しめさばさんの映画レビュー・感想・評価

しめさば

しめさば

化石の荒野(1982年製作の映画)

3.0

特に面白くはないんだけど、角川映画×渡瀬恒彦×ハードボイルドというだけで一定のアドレナリンが出てじわりと興奮してしまう。面白くはない(もう一度言う)。成瀬正孝、鹿賀丈史、大木実、郷鍈治、室田日出男の出>>続きを読む

パリ、恋人たちの影(2015年製作の映画)

3.5

こういうどうしようもない恋愛にまつわるフランス語を今たくさん浴びていたい。ラストシーンみたいなのよく夢で見る…。目を覚まして「やっぱそんな都合いいこと起こらないよな」ってちょっとがっかりするやつ。

挽歌(1957年製作の映画)

4.3

朝からヤバすぎて叫びそう。言いたいことは山程あるけど取り敢えずモリマと湖畔のホテルで銀盆にのったロールパンの朝食食べたい。北海道の喫茶店で不倫相手の学生(渡辺文雄)と、憂いをたたえた表情でタバコを吸う>>続きを読む

GONIN サーガ(2015年製作の映画)

3.5

石井隆の映画の血まみれの女の子、雑に扱われて壊れたお人形みたいな残酷さと美しさがあり毎回ハッとさせられる。今回は福島リラ。大好き。石井隆の雨(笑)みたいな態度装いがちだがやっぱり降ってると嬉しいな…。>>続きを読む

経験(1970年製作の映画)

4.0

最後の谷隼人の「人生楽しい〜〜!!」が超絶効く。今必要な映画だった。

彼女たちの舞台(1988年製作の映画)

4.0

演劇学校の放課後、カフェに溜まって退屈そうにしている女の子たちが好き。ひと足先に恋人と会うため帰ったセシルに「あの子ほんとに生き生きしていて綺麗」みたいなセリフを1人の子がぼそっと言うところ、なんかす>>続きを読む

パリでかくれんぼ(1995年製作の映画)

4.1

美人でヘルシーで色気があって不良でスクーターとローラースケートを乗りこなし気まぐれで踊りが好きで靴が好き。これ以上ないってくらい女、ナタリー・リシャールに今一番なりたい。女友達と、共通の男の名を叫びな>>続きを読む

飢餓海峡(1965年製作の映画)

4.1

水上勉の原作はもちろん面白いのだけど三國連太郎、左幸子、伴淳という役者たちがとにかく素晴らしかった。左幸子の、もはや人間を超えていくようなギリギリの激しさと愛情で、じりじりと破滅に向かっていくその迫力>>続きを読む

影の軍団 服部半蔵(1980年製作の映画)

3.0

暗部の時のカカシ先生みたいな渡瀬恒彦のジャケに惹かれて鑑賞したが、ほとんどのシーン森繁みたいな風貌だった。仁王像の様な真っ黒い敵キャラ出てきたと思ったらぺりぺり剥けて中から緒形拳登場するのヤバすぎ。ど>>続きを読む

悪魔の毒々ハイスクール(1986年製作の映画)

4.0

ノーブラにユニコーンのキャミソールでフライドポテトとセブンアップ食べるの最高に可愛い。全体的にみんなマイルールある感じのファッションで好き。鼻ピアス経験者として、めちゃめちゃちぎれたら痛そう…と思って>>続きを読む

関東テキヤ一家(1969年製作の映画)

3.0

当時の女子プロ興業が見られる。林彰太郎が渡辺文雄の部下ポジションでイキってるとなんか嬉しい。

夕陽のガンマン(1965年製作の映画)

4.0

こんなにも今リー・ヴァン・クリーフのことを考えている…。ジャン・マリア・ヴォロンテの「小学生の時男子グループの中で一番喧嘩が強かったがためにガキ大将的なポジションになってしまったやつ(本当は意外と繊細>>続きを読む

許されざる者(1992年製作の映画)

3.5

断ち続けていた酒をこちらが気付かないくらい自然に飲みはじめていて震える。ラストにかけてのあまりにも暗い画面から伝わってくる、なにか質量のある凄みのようなもの…。

続・夕陽のガンマン/地獄の決斗(1966年製作の映画)

4.6

ほんとに最高。オープニングからもう無条件にテンションを上げてくる(これから3時間の映画を観るのかーという不安が喜びに変わる!)。小汚いおっさん(イーライ・ウォラック)が墓場を走り回ってるだけで凄かった>>続きを読む

二十才の微熱 A TOUCH OF FEVER(1993年製作の映画)

4.0

Maybe Blueの時の奥田民生みたいな雰囲気を纏った遠藤雅が良すぎて泣く。理解できない部分も多いしイライラもするけど27歳になった今でもなんかわかりすぎて苦しくなる瞬間や台詞多数。ずっと欲しかった>>続きを読む

