上手く行き過ぎなストーリー展開も"小さな奇跡"の積み重ねによって生まれた"軌跡"だと納得させられる心温まる物語。
現実的な背景に現実では起こり得なさそうな偶然が混在する一喜一憂の面白さは、創作世界に>>続きを読む
死刑執行間近の囚人の事件の真相を探る記者。
イーストウッドが思い描く"当時の"利己的なヒロイズムが予定調和の如く展開される。
また人種差別への偏見的な側面は強く、ミステリとしてもご都合主義。
その点>>続きを読む
見てはいけないものを見てしまった天才的な大泥棒が国家権力という大きな力と対峙する。
正にイーストウッドが掲げてきたテーマの一つ、善と悪の境界線。
"目撃"と"見守る"の2つの視線を上手く使ったサスペ>>続きを読む
訪れた富豪の屋敷で起こった殺人事件をライターが調査する、実話を基にした小説の映画化。
正当防衛とLGBTQ問題をめぐる法廷劇と探偵ミステリで155分の長尺は正直しんどい。
イーストウッド色は少ない。>>続きを読む
不倫の話はどれだけ美化しようが不倫は不倫。
しかもそれを子どもたちが知ってしまうときたもんだ。
人を好きになることに理由は要らないけれど、その後の行動は理性が必要。
切なさとか美しさとかの前に嫌いが>>続きを読む
映画『アフリカの女王』の舞台裏で象狩りに魅了された映画監督を描く実録。
射撃(SHOT)と撮影(SHOT)、法律上の罪(CRIME)と宗教的な罪(SIN)。
敬虔なクリスチャンであるイーストウッドの>>続きを読む
相棒を殺した高級車窃盗団を追うベテラン刑事がルーキーとタッグを組むバディムービー。
取捨選択、修理から破壊へ。
派手な演出が割と少ないイーストウッド作品の中で、この作品は一番ダメな振り切り方をしてる>>続きを読む
ジャズ好きのイーストウッドが撮った"モダン・ジャズの父"チャーリー・パーカーの伝記映画。
酒とドラッグに耽溺し、自殺未遂から精神病棟へ収容される。
内容は兎も角、時系列を入れ替えて161分の長さは集>>続きを読む
名もない牧師が村の悪と対峙する。
大枠は勧善懲悪の西部劇ながら『七人の侍』及び『荒野の七人』を逆手に取る演出に、善悪がテーマとなっていることを示唆させる。
アンチヒーロー像を植え付けた自身の監督作『>>続きを読む
パイロットの思考波だけで操縦できる戦闘機をソ連から盗み出すスパイアクション。
心に傷を負った元パイロットが奮闘するベタな展開だけに今観るとチープさは目立つものの、持続した緊張感は流石。
イーストウッ>>続きを読む
カントリー歌手を目指して旅に出る中年男性とその甥。
カイル・イーストウッドと親子共演。
人の夢は儚い、だからこそその道中でのエピソードが一つ一つ輝きを放つ。
廃れた(時代の流れや老いや病など)男性の>>続きを読む
カウボーイとインディアンの時代へと誘うサーカスを描いたコメディ色強めのロードムービー。
演出の随所にユーモアさを感じさせつつ、(当時の)現代で西部劇を笑いに変えながらも早撃ちや乗馬など尊敬の念を抑え>>続きを読む
落ちぶれた刑事がある証人を護送する任務を受ける。
周りはすべて敵という設定とロードムービー的な枠組みが2人の距離を縮める王道展開。
ツッコミどころ満載な物語ですらもイーストウッドの手に掛かればケレン>>続きを読む
凄惨な冒頭から一転、軽快な劇伴で彩り仲間を集めてアウトローとしての生き方を見出す"赤足"によるヒロイズムと復讐劇。
弾切れ2丁拳銃で何度も脳内で復讐を果たす姿が印象的。
纏まりは悪いが、十字窓から女>>続きを読む
イーストウッドがマッチョマッチョしてる。
よそ者を良しとしない村とそこにやって来た流れ者。
ホラーテイストを付け足し、勧善懲悪の形式であるマカロニ・ウェスタンないし往年の西部劇からの脱却を図りアンチヒ>>続きを読む
クリント・イーストウッド監督デビュー作のサスペンス。
一夜を共にした女性から受けるストーカー行為は平々凡々、既視感に溢れる。
しかし、イーストウッドの師でもあるドン・シーゲルのカメオ出演に加えてドン>>続きを読む
立場によって価値の変わる"首"を巡る天下統一の大戦は、冒頭から何言ってんのか分からなくて大いに草生える。
尾張の大うつけに首を跳ねられて終わりか、隙あらば首を獲って終わらせるか。
戦国時代は心理戦なの>>続きを読む
虐待する飼い主のちんちんを噛みちぎろうと決意する捨て犬視点の復讐ロード・ムービー。
下ネタ以外の描写で犬ならPG12でもここまで描いていいのかという疑問はあるが、おしっこで友情を育みうんこが伏線とな>>続きを読む
