spitfireさんの映画レビュー・感想・評価

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スーパーマン(2025年製作の映画)

3.7

最強のヒーロー、スーパーマン。圧倒的なパワーとは裏腹にその性格は素朴な善人である。ヴィランであるレックス・ルーサーは、破壊的なカリスマを持つテック系メガコーポのCEOとして現れる。見た目ジェフ・ベゾス>>続きを読む

ウルトラマンゼアス(1996年製作の映画)

3.3

ウルトラマンオメガ放送開始に合わせて、円谷公式チャンネルで配信されていたもの。出光のガソリンスタンドは実は防衛隊の拠点だった!未熟なウルトラマンの成長物語をコミカルに描こうとする。気負いのない作品なの>>続きを読む

バットマン ビギンズ(2005年製作の映画)

3.7

ダークナイトトリロジーの履修を始めました。スタンダードなオリジンストーリーの構成のなか、ノーランの作家性や、時にそれで説明のつかないものも散見されます。っていうか、渡辺謙が出てきてニンジャトレーニング>>続きを読む

アイカツ!メモリアルステージ 輝きのユニットカップ(2025年製作の映画)

3.9

あかジェネ10th関連施策としてアイカツ!3期よりユニットカップ編の総集編に、新録の劇中劇「アイカツレストラン」をセットで上映。カツプリ映画の前哨戦といったところでしょうか。映画としては緩めの構成で、>>続きを読む

サイコ・ゴアマン(2020年製作の映画)

3.7

アマプラ配信終了前の駆け込みで鑑賞。銀河を滅ぼす強大なヴィランが、なんやかんやあっておしゃまな娘っ子の支配下に置かれてしまう!
全体的にスーパー戦隊等のスーツ着込む系等身大特撮に対する、ナンセンスなパ
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レオ:ブラッディ・スウィート(2023年製作の映画)

4.2

「ヴィクラム」から間髪入れずのローケーシュ・カナガラージ監督作品封切り。日本での配給会社は違えど世界観が繋がってるので見逃せません。主演はタミルの大将ヴィジャイ、押しも押されぬスーパースターです。
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アイカツ!ミュージックアワード みんなで賞をもらっちゃいまSHOW!(2015年製作の映画)

4.0

アイカツ!メモリアルステージに向けて鑑賞。ルミナスの三人をメインMCに、既発ライブシーンをミュージックアワード形式で振り返る総集編映画です。
ここのところのアイカツ10周年施策、特に昨年のキラッキラ(
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スワンソング(2021年製作の映画)

3.6

プライドマンス🌈っぽいものを1本。「スワン・ソング」とは芸術家最後の作品のこと。引退したヘアデザイナーのパットは、かつての大口クライアントから遺言を受け取る。死化粧をしてほしいと。退屈な老人ホームを身>>続きを読む

Garden of Remembrance(2024年製作の映画)

3.8

山田尚子監督、サイエンスSARU製作。「きみの色」の裏で配信されていた短編アニメ映画。柔らかいキャラデザや色彩にジッと注目していると、次第にギターサウンドが耳に入ってきて、やがて物語の構図が見えてくる>>続きを読む

第9地区(2009年製作の映画)

4.5

ヨハネスブルグ上空に出現した謎の宇宙船。宇宙人たちは地上に"収容"される。アパルトヘイトの再来やないか!悪辣!そんな中調査員ヴィカスは宇宙人のウィルス兵器に感染してしまい……。差別を寓意的に取り扱うシ>>続きを読む

サスカッチ・サンセット(2024年製作の映画)

3.9

UMA界の大御所サスカッチ。その4頭の群れの生活をナレーションなし、セリフなしで映し出す。ノンバーバルだがスコアが雄弁で読み取りに迷うことはない。あえて言えば4頭の見分けに慣れが必要かも。
ユーモラス
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ヴィクラム(2022年製作の映画)

4.2

オッサンがオッサンを追う中で、消えたはずのオッサンが再び捜査線上に浮かぶ!オッサンだらけの濃厚クライムアクション!前半の捜査パートもしっかり趣向を凝らしてあるんですが、インドやサスペンス慣れしてる人に>>続きを読む

