「人と人とはわかりあえない。だけど… 」の中で起きる心と関係の変化を時間の経過と共に見せてくれるような映画だった
大きな事は起きなくてもその名付けようのない関係が確実に暖かみを帯びてゆくのが感じられるような…
槙生と朝の関係だけでなく、親子、友人、元恋人にいたるまで、全ての関係がこの世の「あるべき姿」の呪いから解き放たれている。それだけで充分。それだけで素晴らしい
「それでも日常は続く」な終わり方もこの物語には相応しいのでは
ガッキー… いや、新垣結衣さん『正欲』とこの映画で役者としての次のステージに入りましたね。まぁガッキーはかなり前から素晴らしい役者さんだと思ってましたけど…
劇中に出てくる歌詞のように「エコー」(反響)な映画。その反響は槙生と朝の間だけにとどまらず周囲の人たちとの共鳴へと繋がっていく…
原作未読だし、原作付き映画としてそれでよかったのかは好みがわかれるだろうが、最後朝の歌で締めるのは『PARKS パークス』好きとしてニヤリとしてしまうものがある
言葉より音楽で。おそらく原作とは違うアプローチ。まさに映画的表現