背骨さんの映画レビュー・感想・評価

背骨

背骨

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テルマ&ルイーズ 4K(1991年製作の映画)

4.4

最高すぎて感想を書く手が止まってしまうほど最高。

やはり素晴らしいのは一見場当たり的な犯罪劇でありながら、彼女たちの犯罪も逃走劇もクソ男どもが作り上げた腐った社会に対する怒りと反乱のメタファーとして
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.6

異状死した母親の元へと戻ろうとするボーの周辺を取り巻く奇々怪々な世界。途中までは「なにがなにやら」だが、後半からは「なるほどね」に落ち着く。90年代の傑作SF映画を母と子の愛憎劇で味付けした感じで、言>>続きを読む

映画 マイホームヒーロー(2024年製作の映画)

3.4

齋藤飛鳥が本格参戦してファンも満足度アップの劇場版。逃げる父に追う娘、からの次々と予想を裏切る展開に完全に予想を裏切られる終焉。これは読めなかったなぁ… ドラマからのファンも満足の出来ではないかと…

千年女優(2001年製作の映画)

4.4

これは素晴らしい!引退した女優が振り返る恋と運命の物語… その謎と真実。大切な鍵を預かった男に出会うため、いくつもの時代を生きる構成の妙と、疾走感、時間と共にさらに深まる熱情

傑作揃いの今敏監督作品
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うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー(1984年製作の映画)

4.2

聞きしに勝る怪作、にして安易な結論に陥ることを拒否するかのような無限の入れ子構造になったSFコメディの傑作
今作が『マトリックス』や『インセプション』の原案だと言われても信じる。というか個人的にはそれ
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.0

お互い病気を抱えながらも相手をサポートする二人… それは絶妙な距離感を保ちつつ、それでいて優しさに満ちている…

このキャスト、スタッフでなければ出ないであろう独特の空気感のようなものを感じさせる作品
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罪と悪(2024年製作の映画)

3.4

少年の頃に起きた殺人事件が大人になった彼らをまた引き合わす… ノワールミステリー

事件のプロットに甘さを感じつつも、全てを何事もなく飲み込んでしまうこの町のルールと社会構造、土地からも過去からも決し
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ソウルメイト(2023年製作の映画)

4.4

オンライン試写。これは素晴らしい!大傑作のオリジナルに見劣りしないどころかそれ以上のリメイク
自分以上に愛おしい存在だった親友との約束の物語としてオリジナルの良さを活かした脚色があまりにも見事すぎる。
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マジカル・ガール(2014年製作の映画)

4.0

これはたしかに鬱展開。余命僅かなアリシアはアニメキャラのコスチュームを着て踊りたいだけだった… から始まるまさかの雪だるま式に膨らんでいく悲劇の連鎖。こんな話だったとは…全然マジカルじゃない、いや逆に>>続きを読む

ダム・マネー ウォール街を狙え!(2023年製作の映画)

4.0

こいつは痛快!あなたが富豪でなければ絶対盛り上がれる「世界の富を握る超富裕層vs個人投資家たちの人生を賭けた大勝負!」
基本株に詳しくなくてもわかるようになってるし、さすがクレイグ・ギレスピー監督、演
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サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~(2019年製作の映画)

4.0

突如、聴力を失い… 仕事、財産… 続けざまにあらゆるものを失っていくメタルドラマー
聞こえなくなっていく主人公を追体験させるような音響設計が巧みで、静寂にこれほど孤独と絶望を感じたことはない。ラストも
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DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)

3.4

試写。ベッソン史上最もダークなヒーロー誕生。信じられるのは犬たちだけだった男の暴力まみれ人生と、怒りと報復の物語に耳を傾けよ。まさにケイレブ・ランドリー・ジョーンズにしか表現出来ない哀しみの男に胸抉ら>>続きを読む

落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.8

転落死した夫と夫殺しの容疑をかけられた妻… 裁判によって明るみになっていく二人の関係や秘密
かなりの長時間法廷シーンが占めるが法廷劇というより、人間の中にある複雑性や不確かさが見えてくるヒューマンサス
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梟ーフクロウー(2022年製作の映画)

3.9

宮中で起きた王子暗殺事件。その時盲目の鍼師はなにを「目撃」したのか…

さまざまなギミックを駆使しながら形勢が二転三転するストーリーに目が離せなくなる。一気にスピードアップする後半の見せ場をぜひ味わっ
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バッドランド・ハンターズ(2024年製作の映画)

3.6

大地震で崩壊した後の韓国で繰り広げられる少女救出作戦。走るどころか近接戦闘までこなす改造人間相手にさまざまな銃器を駆使して対抗するマブリーが新鮮。ステゴロ最強なマブリーが武器まで使いこなしたら誰も勝て>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.2

なんて素晴らしい自由への讃歌。純粋無垢なるものの成長とともに語られる人間のさらなる進化… 人間とはなんと哀れで愛おしい、それでいて可能性を秘めた存在なのか。自分が見たかったフェミニズム映画とはこれなの>>続きを読む

VESPER/ヴェスパー(2022年製作の映画)

3.2

分断された世界で僅かな資源を奪い合いながら生きる人々を救おうとする一人の少女…

最後まで盛り上がりに欠けるのが難点だがテーマは確実に現実世界と地続き。ジブリとかが好きな人にはハマりそうなディストピア
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ロブスター(2015年製作の映画)

3.7

パートナーを見つけないと動物にされてしまう世界と、ひとりで生きる事を約束させられる世界。

シュールな世界のようでありながら、この世界には抑圧されない恋愛の自由なんてものはない事を示唆しているような…
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籠の中の乙女(2009年製作の映画)

