いしがさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

いしが

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嘆きのピエタ(2012年製作の映画)

3.5

おぞましい空気感や設定は確かに面白いけど同系統のポンジュノと比べると展開力に欠けるしところどころ雑。

始:降りてくる鎖とフック
終:霧がかかる山の遠景
好:階段で上下に分かれる主人公とおじさん

わたしはロランス(2012年製作の映画)

3.5

映像が好みで最初の方はストーリーも楽しめてたけど、別れてデキての繰り返しで結局何がしたいの?って感じで途中からどうでもよくなった。
これを観るにはまだ色々と経験不足でした🤷‍♂️


始:タイトルバッ
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マルグリット・デュラスのアガタ(1981年製作の映画)

2.0

映画というより映像付き文学みたいな。
80分だけどこういうのは長く感じてしまう。

始:原作のト書き。ホテルの中。ドア。窓の外は海。
終:青空。三本の木。地面の泥までティルトダウン。

あの夏、いちばん静かな海。(1991年製作の映画)

4.0

聾唖という設定のせいで良くも悪くも他の初期のたけし映画のナチュラルな静謐さとは違った「造られた静謐さ」という感じが強い。
そこが気になりつつ映像も演出も健在だから楽しめてはいたけど最後の唐突な回想でぶ
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座頭市(2003年製作の映画)

4.5

オリジナルとはまったく別物の「たけしの座頭市」。
元々どエンタメな座頭市という素材をさらにエンタメに振り切らせていて、たけしのこれ以前の作品と比べると芸術性はなくなっているがプロットが圧倒的に面白い。
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菊次郎の夏(1999年製作の映画)

5.0

たけし×少年×夏×ロードムービー
好きな要素しかない。
得意のバイオレンスも控えめでストーリーも結構ベタだけどそもそも映像だけで面白いからね。たけし作品は。ダラダラしたロードムービーだからこそたけしを
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3-4x10月(1990年製作の映画)

4.0

他のヤクザ物と違って長閑な空気があってこそのバイオレンスで良いギャップを生めてると思う。
定型を崩した無茶苦茶な展開も最高。

その男、凶暴につき(1989年製作の映画)

4.0

大枠のストーリーはオーソドックスな破茶滅茶刑事モノでかなり地味だと思う。
ただ、だからこそ北野武の演出の非凡さがわかりやすく見られて、感心しやすい。

隣人は静かに笑う(1999年製作の映画)

3.5

ラストは見たことない展開だったけど好きじゃない。
有名なミスト、セブンは結局虚構が強くてファンタジーだからまだ楽しめるけど、これはかなりリアルに寄り添った内容なのが辛い…
こういう教わるものはあるけど
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劇場版 CLANNAD -クラナド-(2007年製作の映画)

4.0

とにかく風景が綺麗なのと随所にある独特なカット演出によって全体的に良い軽さが生まれていて見やすい。アニメーションの強みを遺憾なく発揮してる。
ストーリーは学園祭までは良い意味でゼロ年代感満載でデカ目お
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恐るべき子供たち(1950年製作の映画)

3.0

原作なぞってるだけだしナレーション多すぎるし尺もたりてない。
カラーの方が映えるシーン多かったと思う。

アメリカン・ビューティー(1999年製作の映画)

5.0

面白すぎる。
基本常に険悪なムードの中でそれぞれの登場人物がそれぞれの快楽に突き進んでいくっていうだけなんだけど馬鹿馬鹿しい過剰な演出のお陰でずっとポップで気楽に見れる。
こんなにも面白さとカタルシス
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オルフェ(1950年製作の映画)

2.5

映像や演出面では確かに素晴らしいシーン(逆再生、ラジオ)はあったけどそれ以上に話がわかりづらく、テンポも悪い。
わかりやすい美女と野獣、突き抜けた詩人の血と比べて中途半端な印象。

名探偵ピカチュウ(2019年製作の映画)

4.0

ハリウッドナイズされた、しかも実写のポケモンとしてはほぼ完璧。これからもどんどんこのフォーマットでも押してくべきでは。次回作でもドラマでもゲーム化でもなんでもいいけど。
ポケモンの醍醐味であるバトル要
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駅馬車(1939年製作の映画)

3.5

ストーリー、キャラクター、音楽、スピード感、白黒の砂漠…
とにかく全部が爽やかで心地良い。

歩いても 歩いても(2007年製作の映画)

4.5

引くぐらい陰湿な部分もあったけど季節感とロケーションとほんの少しの優しさが全部包み込んでくれる。

メン・イン・ブラック(1997年製作の映画)