マイノリティに焦点を当てた物語のように見せかけてマジョリティに向けた視野の狭さを問う映画。
「これは◯◯ではなく△△だ」というのなら、それこそ劇中のある人物の視点と何も変わらない。
つまりは、自分の物>>続きを読む
タイトルクレジットのタイミングとエンドクレジットの監督名の出し方、加えて『8 1/2』のオマージュをPOVモキュメンタリーでぶっこんでくるセンス。
岩切一空という監督を、映画を撮るということを。
脂と>>続きを読む
イランにおいて女性差別は蔑視というより文化に近い。
ヒジャブやホテルのくだりなどの常態化した女性蔑視と実際に取引と話が違ったと聞く恣意的な裁判と刑執行。
内容だけに留まらず、"アリ・アッバシ監督が暴力>>続きを読む
劇場版19作目。
今更「フリーザが復活する」と言われても魔人ブウと戦った後だと脅威も何も感じない。
地獄(本当は天国)から蘇ったフリーザが人生で初めてトレーニングするというギャグかと思う展開からクラ>>続きを読む
劇場版18作目。
破壊神ビルスの登場からサイヤ人である悟空が神となる。
TVアニメ『ドラゴンボール超』に合わせて鳥山明監修で紡がれる正統続編。
ヴィランの出てこない平和な世界で神と神が戦うってだけで>>続きを読む
劇場版17作目。
当時の「最新技術でリメイク」をコンセプトに衣装や主題歌など制作中だった『ドラゴンボールGT』との繋がりを意図して蘇る孫悟空の成長譚。
ドラゴンボールをめぐりレッドリボン軍との戦いに>>続きを読む
劇場版16作目。
勇者タピオンと少年トランクスの物語。
兄弟に焦点を当てたドラマ性に特化した作品をここで持ってきたのは熱い。
未来トランクスの持っている剣のルーツだけでなく、未来でトランクスが悟飯を>>続きを読む
劇場版15作目。
あの世を舞台に悟空とベジータのタッグが復活。
原作ではポタラでの合体ベジットだったが、劇場版ではフュージョンでの合体ゴジータ。
感覚的にはベジットよりゴジータの方が強い。
過去作に>>続きを読む
劇場版14作目。
前作から引き続きブロリー敵に据えた物語は蛇足。
当初の無印はコメディ寄りのアドベンチャーものであったが、時代や流行りによってZから本格的なバトル漫画へと変遷していく。
再びコメディ>>続きを読む
劇場版13作目。
泣き声によって天然のタイムマシンから目を覚ましたのは伝説の超サイヤ人。
ブロリーのファンには堪らないまさかの続編。
悟飯と悟天、次世代へと引き継がれた原作の物語の流れに逆行するよう>>続きを読む
劇場版12作目。
TVシリーズが人造人間編とセル編を終え、悟空不在で悟飯へと世代も引き継がれたのが明白となった本作。
ボージャックの傍若無人っぷりは人造人間の後だと霞んでしまう。
セル編同様に豹変す>>続きを読む
劇場版11作目。
これまでの劇場版で一番好きな映画。
伝説の超サイヤ人ブロリーが赤子の頃に悟空(下級サイヤ人カカロット)に泣かされたという事実から大人になっても根に持ってブチギレる執拗さ。
クライマ>>続きを読む
TVスペシャルで放送された未来のトランクスの話。
人造人間編の前日譚。
未来トランクスが魔閃光を使えるのはピッコロの弟子である悟飯の弟子となったこのエピソードがあるから。
彼の未来は絶望しかないけれ>>続きを読む
劇場版10作目。
これ何がすごいって、タイトルを生かすために悟空、ベジータ、未来トランクスの3人がなかなか超サイヤ人に変身しない焦らしプレイに違和感しかないこと。
結局、超サイヤ人になったらあっさり>>続きを読む
劇場版9作目。
地球ではなく新ナメック星が舞台。
超サイヤ人が2人がかりでパワーを使い果たしやっとのことで倒したメタルクウラ。
その後に崖の上から大量のメタルクウラがこちらを見ている構図はめちゃくち>>続きを読む
劇場版8作目。
原作でも傑作のナメック星編を終え、悪の帝王フリーザの兄という視点から原作と悟空の父・バーダックのスピンオフTVスペシャル『たったひとりの最終決戦』を結びつける物語。
圧倒的な強さを誇>>続きを読む
TVスペシャルで放送された悟空の父・バーダックの話。
原作のエピソード0的な位置づけ。
カナッサ星人に与えられた予知夢の能力は後付け感が否めないが、ドラマ性のある物語、本編との関連性、サイヤ人とフリ>>続きを読む
劇場版7作目。
公開時期が中途半端なために厳密には超サイヤ人にはならない、あくまでTVシリーズの流れに肖った作品。
ナメック星人が魔族という再認識により、ピッコロのキャラが引き立つ。
何故なら彼はネ>>続きを読む