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パドマーワト 女神の誕生のspitfireのレビュー・感想・評価

パドマーワト 女神の誕生(2018年製作の映画)
4.1
本作の上映はとうに終了していて涙を飲んでいたのですが、この度なんとインド大使館内の文化施設で上映会が行われました。シネ・リーブル池袋のデーヴダース上映と被ってて、どっちに行くかはかなり迷いましたよ。よりによってバンサーリー監督作で被らんでも……。大使館行くのはかなり緊張しますね。実質的な外国だし。とはいえ、とても良い体験になりましたし、今後は各種上映会にもアンテナを広げておきたいと思います。再生環境としては日本語字幕2Dのディスク上映、手動で一時停止してのインターバル一回ありでした。明らかな手動停止でみんなちょっと笑ってた。

常に豪華な美術と衣装、回転に魅入られたダンスシーンの数々など、バンサーリー監督の映像美意識が炸裂しまくり。これよ、これが見たかった!異世界の如きフィルムで、先日見た「落下の王国」とも親和性があるな、と勝手に感じていました。
シナリオとしては古典の悲劇を古典的なままお出ししてくる感じ。終盤の展開は平家物語のようでもありました。舞台演劇や古典のスキルがあると解釈に便利かと思いますが、一方でこういう作品を現代社会の中でどう位置づけるか、というのは常に考えどころです。
演技面だとランヴィール・シンが目を引きました。あの見事な狂王の演技は相当に負荷が重かったそうで、そりゃそうだろうなと……。
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