スキピオさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

スキピオ

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窓辺にて(2022年製作の映画)

3.5

稲垣吾郎氏が、フワッとした世間のイメージの通りの役で微笑ましかった。彼は色々あったけど、またこれからいい役に出会ってほしい(「十三人の刺客」大好き)。

でも、あくまでフィクションなんだけど、今泉監督
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RRR(2022年製作の映画)

5.0

3時間、常にスペクタクル、ケレン味。ずっと面白くない時間がない、胃もたれ注意の「美しき超特盛」映画。この監督の新作が、まだまだ観られる幸せを感じる。

ただ面白いだけでなく、英国植民地時代を舞台に「ほ
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スーパー30 アーナンド先生の教室(2019年製作の映画)

4.0

「知は、力なり」

天才的な数学の才能を持ちながら、経済的な理由から勉学の道を諦めた主人公。ある日、貧民層の子どものためにエリート塾講師の座を捨てて、無償で私塾を開講し。超難関校に全員を合格させた話。
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グッド・ナース(2022年製作の映画)

4.0

アメリカの医療現場で起きた衝撃の事件を豪華2大キャストで映画化した作品。クリーンなイメージを逆手に取ったようなエディレッドメインの新たな境地は一見の価値あり。

他の社会派実話モノ映画のように飾り気な
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ヘルドッグス(2022年製作の映画)

4.0

日本で数少ない大予算(時代劇など)映画を撮れる原田眞人監督による辛口バイオレンスヤクザ映画。映像、俳優、アクションなど全て申し分なし、近年でも指折りの素晴らしいクオリティーだった。激しい格闘やアクショ>>続きを読む

わたし達はおとな(2022年製作の映画)

3.5

「愛がなんだ」「寝ても覚めても」などが好評な名古屋のメ〜テレ企画製作の映画。

若いカップルの良かった過去と最悪の現在を織り交ぜて進行する「ブルーバレンタイン」方式の中でも、結構「後味悪め」。頭から「
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ブロンド(2022年製作の映画)

3.5

<評判から食わず嫌いはもったいない>

「ここが史実と違う!」「彼女を不幸に描きすぎている」「女性搾取の描写が耐えられない」など、公開時から非難殺到の一作。

前提として、マリリンモンローをモデルにし
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ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

3.5

徹頭徹尾、外国人から見た間違った日本、トンデモ日本描写のセオリー通りで期待を裏切らず、「トンデモ日本映画」の歴史に残るような一作でしたね。

日本人の小説のハリウッド映画化と特殊な背景の映画で、そうい
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さかなのこ(2022年製作の映画)

4.0

<大絶賛されるほどか?という>

予告などのイメージでテンポよくすすむドタバタコメディ劇かと思いきや、意外と「オフビートで、シュールな笑い」でミニシアター系邦画的に淡々と進む感じ。いかにも本人存命中の
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マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)

3.5

原作に詳しいわけじゃないけど、友人をダチと言って足を開いてタバコを吸う女性を演じるのが、線が細い永野芽郁ではミスマッチだったと思う。演技力や表現力でカバーという感じでもなかったし。好きな俳優さんではあ>>続きを読む

ハリガン氏の電話(2022年製作の映画)

3.5

スティーヴン・キングの短編原作。朗読のアルバイトからiPhoneの使い方を教え、何年も交流を深めた老人と少年。だが、老人の死後届くはずのないメッセージが少年のもとに届き、奇妙なことが起こりはじめる。>>続きを読む

キングメーカー 大統領を作った男(2021年製作の映画)

3.5

<政治モノ映画が好きじゃないとキツい>

国会議員になるまで4度落選した金大中元大統領がモデルと言われる作品。冒頭数分で、鶏の話から選挙参謀になる人物の有能っぷりを端的に描写するなどストーリーテリング
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アバター:ジェームズ・キャメロン3Dリマスター(2022年製作の映画)

4.0

<フルプライスで再見の価値はあるか?>

続編公開にあわせての期間限定のリマスター上映。エンドロール中に続編の短い特別映像あり。

IMAX 3Dで観る13年前の映像のリマスターは凄かったし、13年後
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イントゥ・ザ・ディープ:殺人発明家の深層(2020年製作の映画)

4.0

デンマークの著名な発明家とその取材をしていた女性記者が彼の潜水艦に乗り込んだ後に失踪、発明家は見つかったが、記者は見つからず。

失踪以前の希望に満ちた時期の発明家のインタビュー映像、失踪前後の関係者
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異動辞令は音楽隊!(2022年製作の映画)

4.0

この監督と主演俳優じゃなかったらスルーしてたくらいに、全くそそられないコンセプトやタイトルだったけど、めちゃよかった!今年上位何本かの邦画に必ず入ると思う。


草彅剛主演の傑作「ミッドナイトスワン」
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弥生、三月-君を愛した30年-(2020年製作の映画)

2.0

青春時代、くっつきそうでくっつかなかった2人の30年にわたる物語、というどっかで聞いたような話をとりあえずやってみました、それを最大限つまらなくした感じ。

開始20分までの高校時代の成田凌の演じる主
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Untold: 世紀のヨットレース(2022年製作の映画)

4.0

ゴルフやサッカーの世界大会より古い、ヨットの国の威信をかけた国際競技。132年のアメリカの連勝記録(!)を止めたオーストラリア。日本人にはまったく馴染みのない世界だが、使用されるヨットは出場国で建造し>>続きを読む

