スキピオさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

スキピオ

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リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

3.5

がっつりボーイミーツガールモノってよりは、しょっちゅう寄り道して、当時の社会文化も描いているので、監督や70年代に興味が無いとキツイかも。これは実話とか、小ネタや背景知識は頭に入れといた方がいい。「ワ>>続きを読む

メタモルフォーゼの縁側(2022年製作の映画)

4.5

<ほっこりを求めるなら、ほぼ文句なしの出来>

いわゆる日常系の感じで、映画として「めちゃくちゃ爽快で、突き抜ける瞬間」は無いかもしれない。

しかし、主演する芦田愛菜と宮本信子の魅力と演技がとても光
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フロッグ(2019年製作の映画)

3.0

開始45分からの怒涛の伏線回収がすごいという触れ込みで観た。その後の展開は自分の好みではなかったけど「映画館ではなく、アマプラ見放題で見るサスペンスとしてはあり」かな。

恋は光(2022年製作の映画)

3.5

うーんすごくいいシーンは合計10分くらいあったけど、9割5分くらいお話の方向が見えなかったので微妙かなぁ。結局はあの人に収束っていうのがベタというか、まぁキャスト順的にそうですよねという。

個人的に
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流浪の月(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

うーん俳優は一線級だし、全体としては悪くないんだけど「いや、そうはならんやろ」みたいな要素があまりに多くて。リアル寄りのスリラーやサスペンスとして観ていたから、いわゆるどんでん返しの核心が、「何万人に>>続きを読む

ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

3.5

<良くも悪くも"日韓ハイブリッド">

「万引き家族」や「そして父になる」の是枝監督”印”の作品として見れば、しっとりしていてアリかもしれない。ただし、なんでもバイオレンスあり、アクションありで観客を
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スパイダーヘッド(2022年製作の映画)

3.0

配信で気楽に観る分にはまあまあかなという感じだけど、それで済まないくらいの有名監督有名キャストだからなぁ。

機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島(2022年製作の映画)

3.5

<良いところと同じくらい悪いところがあった>

・良かったところ
時代劇の剣劇のような“ケレン味全開”のモビルスーツ戦が最高。違和感の少ない3DCGでのモビルスーツの姿に、やっとここまできたかと感慨深
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我々の父親(2022年製作の映画)

4.0

不妊治療の精子提供ドナーは研修生で同じ男性から3回以上は使っていないと聞かされていたが、のちに子供が親に似ていないことを心配し、DNA検査サービスを使用、“家系図”を表示すると知らない異母兄弟がみるみ>>続きを読む

犬王(2021年製作の映画)

2.0

観る人の「ロックミュージック観」によって感想が変わってくると思う。プロテストすることやアヴァンギャルドなものの表現としてロックを使うというのが、「通用する」のはある一定年代以上だけかと。

自分はロッ
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

5.0

<「トップガン」が好きな人は、ネタバレする前に速やかに観に行って>

最高。トムクルーズ(とその制作一味)は本当にヤバいと、何回か椅子から転げ落ちそうになります。「トップガンの良いシーンは今回もだいた
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ハケンアニメ!(2022年製作の映画)

5.0

<今期、最高の邦画!>

最高。東映が実写映画でアニメ制作を描くという不可能を現実にしました(意外にも同じ共同作業の芸術なので親和性が高い!)。監督、プロデューサー、アニメーター、声優の全てに血の滲む
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

2.0

<シン・ゴジラの上位互換ではない。>

エヴァはかなり好きだった。シンゴジラはまあまあ、シンエヴァ微妙、初代ウルトラマンはまあ知ってる、な人の感想です。

開始0分から明るく軽妙に、お話の前段の部分を
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ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022年製作の映画)

3.0

MCUメイン級キャラの単独作だけあって、冒頭からかっ飛ばしていて楽しかった。

ただし、マルチバース云々にはお腹一杯、たまにやるからいいのであって、猫も杓子もそれだとね。「マルチバースではこういうこと
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ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)

3.5

前後関係からあれがこれであいつが報いを受けてというのはわかるんだけど、話の繋がりがちょっと途切れ途切れなような。

とんび(2022年製作の映画)

4.0

めちゃよかった。さすが重松清のベストセラー&「64ロクヨン」など仕事の途切れない瀬々監督の作品という感じで、瀬戸内の景色の撮影も美しく、脚本もしっかりできてました。ちゃんとテレビドラマとは違う、映画な>>続きを読む

THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

4.0

カッコいいコンセプトアートのような、ノワール調の美しく暗い画面、重厚な音楽の統一感が素晴らしかった。俺たちの観たかった黒くて治安の悪いゴッサムシティ!