岸辺露伴は動かない 懺悔室(2025年製作の映画)

4.1

岸辺露伴は動かないシリーズ映画2作目。本作でも露伴ちゃんが好奇心から碌でもない事件に首を突っ込んでは痛い目に遭う。秀逸な不条理サスペンス/ホラーでした。短い原作だけあって原作パートは前半で大体終わり、>>続きを読む

プリンセス・プリンシパル Crown Handler 第4章(2025年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

スチームパンク百合スパイアクションシリーズ、劇場版6部作の4本目。本作に限りませんが長期シリーズは内容把握が大変。過去3本を家で見返してから劇場に向かいました。
前作の投獄から予定通り?チーム白鳩は二
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ベイマックス(2014年製作の映画)

3.7

ミーム化して久しいがこれが元ネタである。
ケアロボットと共に喪失と向き合う話であるとともに、普通のあんちゃんねーちゃんたちがヒーローになる話でもありました。この辺は原題のほうがニュアンス出てるよなー。
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映画 聲の形(2016年製作の映画)

3.8

いじめに端を発す贖罪と愛の物語。いじめを取り巻く人間関係は、罪と罰と赦し、恋心と嫉妬と責任回避が重なり合ってどうしようもなく重たい。思春期の繊細さを切り出すセンスが極めてエッジー。初手身投げからのロー>>続きを読む

教皇選挙(2024年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

閉鎖環境下で次期教皇を選出するサスペンス。次期教皇が決まるまで無期限で投票を繰り返す。NGワード:根比べ

出したカードを一つ一つ回収していく構成で、サスペンスとしてはだいぶ素直というか丁寧というか。
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赤い糸 輪廻のひみつ/月老 また会う日まで(2021年製作の映画)

4.0

テンション高めの輪廻転生ラブコメに積年の恨みを抱えた怨霊が激突。ラブ、コメディ、学園、ホラー、バトル、犬、アニメ、ダンス、その他が手を変え品を変え貴方に襲いかかる。なんで!?と思うものの、最終的には色>>続きを読む

ブレイド(1998年製作の映画)

4.0

ダンピールが悪の吸血鬼をブッ捌くバイオレントアクション。テレ東版吹替で観たのですが、CV大塚明夫のブレイドはカッコ良すぎるやろ!これは録画データ残しとこ。吸血鬼モノのお約束は(寿命差以外)大体フル活用>>続きを読む

政党大会 陰謀のタイムループ/政党ラリー(2021年製作の映画)

4.0

主人公がムスリムで、陰謀に巻き込まれ政治的テロの実行犯に仕立てられてしまう……というのが導入。ここからタイムループに入るにあたり、インドには時間の神様がいるという文字通りの神差配に感謝。個人的にはS.>>続きを読む

劇場版 仮面ライダーオーズ WONDERFUL 将軍と21のコアメダル(2011年製作の映画)

3.8

仮面ライダーオーズの映画に暴れん坊将軍がゲスト参加。夢のコラボレーションだけどそれは熱を出した時に見る方の夢だろ!今度マツケンサンバコンサートに行くことになった(?)ので、ウォームアップも兼ねて鑑賞し>>続きを読む

ウィキッド ふたりの魔女(2024年製作の映画)

4.3

原作はよく知る有名ミュージカルと言いたいところですがオズもウィキッドもあんまり頭に入ってない。四季のチケットがもう少し取りやすくなればいいんですが……生きてるうちにJCSとか観れるんかな……話が逸れま>>続きを読む

セブン・イヤーズ・イン・チベット(1997年製作の映画)

3.1

ブラピ演じる登山家と幼き日のダライ・ラマの交流を描く。イマイチ登場人物の心情が掴みきれず、ボヤッとした鑑賞になってしまいました。それでもロケーションや衣装が贅沢で飽きないのは良いところかなと。

リズと青い鳥(2018年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

山田尚子監督、京都アニメーション制作。響け!ユーフォニアムからのスピンオフにして百合アニメのマスターピースとの呼び声高し。ユーフォ見てないんで後回しにしてたけど、「きみの色」良かったしアマプラ見放題配>>続きを読む