雨を告げる漂流団地(2022年製作の映画)

3.0

突然、「団地が、海に漂流」という前代未聞の事態、その時点で良く言えば「物語はなんでもあり」になり、悪く言えば「物語の着地点や、辻褄が見えないストレス」が生まれる。前者として「これはファンタジーだと、な>>続きを読む

薬の神じゃない!(2018年製作の映画)

4.0

借金返済のために中国で高額な白血病治療薬を、インドから密輸販売していくうちに白血病患者たちに頼りにされ…。ネトフリ鑑賞、久々の当たり。麻薬などでよくある「密輸密売成り上がりモノ」の新たな傑作。軽やかで>>続きを読む

罪の声(2020年製作の映画)

3.5

うーん、「実在の有名事件をほぼそのままトレース」っていうのに引き込まれる人もいれば、そうではない人もいる。自分は後者。

変に有名事件のまんまだから、逆に「でも虚構だよね?」「これは一体何を見せられて
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ブラッド・レッド・スカイ(2021年製作の映画)

3.0

ハイジャックされた飛行機の着陸から始まる。噛み合わない管制塔と機内、どこか様子がおかしい、中で何が起きていたか?

サプライズの部分は「そっちか!」とアイデアは面白かったけど、ちょっとその後のテンポが
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Untold:AND1旋風と夢の跡(2022年製作の映画)

4.0

<ナイキを本気にさせた急成長ブランドの栄枯盛衰>

NBA進出に失敗した新興スポーツブランドAND1が目をつけたのは、NBAを観に行けない若者が熱狂するストリートバスケ。

競技バスケとは違う、型には
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

3.5


冒頭の猿のシーンのドキドキを越えるものが無かったのが残念。絶賛の前評判からハードルが上がりすぎていた。

初期映画や映画作りへのリスペクト(IMAXカメラを振り回す職人カメラマンw)、兄弟愛、中盤ま
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Untold:架空の恋人(2022年製作の映画)

4.0

<火遊びは線引きを決めて>

Netflixにまたすごいドキュメンタリーがきた!大学フットボールのスーパースター マンタイ・テオは、最後のシーズンを恋人と祖母の死を乗り越えて大活躍、最高の美談としても
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エルヴィス(2022年製作の映画)

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途中、寝落ちたのでスコアレス。女性観客がキャーキャー歓声を上げ続ける、初ステージのシーンは流石の再現度とインパクト。バズラーマン監督ならではの華やかさとグルーヴ感はあったと思います。

グレイマン(2022年製作の映画)

3.5

アベンジャーズを成功させたルッソ兄弟によるアクション大作。バンコク編開始数分の花火をキーにした美しい撮影と格調高いスパイ映画の雰囲気で「あ、映画館で観たかった」と思わせるのは流石。全体的に「最強エージ>>続きを読む

ジュラシック・ワールド/新たなる支配者(2021年製作の映画)

3.0

<このシリーズで、子どもが喜ばないような内容は、ダメ>

8割くらいが、あってもなくてもいい人間パートで、「観客や子どもが”観たいもの”」はほとんど無かった。これを観るくらいなら、テキトーに旧作を家で
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ELI/イーライ(2019年製作の映画)

3.5

外に出られない肌の病気を抱える少年を治療しようとする謎の施設とスタッフ、家族…。前半しっかりサスペンスで進行して、後半の超展開。あぁそっち系か、とある意味納得。

価値観や恐怖観の違いから日本人にハマ
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地獄の花園(2021年製作の映画)

3.0

女性OLに「ヤンキーバトル漫画」のような派閥抗争と喧嘩アクションを、大真面目にやらせるという「ワンアイデア」で貫き通した映画。クスリと笑えるバカリズム脚本の面白さ、アクションシーンの本気度はよかった。>>続きを読む

ジョン・ウィック:パラベラム(2019年製作の映画)

3.5

本来一作目で終わってよかった作品の続編に次ぐ続編、ストーリー的にはやや苦しい。が、監督・脚本家は同じなので、本や馬をキーにした戦闘とか、アクションのアイデアやケレン味の高さ・新鮮さ・楽しさは、シリーズ>>続きを読む

呪詛(2022年製作の映画)

2.0

過大評価かなぁ。ホラー映画に対して、サスペンス映画のように辻褄とか前後関係を気にしてしまって、「ホラー映画が合わない」人は観なくてもいいと思う。普通のホラー映画の域です。あ、予告・冒頭のツカミは良かっ>>続きを読む

ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)

4.0

一貫して軽妙で明るくて面白かった。

タイカ・ワイティティ監督、彼のように一度MARVEL作品やアカデミー賞クラスの作品を経験していると、超大作でも、雑音を跳ね除けて、クリエイティブを発揮できるのかな
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バズ・ライトイヤー(2022年製作の映画)

4.0

<宇宙SF映画好きは、ぜひ観に行ってくれ!>

思ったより全然アリだった。「トイストーリー」との関連性はちょっと気になるところはあるけど、数々の名作宇宙SF映画へのオマージュ、近未来の生活、武器、ガジ
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モガディシュ 脱出までの14日間(2021年製作の映画)

4.0

ソマリア内戦が舞台という難しい海外ロケ(モロッコロケ)を全く見劣りしないレベルで、成功させたことに大拍手!朝鮮半島南北の友情モノとしては過去の名作に比べるとドラマが弱い気がするけど、ほぼ文句無しの高ク>>続きを読む