3.0

緊張感が全くないせいかイマイチ盛り上りきらない。テンポも良くない。

きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)

4.0

とにかく映像が綺麗。
カメラが動くべき時に動き、カット割りも独特で飽きさせない。

悪魔のいけにえ(1974年製作の映画)

4.0

こんなリアルなホラーがあるのか。
曲がり角から出てくる時のぬるっとした演出といい、女と追いかけっこしてる時の絶妙な足の速さといい、あまりの描写のリアルさに笑ってしまった。
安さが良い方向に作用していた
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クレヨンしんちゃん 伝説を呼ぶ 踊れ!アミーゴ!(2006年製作の映画)

4.0

まず子ども向けアニメでサンバをチョイスする、しかもそれでホラーをやろうっていう発想がイカれてる。クレヨンしんちゃんだからこそできる映画。
後半は確かに物足りないけど女が真剣に踊ってるシーンとかヤキニク
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ギルガメッシュ/小さなほうき(1985年製作の映画)

2.5

この監督の個性は見えなくもないけどストップモーションと超現実の組み合わせは意外性がなくて好みじゃない。

人工の夜景(1979年製作の映画)

2.5

なんとなく雰囲気は良いんだけど何が映ってるのかがわからない。

ケルジェネツの戦い(1971年製作の映画)

4.0

フレスコの手法を使った映画初めて観た。ある意味一番切り絵感がある。
編集でかなりごちゃごちゃしてるけどなにをやっているのかはわかるっていう丁度いいライン。

アオサギとツル(1974年製作の映画)

4.0

「キツネとウサギ」と同じ童話ベースだが墨絵チックな作画や花火のアニメーションとこっちの方がより特徴的。

キツネとウサギ(1973年製作の映画)

4.0

ユーリー作品の中ではかなり平面な作画で内容はよくある童話。
ユーリーは普通の童話からイメージ系へと作品ごとに色を変えてるけど根本の良さは変わらないところが凄い。

昭和残侠伝 死んで貰います(1970年製作の映画)

3.5

初カラーマキノ作品だけどこの懐かしい色合いとぬるぬる動くカメラとの相性が抜群でただ画面を見てるだけで楽しい。
王道の勧善懲悪物で、人物描写もしっかりしていて見やすい。

ウルフ・オブ・ウォールストリート(2013年製作の映画)

4.0

すぐ忘れるような内容だけどディカプリオの演技とヤバい奴しかいない登場人物の見せ方のお陰でずっと面白い。
行き過ぎた下品さってやっぱ笑っちゃうな。

アルマゲドン(1998年製作の映画)

3.0

長過ぎる。余裕で2時間に抑えられる内容。もし抑えられていたらもっとお茶の間の定番として浸透してたと思うぐらいには面白いから勿体ない。
どんわな、横並びは勿論、動物ビスケットのくだりとか話のネタになりそ
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詩人の血(1930年製作の映画)

3.0

前半が面白いだけに後半から展開が少なくなったのが残念。
映画としてはアンダルシアの犬より見易いけど、その分良い意味でのおどろおどろしさみたいなものは感じられなくなった。
シュールって洗練させない方が良
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俺たちに明日はない(1967年製作の映画)

3.5

とにかく、2時間ずっとフェイ・ダナウェイの魅力に溺れてた。特に瓶コーラ飲んでる時の表情が凄まじい。普通の映画のこういう何気ないワンシーンからセクシュアルな意味での衝撃を受けたのは初めてかも。
ストーリ
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何者(2016年製作の映画)

4.5

就活関係なく全ての学生に見せるべき。こういう身も蓋もなさというものは知った方が良い。優しくなれる。

就活真っ最中なのに見てしまったキミ…本当の意味で助け合おう👍

人狼 JIN-ROH(1999年製作の映画)

3.5

話はかなり地味だけど逆にそれがシブカッコよさみたいな感じになっていて良い。
世紀末感溢れる作画がたまらない。

ジョーカー(2019年製作の映画)

4.5

金かけてスコセッシなぞってるわけだからそりゃ面白い。
この作品にしかない要素はアメコミ(しかもジョーカーという既に大人気のコンテンツ)であるということとホアキンの演技。

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.0

個人的にインターホンのシーンが全て。ああいうのがもっと欲しかった。
コメディー部分は面白いっちゃ面白いけど展開頼りで日本の笑いと比べるとちょっと古臭さがある。黒沢清とかと比べちゃう。

ホーリー・モーターズ(2012年製作の映画)

4.0

映画という媒体自体の面白さを感じられる数少ない映画。
意味は全くわからないけど。