RRR:ビハインド&ビヨンド(2024年製作の映画)

4.6

もはや前置きは不要であろう、前人未踏のアクション・オペラRRRの製作過程と、封切りからオスカー受賞までの反響を熱く追うドキュメンタリー。
ラージャマウリ監督が完璧主義者なのはネッフリのドキュメンタリー
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ハーティー 森の神(2021年製作の映画)

3.2

ラーナー・ダッグバーティさん主演作なんだけど、どうにも様子がおかしい1本。役どころが大自然とコネクトしたバーサーカーで「森を大事にしない奴は死ね!」みたいな事を言っていて、ずっと目が血走っておられる…>>続きを読む

エンドロールのつづき(2021年製作の映画)

4.0

貧しい家庭の少年が映画作りを志す、映画への愛と情熱に溢れた物語。
何が良いって映像が綺麗なんですよ。映写機の光に始まり、ずっと色彩を追い続けている。フィルム上映の時代が終わっても色彩は残っていく、とい
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ヤクザと憲法(2015年製作の映画)

3.3

「ワシらに人権は無いんか」

東海テレビ製作のドキュメンタリー。モザイク無し、謝礼無しで実在の組事務所に密着。ヤクザの実情を剥き出しにします。フィクションのように美化した様子もなければドラマティックな
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デーヴァラ(2024年製作の映画)

4.0

タラクアンナ主演作、伝説(といっても割と最近だけど)の海賊デーヴァラの物語。南インド式クライム映画に海洋アクションとサメもトッピング。ワクワク感やスケール感もちゃんとあるけれど、南インド農村ノワール的>>続きを読む

ニンジャバットマン対ヤクザリーグ(2025年製作の映画)

4.6

あの問題作、ニンジャバットマンが帰ってきた!今度はジャスティス・リーグならぬヤクザリーグが相手だ!どうして……。
特に心配するまでもなくテイストは前作から何も変わっていませんでした。猛烈にトンチキな活
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ビーキーパー(2024年製作の映画)

3.8

ミツバチの営みは人のそれに似ている。人知れず世を守る「養蜂家」が、悪を超法規的に成敗するアクション。ナメてたアイツが実は最強でしたという類型で、これは役者の数だけあるとされますが、たまに複数持っている>>続きを読む

マッドマックス/サンダードーム(1985年製作の映画)

3.7

マッドマックス過去作履修。また前作から雰囲気がガラリと変わってしまいました。カラッとしたメタルサウンドに面食らう。なんだかスコアリングが普通の80年代アクション映画みたいで、本作を異質にしてしまってい>>続きを読む

Flow(2024年製作の映画)

3.8

大洪水に見舞われたポストアポカリプス世界をネコチャンが旅する、ラトビア製作のアニメ映画にしてアカデミーの長編アニメーション部門受賞作。どういうわけか人間はおらず、犬にカピバラに鳥に魚に鯨にと、動物映画>>続きを読む

劇場版モノノ怪 第二章 火鼠(2025年製作の映画)

4.3

人の情念より湧き出でる怪異を薬売りさんがぶった斬るアニメシリーズ、劇場版3部作の2作目。嫉妬と政権争いでドロドロの大奥に再び現れた怪「火鼠」。大火に連なるものであり、そして鼠は子孫繁栄の象徴でもあり、>>続きを読む

COWBOY BEBOP 天国の扉(2001年製作の映画)

4.2

名作TVアニメ「カウボーイビバップ」の劇場版。本作単独でも観られるようになっているので、興味ある人はいきなりこれから観てもいいと思うよ。
TVシリーズのスタイルやテーマを踏襲しつつ、劇場版らしく一際キ
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マッドマックス2(1981年製作の映画)

3.8

1に引き続きマッドマックス過去作を観ていきます。前作から突然世界が荒廃、我々がよく知るところの時はまさに世紀末となりました。たっぽいたっぽい。ナレーションの強引さに負けたよ。
イカれた世界でイカれ共が
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