロブスター(2015年製作の映画)

1.5

コリン・ファレルとレイチェル・ワイズがいちゃついてるのを、いまいち迫力のないレア・セドゥがイラつきながら横目でチラッチラッと見てるところが今作のハイライト。
ファーストカットからのタイトルの編集で、ア
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インヒアレント・ヴァイス(2014年製作の映画)

1.5

コーエンみたいな共感できない変なとっつきにくさがあって、そういうのPTAに求めてないってなった。