しめさばさんの映画レビュー・感想・評価

しめさば

しめさば

事件(1978年製作の映画)

4.3

野村芳太郎×芥川也寸志の作り出す昭和の退廃的かつじめっとエロティックな世界が好きすぎて、夕方4時頃この空気を吸いながら酒を飲み始めるのが一番幸せな休日の過ごし方なのではなかろうか…と思ってしまう27歳>>続きを読む

人斬り(1969年製作の映画)

4.2

勝プロのロゴ、からのよくわからん婆さんの顔のドアップからはじまる時点でこれから勝新映画を見るんだという妙な興奮が。五社英雄の過剰さは豪快な勝新、こってりした三島由紀夫と最高な共鳴を果たす!子供のように>>続きを読む

陪審員2番(2024年製作の映画)

3.5

過去と決別した男というより、あと一歩のところで幸せになれない男感漂うという点でイーストウッド的世界に限りなく合致するニコラス・ホルト。ニコラス・ホルトが大好きなんです。

エターナル・サンシャイン(2004年製作の映画)

2.5

キルスティン・ダンストたちがやってることがやばすぎて話に集中できなくなった。

悪い奴ほどよく眠る(1960年製作の映画)

4.0

松本清張の汚職もの読了した流れで重い腰を上げ、クロサワを鑑賞。汚職でのさばっている巨悪への復讐劇という題材でここまで濃厚でしかも面白いのやっぱりすごすぎるし、映像もたまに石本泰博の写真みたいな瞬間があ>>続きを読む

鉄と鉛 STEEL & LEAD(1997年製作の映画)

4.0

これが2024年最後の映画になったなんて、そしてまさか2024年最後に成瀬正孝に実際にお会いできたなんて!!私も、常に銃は何挺も携えているようなスタンスで生きていきたい。

大奥絵巻(1968年製作の映画)

3.5

「なにゆえ気に入ったかわからぬ、ただ愛しくおもう。」今日も田村高廣に感謝。檜の空間に真っ黒な漆塗り風の風呂釜と風呂桶が置かれた大奥のお風呂、お洒落すぎ。

ビートルジュース(1988年製作の映画)

3.5

ウィノナ・ライダーが空中に浮いて口パクしながら踊っている!!旦那が凝っている模型用の材料買いに行くためだけのドライブしちゃう夫婦とかどんだけ素敵なの。

実録飛車角 狼どもの仁義(1974年製作の映画)

3.5

クリスマスイヴに観た映画にピラニア軍団みんな出演していて嬉しい。右翼の内田良平、偉そうな小林旭、走る渡瀬恒彦など色々ありがたいのだがなんだか「うん、まぁ…」と言った印象で終わる映画。文太不在の束の間に>>続きを読む

日本女侠伝 血斗乱れ花(1971年製作の映画)

3.0

道化を演じ、涙を堪えて藤純子と高倉健を待合で逢引きさせてあげる山本麟一。しかし毎度のことながら不器用すぎて、「出ようか」と何事もなく宿を出る二人はもはやサブカル恋愛漫画のノリに近い。いいやつが水島道太>>続きを読む

化石の荒野(1982年製作の映画)

3.0

特に面白くはないんだけど、角川映画×渡瀬恒彦×ハードボイルドというだけで一定のアドレナリンが出てじわりと興奮してしまう。面白くはない(もう一度言う)。成瀬正孝、鹿賀丈史、大木実、郷鍈治、室田日出男の出>>続きを読む

パリ、恋人たちの影(2015年製作の映画)

3.5

こういうどうしようもない恋愛にまつわるフランス語を今たくさん浴びていたい。ラストシーンみたいなのよく夢で見る…。目を覚まして「やっぱそんな都合いいこと起こらないよな」ってちょっとがっかりするやつ。

挽歌(1957年製作の映画)

4.3

朝からヤバすぎて叫びそう。言いたいことは山程あるけど取り敢えずモリマと湖畔のホテルで銀盆にのったロールパンの朝食食べたい。北海道の喫茶店で不倫相手の学生(渡辺文雄)と、憂いをたたえた表情でタバコを吸う>>続きを読む

GONIN サーガ(2015年製作の映画)

3.5

石井隆の映画の血まみれの女の子、雑に扱われて壊れたお人形みたいな残酷さと美しさがあり毎回ハッとさせられる。今回は福島リラ。大好き。石井隆の雨(笑)みたいな態度装いがちだがやっぱり降ってると嬉しいな…。>>続きを読む

経験(1970年製作の映画)

4.0

最後の谷隼人の「人生楽しい〜〜!!」が超絶効く。今必要な映画だった。

彼女たちの舞台(1988年製作の映画)