極道の妻(おんな)たち 決着(けじめ)(1998年製作の映画)

2.5

キャッチコピー「さらば、姐。」だけど、愛川欽也がワンカップを美味しそうに飲むシーンちょっと多すぎないか。

団地妻 白昼の不倫(1997年製作の映画)

3.5

「たぶん、私の最後の恋は、この人とのクソ面白くもないセックスに明け暮れることなんだと思います」最高…。冬、家にいられなくなって、ちょっと外に出て気になる人と偶然出会って寒い寒い言いながらちょっとだけ喋>>続きを読む

FAMILY(2001年製作の映画)

4.2

激ヤバ。やたらとLINKIN PARKみたいな音楽が流れる世界観で下半身丸出しの遠藤憲一に木村一八と岩城滉一が戦車でカチコミ。MEGUMI系ナース服美女と、安岡力也暗殺現場で運命の出会い。好き。

宮本武蔵 巌流島の決斗(1965年製作の映画)

4.4

衝撃的にカッコいいビジュの健さんに今日も感謝。健さん小次郎が内田朝雄の娘口説くシーンやばすぎて何度も見返した。圧倒的カリスマ性を携え画面を縦横無尽に走り、叫び、時に風流に興じる萬屋錦之介・宮本武蔵の傍>>続きを読む

非行少女(1963年製作の映画)

4.2

浜田光夫ビギナーなので、良い人そうすぎてそれだけで泣けた。「俺のこと嫌いか?」って控えめなようで地味に強制力のある愛の告白も浜田光夫だからこそ。佐々木すみ江×浜村純がグダついている実家ってだけでもう鬱>>続きを読む

ずべ公番長 ざんげの値打ちもない(1971年製作の映画)

4.0

父親伴淳は泣ける。『網走番外地』の健さんでキャーキャー言ってる鑑別所のギャルズ大好き。ベタな演技とセリフしか言わない渡瀬恒彦も個人的に嬉しかった(ラストしょっ引かれていくシーンの表情が美しすぎるので注>>続きを読む

リリイ・シュシュのすべて(2001年製作の映画)

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6連勤を終え大親友の職場の後輩と閉店間際の居酒屋で飲んでいたら隣の卓の社長っぽいイケイケロレックス青年(同世代)とその地元の後輩二人組に話しかけられ、そこそこ会話した後閉店でさようなら、後輩と飲み直し>>続きを読む

極道の妻(おんな)たち 危険な賭け(1996年製作の映画)

3.0

いろんなコスプレでウォーリーを探せみたいに登場し、しれっと人殺して画面からフェードアウトしていく火野正平が別の生き物すぎて笑う。工藤静香は最高。

お国と五平(1952年製作の映画)

4.0

蚊帳、襖、その日本的な情緒に満ちた境界線の確かさと脆さ、そしてそれを超える瞬間。とにかくめちゃエロい。大谷友右衛門の年下男感もイイ。死に際、いい感じの二人を前にし最後の悪あがきでごちゃごちゃ言い出す山>>続きを読む

極道の妻(おんな)たち 赫い絆(1995年製作の映画)

4.0

スーパーでパート従業員として働くお志麻姐さん最高すぎて元気出る。たとえスーパーであれビシッとスーツ決め込んで出勤というスタイル、将来かなり真似したいことメモ。古田新太の一連のなんだったんだ感、天下一品>>続きを読む

帰郷(1950年製作の映画)

4.0

佐分利信が帽子やサングラスを外すたびドキドキするという現象がずっと起こる。父娘の邂逅シーン、京都の苔寺という場所・ダンジョン感・光の当たり方…全てが本当に良かった。

女獄門帖 引き裂かれた尼僧(1977年製作の映画)

4.4

地獄絵図を最高にキュートでポップ、グロテスクなガールズムービーに仕立て上げたらこうなる!そんな高揚感があった。田島はるか(二階堂ふみ似)やひろみ麻耶、尼寺に集った個性とエネルギーに満ちた女たちの容赦な>>続きを読む

新・極道の妻(おんな)たち 惚れたら地獄(1994年製作の映画)

2.5

外連に次ぐ外連で、流石に最後の展開は簡単に予想できてしまった。美川憲一が売りに出した海辺の別荘を購入するという導入は、好き。

組織暴力(1967年製作の映画)

3.5

フィリピンのアクセントがフィリッピンの渡辺文雄と丹羽哲郎。

宮本武蔵 一乗寺の決斗(1964年製作の映画)

4.0

モノクロの早朝決闘シーンからの、真っ赤な茂みに倒れる武蔵。V系のMVかなんかみたいだけど紛れもなくかっこいい。でも一番言いたいのは今日も健さん(佐々木小次郎)に感謝、ということ。