3.4

ヨルゴス・ランティモス監督によるめちゃくちゃヘンな映画。

外界の汚らわしい世界から子供たちを守るためと家から一歩も出さずに育てる一家。両親や父親が連れてくる子供たちのSEX相手によるいい加減な教育に
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

3.8

最高のカラオケ映画にして、和製ブロマンス映画の秀作。力技な序盤からオフビートな中盤、一気にタメを解放するクライマックスへのコンビネーションはさすが『コタキ兄弟〜』の監督・脚本コンビ。「紅」のタイミング>>続きを読む

ビヨンド・ユートピア 脱北(2023年製作の映画)

4.2

生きていく事すら厳しい北朝鮮の実態とある脱北家族に密着した戦慄のドキュメンタリー
過酷な暮らしの果てに脱北を試みてもなお独裁者を称える言葉が自然と出てきてしまう老人と子供が見ていて心が苦しくなる。それ
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ある閉ざされた雪の山荘で(2024年製作の映画)

3.6

途中映画向きじゃないかな… と思うようなところもあったけど、終わってみれば見事すぎるミステリー。あの終焉がなにを示すか気づいた人にとっては四重、五重の意味で素晴らしい脚色と言えるのではないでしょうか。>>続きを読む

いつかの君にもわかること(2020年製作の映画)

4.1

余命僅かなシングルファーザーが一人息子と養子縁組をしてくれる人を探す話。人生最大の決断を前に苦悩しながらも懸命に奔走する姿には思わず涙が…
さりげなくも優しく見つめるような演出も見事。

緑の夜(2023年製作の映画)

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試写。DV夫に抑圧された暮らしを送る中国から来た女性と売人彼氏に利用される韓国女性。女である事に嫌気が差した二人が家父長制の支配から自由を求めるほんのりシスターフッドな味わいを残すノワールミステリー…

さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち 4Kリマスター(1978年製作の映画)

4.1

沢田研二の歌まで含めて最高のエンディング。次々と倒れていくヤマトの乗組員たちを無力感と共に見つめながら、真田さんとの別れのシーンには思わず落涙してしまった。
万策尽きて唯一地球を守るために取った古代の
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彼方のうた(2023年製作の映画)

3.5

極端に説明がなく正直得意なタイプの映画ではないが見ている間はあっという間だった。ただ孤独と寂しさに寄り添っていく映画だったなと… 劇中鑑賞する映画が『偶然と想像』とかセンスよすぎる。パンフ読んで補完し>>続きを読む

ナイアド ~その決意は海を越える~(2023年製作の映画)

4.1

若い時に 叶えられなかった挑戦を64歳で成し遂げた遠距離スイマーの実話
ただ老いていきたくない、何歳になっても何かに挑戦していたい、という熱い思いに胸を打たれる。人はここまで強くなれる。仲間の力を借り
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ラッカは静かに虐殺されている(2017年製作の映画)

4.1

シリア内戦の惨状を世界に発信しているジャーナリスト集団「ラッカは静かに虐殺されている」についてのドキュメンタリー
家族を処刑されながらもラッカの現状を伝えるのをやめない彼ら。それはジャーナリストとして
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みなに幸あれ(2023年製作の映画)

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試写。清水崇総合プロデュースによる不気味極まりない田舎怖いJホラー

祖父母の家で血まみれになって世にも恐ろしい体験をする古川琴音が可哀想にもほどがある。そう、この世は誰かの不幸の上に成り立っている。
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笑いのカイブツ(2023年製作の映画)

3.2

笑いへの熱情だけで他は何も何も持っていない男の笑いに捧げた人生

これは人間関係不得意じゃ済まないでしょ。笑えるところが全くないどころかマジでムカツいたよツチヤ、オレなら速攻クビ!主人公の社会不適合ぶ
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ミス・シャンプー(2023年製作の映画)

3.4

追っ手から匿う事からはじまったヤクザと美容師の恋。ちょっとエッチで笑い満載、そしてアクションもアリとドタバタなラブコメだけど最後の締めはギデンズ・コーらしい。映画納め、映画初めにはもってこいかも

ディア・ドクター(2009年製作の映画)

4.3

僻地医療を担務していた中年医師伊野が突如失踪した。彼のついていた嘘は村人のためか自分のためか…
一貫して「嘘」を描いてきた西川美和監督の真骨頂とも言える作品。単なる罪としてではなく、それでいて偽善にも
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(2017年製作の映画)

3.5

石川慶監督・脚本による短編。高校時代付き合ってた二人の10数年ぶりに会う気恥ずかしさと少しずつわかってくる今と…
会っていなかった時間を点と点とが結びついて瞬時にあの時の気持ちに戻ってしまうあの感じ。
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夢売るふたり(2012年製作の映画)

3.8

火事で全てを失った夫婦が結婚詐欺で再び夢を手に入れる… なんて上手くは行かない物語。
女として見られたくない本心や女として生きる苦悩、難しさを描いた西川美和監督の自力が感じられる人生悲喜劇。さすがだな
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BAD LANDS バッド・ランズ(2023年製作の映画)

4.1

裏社会の最下層を生きる姉弟による起死回生の一撃。
今日本でこのようなクライムサスペンスを描くとしたら原田眞人が筆頭なのではないかと思わせる手慣れ感。
主演の二人、特に山田涼介が意外なハマりっぷりで、大
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あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。(2023年製作の映画)

3.3

想像以上に福山雅治のクセが強すぎたけど、この映画に関しては細かいところを突くのも野暮かな。観に来ていた多くの若い人にとって、戦争について知る、考えるキッカケになれば充分役割を果たしていると思う。あと自>>続きを読む

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