その反面、冒頭の殺人現場シーンはじめ周りからは
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バブル(2022年製作の映画)

2.0

すごい座組だけど、観なくて大丈夫ですね。中身を極限までスカスカにした天気の子や人魚姫みたいな感じでした。キャラの作画や背景は綺麗なので最初の30分くらい観てもいいかも。

最大限歩み寄って考えると、ス
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ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

3.5

マイケルジャクソンが好きなので楽しめました。リメイクの必要性云々は、「前作にて、白人がファンデーション塗ってラテン系の役をやっている」のは微妙かなと。

ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

4.0

序盤のミニシアター系特有な気だるげな感じかと入り込めなかったけど、話の構造に慣れてきたら入り込めました。

「花束みたいな恋をした」みたいにサブカルネタいじりとか労働問題みたいなの無くて、ノイズがなく
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ナイル殺人事件(2022年製作の映画)

4.0

ナイルの美しい風景、かっての大作映画にあった、その地を旅行したかのような気分にさせる観光映画の機能が、今観ると新鮮だった。序盤のピラミッドのシーンとかグリーンバック感ありありで微妙だったけど。

原作
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夜叉 容赦なき工作戦(2022年製作の映画)

3.0

Netflix一位になっていたから期待して観たけど、スパイ物にしても、ちょっとストーリーがゴチャゴチャしすぎかな。

キャストは豪華だけど、韓国映画が好きでも、これだけコンテンツが氾濫して忙しい中、あ
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ラーヤと龍の王国(2020年製作の映画)

4.0

配信とハイブリッドになったため小規模劇場上映で知名度が下がってしまったけど、普通に面白かったし、映像も劇場で観たかったくらいの高クオリティ。

龍が関わるっていうのと東南アジアが舞台ということで日本人
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ゴーストバスターズ/アフターライフ(2021年製作の映画)

3.0

シリーズに明るく無いのでちょっとよくわかりませんでした。途中でエターナルズみたいになってたし。悪魔みたいなのまでゴースト?わたしにはアメリカ人のゴースト観がよくわかりません。

ただ、ジュヴナイル映画
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さがす(2022年製作の映画)

4.5

ベストオブ佐藤二朗、すごすぎた。もうこの人がどんなにふざけていてもバカにできない。

失踪した父(佐藤二朗)を探しに工事現場に行ったら全く風貌の違う若者(清水尋也)が働いていたところから一気につかまれ
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余命10年(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

実話なだけあって非常に実直に、じっくり丁寧に作られている。言われている通り、いわゆる”難病もの”のなかでも指折りの出来だろう。

だけど、リアル路線のわりに、男の方が彼女の余命を知るタイミングがあんま
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ウィークエンド・アウェイ(2022年製作の映画)

3.0

Netflixでデイリー3位だったので鑑賞。主演の人が「ゴシップガール」だかで有名な方らしいです。

目を覚ましたら大切な人が忽然と姿を消していた…周りも取り合ってくれない系の映画が好きなので、二転三
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2分の1の魔法(2020年製作の映画)

3.5


魔法やファンタジーの種族や動物が実在する世界、死んだお父さんを蘇らすために冒険、兄弟愛、家族愛、お話のセオリーどおりに骨格は揃ってる。けど過去のピクサーの傑作に比べると、作り手もノってないというか、
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前科者(2022年製作の映画)

3.0

キャストは隅々まで豪華だし、撮影も映画っぽい感じで綺麗、「テレビ屋映画(WOWOWとテレビマンユニオン制作)」っぽくないんだけど、テレビ的に”親切な”説明シーンが多くて、テンポ悪くて全然ダメ。あと20>>続きを読む

クライ・マッチョ(2021年製作の映画)

4.0

賛否両論あるけど、超高齢イーストウッドに、「仕方ねーなーw」と思うところはあっても「ガッカリ」はすることはほとんどなかったので良かったんじゃないかな。年齢設定とか「いやおかしいだろ」ってところはあるん>>続きを読む

ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)

4.0

「ファッションモノ、というより王朝モノ」

リドリースコット監督の現代劇回かーと思ったけど、思ったより帝国の栄枯盛衰を描いたドロドロのドラマって感じ。

途中から現代の映像でありながら、古代とか中世の
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偶然と想像(2021年製作の映画)

4.5

「ドライブ・マイ・カー」で話題の濱口竜介監督で、こちらはベルリン国際映画祭銀熊賞受賞の、短編集映画「偶然と想像」めちゃ面白かった!こっちの方が多くの人にわかりやすく楽しめると思う。

小説っぽい台詞回
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