海老太郎さんの映画レビュー・感想・評価

海老太郎

海老太郎

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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

3.0

聡実くんきゃわいい〜〜〜

綾野剛は線が細すぎてヤクザのコスプレという感じ。
でも自分が求められている役回りをよく分かって演じてる。

BLにのめり込む女子の視点を少し味わえる作品。キラキラや。

シティーハンター(2024年製作の映画)

2.6

鈴木亮平のプロモーションビデオとして割り切れば魅力たっぷり。

漫画の実写版ゆえなのか、セリフ一つが一つがキザったらしくて直視できない。
だがそこを演じきるのが鈴木亮平。

この男はやたらキザったらし
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.5

「オッピーが考えていたら作ってみたくなって、作ってみたら……」の話。

言ってることやってることは俗っぽいのに俗っぽくみえなくさせてしまうのが科学という権威なのか。

実験科学で劣等生だったオッピーが
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

3.7

パワー(権力)の源泉と誕生。
古くも新たなSFの神話を目撃している気分。
映像美の最前線。

サンドワームに乗ってシャラメが人々を率いる様。
かつてチンギス・ハーンの登場を目撃した人々も、このように興
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ザ・キラー(2023年製作の映画)

2.9

きわめて凡庸で退屈な殺し屋映画のようにみえる。
なにか仕掛けがあるのだろうか。
フィンチャーだからと思って特別な期待をもつべきではなかったのか。

それと、翻訳間違いが気になる。
logical を倫
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フライトプラン(2005年製作の映画)

3.5

ジュディ・フォスターのフットワーク、筋力に感心。
懸垂どれくらいやったんだろう。

この人が脚本選んで演じてる時点で(いい意味で)そうなるよな〜!という展開。

羊たちの沈黙のときから、強大な恐怖に身
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蒲田行進曲(1982年製作の映画)

3.8

さすが名作。見て損がない。
緩急の利いたエンタメ作品。

ヤスの帰郷シーンには思わず噴き出した。
そのコンプレックスを爆発させ大暴れするシーンもなかなか見ごたえ。

今振り返れば、日本のサラリーマン社
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.5

やりマン・ベラの聖/性なる冒険に乾杯。

始終、女の身体にかんする映画だった。

近代西洋思想史の素養があれば楽しめると思う。

嘔吐の部分はやっぱりサルトルなのかね?

大作を演じきったエマ・ストー
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.3

「人知を超えたサムシング」を「物語ること」。

ゴジラとはまさしく、これ自体の物語といえるだろう。

我々の想像力は時代によって変わる。
テクノロジーも「できること」も変わっていく。

戦時と戦後、時
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ラストエンペラー(1987年製作の映画)

3.2

ジョン・ローンがイケメン。

「支配者の血筋」という自意識が埋め込まれてしまった者の悲哀を感じた。

戦後の中国という国の成り立ちを裏側から眺める意味で、溥儀という人物のストーリーは興味深く、実に映画
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仁義なき戦い 完結篇(1974年製作の映画)

2.6

前4部作と比べると物足りない。
菅原文太を完結のために挨拶しに引っ張り出した、という感じ。

仁義なき戦い 広島死闘篇(1973年製作の映画)

3.0

殺しシーンの演出がモダンで、そのバリエーション豊かさに唸る。

役者陣が豪華。

北大路欣也の下まつ毛はどうも気になる。メイク?
梶芽衣子がきれい。

千葉真一はなるほどすごい。主役を食う勢い。
成田
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仁義なき戦い(1973年製作の映画)

3.3

敗戦直後の日本で、戦地から引き上げてきた「荒くれ者」たちの行方を考えるのに役立つ。

考えてみれば益荒男だの武士だの幕府だのも、力でのし上がるワイルドな「荒くれ者」たちの文化と統治だった。

武力戦争
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Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

