SatoEmikoさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

SatoEmiko

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TOWER タワー(2012年製作の映画)

2.0

スローテンポな王道ホラー。主人公たちがちょっとやんちゃすぎるので、ハラハラもできず…。設定的にオチが見え見えすぎるし…ただ巨大な廃高層団地と(多分ロンドン)の街並みが綺麗だったのが印象的。

ブラック・ブレッド(2010年製作の映画)

5.0

子どもの目でみた嘘で固められた、"普通の"人間たちによる欲と悪にまみれた大人の世界。
「時間が経つにつれて悪くなっている気がする」そう言った主人公…成長するにつれ剥がれていく嘘の壁。
見たくないものも
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ハンナ・アーレント(2012年製作の映画)

4.7

ちょうど最近、"Evil"ていう人間の悪についての本を読んでいたところ、たまたま会社のネイティブの先生に貸してもらったという私には奇遇な映画。

彼女の熱い考えに、気づけば前のめりで画面にかぶりついて
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ミヒャエル(2011年製作の映画)

4.5

絶対に許されない感情移入が心を逆なでしてくる。ただの傍観者でしかない自分と、目の前で繰り広げられる日常の一部に組み込まれた悪。頭に浮かんだのは、banality of evil。唐突に打ち切られる観察>>続きを読む

瞳の奥の秘密(2009年製作の映画)

5.0

「過去にとらわれるな、未来を失う。思い出に惑わされるな。」
生きているうちで何度となく迫られる選択。一つ一つが将来や愛、生死すらを左右する。ほんの一瞬の選択でもたらされる、その後延々と続いて行く結果…
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スノータウン(2011年製作の映画)

5.0

この事件のドキュメンタリーみたいな特集を前にみたことがあったんだけど、この映画はこの事件に巻き込まれた少年の目から見た話。

目には見えない過去の鎖で、もう前にも後ろにも進めない、逃げ出すことも叫ぶこ
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ジャーロ(2009年製作の映画)

2.7

ダルジェントファンのための映画。
別にそうでもない人には、微妙かも。話はほんとによくあるものだし、展開も何だか…とにかく本当にねあの女人にイライラするの(笑)
そして、日本人役の人たちがなかなか。私
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スモールタウン マーダー ソングズ(2010年製作の映画)

4.0

小さな田舎町、住人達がお互いの顔も過去も知り尽くすこの町で初めての殺人事件が起こる。

サスペンスとして見ると、物足りないかもしれないけど、
この小さな町に住む人たちのそれぞれの物語として見ると、
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クライヴ・バーカー ドレッド[恐怖](2009年製作の映画)

3.7

大学生のスティーブンが、ミステリアスなクウェイドという生徒にある卒論の共同研究を提案される。さらに女友達のシェリルも加えた三人の「真の恐怖の研究」がスタート。
当初は他人の最大の恐怖体験をビデオで記
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ロスト・アイズ(2010年製作の映画)

2.5

ジトっとした空気とか、全体に漂う不気味な感じは楽しめた。
なのにオチとプロットが今一つかなぁ…ホラーだからある程度仕方ないけど、話の不自然で遅い流れにちょっと置いて行かれたり。
もうちょっと色々活かせ
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ルルドの泉で(2009年製作の映画)

3.8

ルルドの泉、奇跡の泉。
奇跡を信じ、求めて集まる人々。神に尽くす人々。映るのは、生臭すぎる人間さ。

他人ではない自分に降りかかる不幸。自分ではない他人に舞い降りる奇跡。自分の願望を叶えるための信仰。
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What about me(1993年製作の映画)

4.0

これはまた私の脳内不思議映画リストに追加されるべき。

ついてない女。生まれ変わってもついてない、身寄りも友達もないリサ。変える家を失い路上生活を始めた彼女を、どこまでもついてない運命がまとわりつく。
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ザ・シャウト/さまよえる幻響(1978年製作の映画)

3.9

もう気持ち悪い。
何がって言われても、うまく説明できないんだけど・・・

この謎の能力を持つ、男の存在そのものも
この男に振り回される夫婦も、村人たちも
この映画の設定も、風景も、空気も・・・

全て
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キラー・インサイド・ミー(2010年製作の映画)

3.3

サイコな殺人鬼の主人公。過去も動機もかけらばかりで、何があって、何が彼をそうさせているのかは謎のまま。だから入り込みにくい分、点数は下がりがちかも。
リアルじゃ、相手にどんな過去があって、どうしてそれ
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クリーン、シェーブン(1993年製作の映画)

