日本家屋の使い方とか群衆の画面への収め方が上手かった気がする。あんまり覚えてなくてごめんだけど。
何が一番驚いたって、「どうして藤村さんは生きているんですか?」からのズームアウトが建物を飛び越えて空撮までいくところ。まあ、あんまり覚えてないんだけど。
ちゃんとしてた。橋の上で踊る二人がちゃんと切ない。バーのカウンターを燃やすまでの件も良かった気がする。まあ、あんまり覚えてないんだけど。
首チョンパに次ぐ首チョンパ。紛うことなき生首映画が全国のシネコンにかかっていることが爽快。特に清水宗治の水上の切腹シーンは美しさとファニーさが同居していて素晴らしかった。生首を蹴り飛ばして終わるラスト>>続きを読む
身も蓋もない。もうそこに映っているからどいつもこいつも存在しているのだという身も蓋もなさ。床に這いつくばり、死人との切り返しのロマンチシズム。二人の間に確かに愛はあったのだ。
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これは泣くっしょ。
値上げされて一悶着あってからの夕景の美しさ。繰り返される子供の入浴シーンに初めて聞こえてきた男の声を遮るようにカーテンを閉めることで画面の中央を真っ黒に染める子供の髪。
今まであく>>続きを読む
ラスト5分がとても良かった。火達磨の屋敷に入ってきた若造が撃たれて外に転がり、逃げ出した博士はその若造に掴まれえられ組んず解れつの揉み合い。そこに化物がやってきて、博士を抱えともにまた屋敷の中へ。
不憫でキャワワ。
袋の中に入っているからこそ感じられるのも生首のゴロッとした感じが堪らなく良い。
教授が首から落ちるのフツーに危なくて心配した。どうやって取ってるのかね。
そして林の中をフランケンシュ>>続きを読む
部屋で男女がディベートをしてるだけなのにめちゃめちゃ緊迫感とエロさがあって凄いというアホみたいな感想。あの階段は一生忘れないでしょうね。ベルモンドはモテすぎるが故に女嫌いになって神父になったに一票。>>続きを読む
傑作!これみよがしではないが、しっかり適切な手段で映像がストーリーテリングしてる。見つける/見つめることで生まれるドラマ。そのための距離、ロングショット、舞台袖、或いは狭い路地。
舞台袖で妻とマネージ>>続きを読む
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”塩田明彦版めまい”かと思いきや”月光の囁き2023”だったからビックリ。
春画の読解を勉強する北香那は、まるで春画を読み解くに内野聖陽の亡くなった妻の写真を見つめる。そして、春画の世界に入り込むよう>>続きを読む
ルックがエロいのでフィルム・ノワールとして満足。ちょっとお茶目なところが感じられるのも素敵。特にクラブのシーン。若者たちのダサいダンスの中でちょっと揺れてるミシェル・セローが可愛い。ちょっとカクカクし>>続きを読む
逃げ手が2階から隣家の屋根に飛び降りると、ちょっとバウンドして背中で落ちるという少し滑稽な動きを見せて、さて追手はどんな落ち方を見せてくれるんだろうと思ったら、同じようにバウンドしてしっかり屋根からも>>続きを読む
ラストカットサイコー。階段を真上から捉えたカットとか上を見上げる群衆とかも強い。
冒頭キモすぎサイコゥ!
初めて見た右目左目パチパチの主観ショット、交わる電線と線路とのイメージ、回転するモチーフ、万華鏡のような鏡の世界。それらがサイケデリックにスパークするラスト10分。と、楽しいと>>続きを読む
ちゃんと作られた生真面目な映画だなと思った。血だらけでのたうち回る犬に噛まれた女性を人々の視線が集まる中で助ける側だった主人公が、最後には自分が血反吐を吐いてのたうち回り、人々の視線にさらされる。それ>>続きを読む
恍惚の傑作!全てのカットが絵画のように美しいのだけれど、単に静止画としての美しさに甘んじているわけではなくて、A→Bの「→」の部分が豊かであるために動画としての美しさを獲得し、更には「→」がA'ないし>>続きを読む
優雅に切り取られたパリの街並みや煙草を蒸しながら金庫を破る落ち着いた手際の格好良さ、随所に散りばめられるクロースアップの静かなエモさ、ずーっとそこはかとなく漂う不穏な空気、、、なんて全てくだらなくなる>>続きを読む
宙吊りの足バタバタとか、階段のゴージャスな俯瞰ショットとか、フレンチ・カンカンの豪華さとか、見るべきところは数あれど、カトリーヌ・へスリングを美人なものとして3時間も付き合うのはさすがにしんどかった。>>続きを読む
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いやもう狂ってる。なんの前知識もなく見たから、最初はまんまと戸惑ったけど、これこそ時間芸術であり空間芸術である映画の真骨頂。
『ローリング』の自分の感想を見返したら、冨永昌敬監督作を「過去が現在にこだ>>続きを読む
冒頭が頗る面白い。アクションの数珠繫ぎによるストーリーテリング。特にモールみたいなところで左の方を見ると(カメラがパンすると)、エスカレーターを駆け下りていく男が見えて、銃声とともに男が転がり落ちると>>続きを読む
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高橋洋よりも、お手伝い的クレジットの白石晃士っぽさの方が感じられた。やたらカット割が性急だったり、恐怖を煽るのにロック調の劇伴流したりしてなんかテンション高かったからかな。あと『リング』の設定を流用し>>続きを読む
死ぬほど面白い。改めて見ると、面会室での冷え切った切り返しにも、胸が詰まるようなロマンチシズムが宿っている。
『狩人の夜』のイメージがまずあっての上でだと思うけど、やっぱりロバート・ミッチャムの顔面はめちゃ怖い。
即物的な暴力はいつだって最高である。突然後ろから首を締めて河に沈める効率の良さに感動し、その攻>>続きを読む
所謂ファムファタールものの一種なのかな。スラップスティックコメディなのにまったりした味わいだけど結構面白かったよ。怒ってこちらを振り向かせるために「着替えるから」といったん向こうを向かせたり、意外と細>>続きを読む
義父の言葉を思い出しながら(←重要!)、冷蔵庫をぶっ壊すところで傑作認定出ました。そしてその破壊衝動はジュダ・ルイスが自分が映る鏡に口紅で射撃の的を描いて拳銃を向け、或いはジェイク・ギレンホールがジュ>>続きを読む
話の筋など追わせる気がさらさらない脚本とそれに従属した頭がバグりそうになるイカれた編集に、静謐なローアングル、俯瞰ショット、それらが映す金のかかってそうな美意識に貫かれた美術や役者陣の怪演、そして無駄>>続きを読む
ジャンプスケア祭り!緊張感を上げて上げて、ここで来るぞ!というところでスカし、油断させた瞬間にバン!と驚かせる。あービックリしたぁと思ったら今度は矢継ぎ早にバンバンやりやがる。あーやだやだ。ジェームズ>>続きを読む