4.2

ひどい労働のあとはこんな程度の映画がちょうどいい。

よくある中年男の古臭いロマンだが、それをメタに・ちょっと真面目に・半笑いでみせる映画。

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.5

お婆ちゃんたちとわらわらが可愛い。

戦争の記憶が生々しく残った時代を生きた人の作品だと思う。

ただ、積み木がでてきたところでちょっとなんか白けてしまった。
直截に過ぎる、というか。

宮崎駿の息子
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TAR/ター(2022年製作の映画)

4.5

ソロチェリストのオーディションの下りは、非常に「あるある」の話ではと思う。
公平な実力主義に見えて、その「実力」を発揮しやすいお膳立てをしてもらえるかどうか。

衣装のコーディネートが美しい。アンニュ
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

2.9

悪くないが手放しで称賛できるほどかは微妙。
ファミリーの絆について、様々な可能性を模索して、陳腐ではない新しい物語をつくりだそうとする意欲はつたわる。

RRR(2022年製作の映画)

3.9

ぜったいに映画館でみるべき。

筋肉、暴力、嗜虐、復讐、乱舞、友情、歓喜……

白人帝国植民地支配への憎悪に震えるがよい!

ユンヒへ(2019年製作の映画)

3.6

多くは語らずも、人が秘めた過去をそっと滲ませる演出。

小樽の美しい雪景色。
娘とそのボーイフレンドが可愛らしい。

全体的におおむね安心して観ていられた。
演出がある意味わかりやすい。

ただ、ジュ
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.5

悪くはない。国際的賞をとりにいくあざとさは少しはあるような。
岡田将生の台詞回しが意外に良い。

脚本もかなりよく、原作を「食って」いるところも。
とはいえ、鼻につくところもある。

みさきの身の上へ
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ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

3.8

(米国人にとっての)ちょっと昔の日本へのノスタルジー。

欧米流のセルフヘルプ文化のなかで、禅の思想をたよりにキャリアをサバイブしてきた主人公。
弾丸列車で怒り狂う殺し屋たちに、アンガーマネジメントを
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ドライヴ(2011年製作の映画)

4.0

キャリー・マリガンがもう可愛いくて可愛くて!

ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

2.0

音楽はかなり良い。

血縁によらない人間が集まって親密な共同体(家族)をつくろうとする過程。
どこかで見た、この手のウェットな感傷。「万引き家族」のそれだ。またか。

赤ん坊をめぐり世のはみ出し者たち
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

2.8

こんなにもコテコテ&ベタベタなものを、今風に砂糖まぶし直してお金とれる形にもっていったのが凄い。

80年代の白人ヘテロ男達の成功の象徴としてのトム・クルーズ。

もう「分かりやすさ」がすごい。

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東京2020オリンピック SIDE:A(2022年製作の映画)

3.5

思っていたほど悪くはなかった。

安倍元首相周辺らと親しく付き合っている様子から、「どうせプロパガンダ映画になるに違いない」という予想はあった。

コロナ禍でのオリンピック強行開催もあり、監督への風当
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複製された男(2013年製作の映画)

1.9

(男性の)自己の同一性にパラノイア的な時代の産物というかんじの映画。

2020年代のいま見ると、大仰すぎるテーマ。
もったいぶりやがって、という気もしなくもない。

プロットもおかしい。
たかがレン
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最強殺し屋伝説国岡 完全版(2021年製作の映画)

1.0

前評判が気になり視聴。
コンセプトは開始15分くらい見ればわかると思う。
スーパーのレジで、腰の(モデル)ガン見せるシーンで、「見続けるのはさすがに無理だなぁ」となる。

この幼稚さと稚拙さと。

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沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)

4.8

浅野忠信とイッセー尾形の好演。

映像の美しさも見どころ。
脚本も情報量のおおい素材を、手際よくまとめている。
さすがに巨匠と呼ばれるだけある。

伝来したキリスト教がかくも人々の心をつかんだ理由もな
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