4.3

統合失調症の主人公が、自分を支配しようとする声とノイズだらけの世界で、おそらく病のために引き離された娘を一目みようと旅をする。

のこされたいくばくかの理性が垣間見える瞬間が辛く…最初から最後までまる
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デビルズ・バックボーン(2001年製作の映画)

3.8

なぜホラーか、ずっと納得がいかないけれども…
どんよりと暗く鬱々とした空気がたまらない。
子供の頃の、あの半分閉鎖されたような自分だけの世界観…他者の影が薄いがためにどんどん大きくなる影が、どこか個人
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エクソシスト(1973年製作の映画)

2.9

悪魔とか神様とか出てきちゃうと、あまり理解が及ばず、怖くもなんともないんだけどこれは、そういうのなしで、なんか気持ち悪い。

仄暗い水の底から(2001年製作の映画)

2.7

見てると画面通して、雨の日のカビ臭いにおいがしてくるような雰囲気が好き。

灼熱の魂(2010年製作の映画)

5.0

愛で生まれた憎しみ。
憎しみが生んだ、憎しみと死の連鎖の末に生まれた愛で、報復と憎しみの連鎖が終わる。

たった2〜3時間で人生何度か生き抜いたような、どっと疲れるほどのパワーを持った映画でした。
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明るい瞳(2005年製作の映画)

3.4

心の病を抱えた主人公ファニー、同居する兄夫婦。愛情も思いやりもあるのに、分かり合えず募る苛立ちと悲しみ。
ファニーが飛び出した先、異国の地で出会った男性。共通する言葉を持たない二人の心を少しずつつない
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ムカデ人間(2009年製作の映画)

1.5

映画見たあと「無駄な時間を…」って思うの好きじゃないんだけど、さすがに、ハイプにつられてしまった…と思ってしまった。
変態ならもっと変態道を突っ走って極めて欲しかった…なんだか中途半端すぎて残念。

ロッタちゃん はじめてのおつかい(1993年製作の映画)

4.6

心が荒んできたら見たくなる映画。何回みたかわからないくらい大好き。

セイント・クララ(1996年製作の映画)

4.2

私としては、今まで見たことない世界観と色彩で、夢を見てるような映画。ぶっとんでて可愛い初恋。

トーク・トゥ・ハー(2002年製作の映画)

4.2

最初にみた時から、童話のようだと思ってる。
囚われの身のかわいそうなお姫様、白馬に乗った王子様がキスをすれば、お姫様は息を吹き返し、当然のように結婚して、永遠に幸せに暮らしましたとさ。で、終わる妄想の
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アウェイクニング(2011年製作の映画)

3.0

正直期待せず、身始めたのだけど、なかなか引き込まれて…たのに最後ちょっとガッカリでした。
ゴシックな感じのホラーで、ありがちなプロットではあるけど、時代設定に、どんよりとしたイギリスの暗い孤児院、子供
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ウィッチ・コード/ワイヤー・イン・ザ・ブラッド~血の桎梏 殺しの儀式(2003年製作の映画)

4.1

ワイヤーインザブラッドは大好きだけど、このエピソードはちょっと微妙かなぁ…あのエンディングの曲も含めて最高なドラマ。原作の小説ももっと続いてくれたらいいんだけど…

BUG/バグ(2007年製作の映画)

3.1

愛し合い、支え合い、互いの闇をも取り込んで、二人で築き上げ、蝕み合う妄想の世界

冷たい熱帯魚(2010年製作の映画)

3.0

あまりに「悪い」と思われる人と行動のオンパレードで、もう逆に「悪」って何なんだろうと、いつどこから人の心に植え付けられて、どの条件で目が出て、手のつけようのない程蔓延るんだろうと、この人達と私の違いっ>>続きを読む

フリーキー・フライデー(1976年製作の映画)

4.0

まさかこれをHuluで見れるとわ〜!元気でボーイッシュなジョディ・フォスターがかわいすぎる☆
反抗期真っ只中の娘とお母さんの心が入れ替わっちゃって…
うっとおしいのに憎めない、大切なのに素直になれない
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ヒドゥン・フェイス(2011年製作の映画)

3.5

私的には、久々にどんでん返った映画。
ありがちな感じかなぁなんて思ってたから結構ハラハラした。

スリラーとしては、エンタメ的には面白かった。
正直見終わった後、だから何だ…と思ってしまったのはあるけ
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トゥインクル・トゥインクル・キラー・カーン(1980年製作の映画)

4.3

なんだか芸術的な映画だった。
舞台となるお城も、強烈な登場人物も、忘れ難い映像ばかり。
たたきつける雨の音と患者のわめき声の中、暗い部屋で静かに募る佇む狂気が印象的。

ありがちな感動だけでも、狂気だ
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