4.0

演劇学校の放課後、カフェに溜まって退屈そうにしている女の子たちが好き。ひと足先に恋人と会うため帰ったセシルに「あの子ほんとに生き生きしていて綺麗」みたいなセリフを1人の子がぼそっと言うところ、なんかす>>続きを読む

パリでかくれんぼ(1995年製作の映画)

4.1

美人でヘルシーで色気があって不良でスクーターとローラースケートを乗りこなし気まぐれで踊りが好きで靴が好き。これ以上ないってくらい女、ナタリー・リシャールに今一番なりたい。女友達と、共通の男の名を叫びな>>続きを読む

飢餓海峡(1965年製作の映画)

4.1

水上勉の原作はもちろん面白いのだけど三國連太郎、左幸子、伴淳という役者たちがとにかく素晴らしかった。左幸子の、もはや人間を超えていくようなギリギリの激しさと愛情で、じりじりと破滅に向かっていくその迫力>>続きを読む

影の軍団 服部半蔵(1980年製作の映画)

3.0

暗部の時のカカシ先生みたいな渡瀬恒彦のジャケに惹かれて鑑賞したが、ほとんどのシーン森繁みたいな風貌だった。仁王像の様な真っ黒い敵キャラ出てきたと思ったらぺりぺり剥けて中から緒形拳登場するのヤバすぎ。ど>>続きを読む

悪魔の毒々ハイスクール(1986年製作の映画)

4.0

ノーブラにユニコーンのキャミソールでフライドポテトとセブンアップ食べるの最高に可愛い。全体的にみんなマイルールある感じのファッションで好き。鼻ピアス経験者として、めちゃめちゃちぎれたら痛そう…と思って>>続きを読む

関東テキヤ一家(1969年製作の映画)

3.0

当時の女子プロ興業が見られる。林彰太郎が渡辺文雄の部下ポジションでイキってるとなんか嬉しい。

夕陽のガンマン(1965年製作の映画)

4.0

こんなにも今リー・ヴァン・クリーフのことを考えている…。ジャン・マリア・ヴォロンテの「小学生の時男子グループの中で一番喧嘩が強かったがためにガキ大将的なポジションになってしまったやつ(本当は意外と繊細>>続きを読む

許されざる者(1992年製作の映画)

3.5

断ち続けていた酒をこちらが気付かないくらい自然に飲みはじめていて震える。ラストにかけてのあまりにも暗い画面から伝わってくる、なにか質量のある凄みのようなもの…。

続・夕陽のガンマン/地獄の決斗(1966年製作の映画)

4.7

ほんとに最高。オープニングからもう無条件にテンションを上げてくる(これから3時間の映画を観るのかーという不安が喜びに変わる!)。小汚いおっさん(イーライ・ウォラック)が墓場を走り回ってるだけで凄かった>>続きを読む

二十才の微熱 A TOUCH OF FEVER(1993年製作の映画)

4.0

Maybe Blueの時の奥田民生みたいな雰囲気を纏った遠藤雅が良すぎて泣く。理解できない部分も多いしイライラもするけど27歳になった今でもなんかわかりすぎて苦しくなる瞬間や台詞多数。ずっと欲しかった>>続きを読む

極道の妻(おんな)たち 決着(けじめ)(1998年製作の映画)

2.5

キャッチコピー「さらば、姐。」だけど、愛川欽也がワンカップを美味しそうに飲むシーンちょっと多すぎないか。

団地妻 白昼の不倫(1997年製作の映画)

3.5

「たぶん、私の最後の恋は、この人とのクソ面白くもないセックスに明け暮れることなんだと思います」最高…。冬、家にいられなくなって、ちょっと外に出て気になる人と偶然出会って寒い寒い言いながらちょっとだけ喋>>続きを読む

FAMILY(2001年製作の映画)

4.2

激ヤバ。やたらとLINKIN PARKみたいな音楽が流れる世界観で下半身丸出しの遠藤憲一に木村一八と岩城滉一が戦車でカチコミ。MEGUMI系ナース服美女と、安岡力也暗殺現場で運命の出会い。好き。

宮本武蔵 巌流島の決斗(1965年製作の映画)

4.4

衝撃的にカッコいいビジュの健さんに今日も感謝。健さん小次郎が内田朝雄の娘口説くシーンやばすぎて何度も見返した。圧倒的カリスマ性を携え画面を縦横無尽に走り、叫び、時に風流に興じる萬屋錦之介・宮本武蔵の傍>>続きを読む

非行少女(1963年製作の映画)

4.2

浜田光夫ビギナーなので、良い人そうすぎてそれだけで泣けた。「俺のこと嫌いか?」って控えめなようで地味に強制力のある愛の告白も浜田光夫だからこそ。佐々木すみ江×浜村純がグダついている実家ってだけでもう鬱>>続きを読む