soramameさんの映画レビュー・感想・評価

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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

公開からかなり遅れてしまい前評判などを聞いてしまった後だったのであまり期待せず、宮崎駿のジブリ映画だぁ、、最後なんだな、、という気持ちだけで鑑賞。

少年の母を失った悲しみ、真面目で真っすぐな彼の中に
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怪物(2023年製作の映画)

4.7

怪物は誰なのか。

モンスターペアレントか
血の通わない対応をする大人たちか
嘘をつく子どもたちか
人と違う特性を持つ子どもたちか

是枝監督の映画はいつも真実を多く語らない
少しずつ、さりげなく語ら
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.8

13年の刑期を終えて出所した元暴力団組員の男性の話。
序盤はユーモアも交えながら、いかにシャバでの生活が大変か描かれていたり、
体にこびりついた粗暴な性質が災いしか呼ばなくて
見ているだけでソワソワす
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海の上のピアニスト イタリア完全版(1998年製作の映画)

5.0

ついに観た。
しかも映画館で、デジタルリマスター。

時々、ファンタジーな要素があるのだけれど、それすら語り部の美しく幸せな記憶だと思えてきて、終始その夢の中で浸ってしまえた。
ピアノが舞うシーンは、
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ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

4.5

なんというか、シンプルに親子の愛に心温まるとか、LGBTについて考えさせられる、とかいう類のものではない。

自分を生きることの切実さ、みたいなもの
一人の大人と、一人の女子中学生が、誰も手を差し伸べ
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怪物はささやく(2016年製作の映画)

4.7

観るまでは暗くて怖い?イメージだったけど、全然違った。
失意や破壊の末に救われる、癒しや愛の物語。
こんなに刺さると思わなかった。
気づいたら嗚咽して泣いていて、
誰か大切な人が去ってしまうような経験
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彼らが本気で編むときは、(2017年製作の映画)

4.2

素敵な映画だった。
リンコの色気と母性が溢れすぎてて、愛しさと切なさがもう、、
トモの辛辣さも、甘えの裏返しだよねって思えて可愛くて仕方がない。
女性の女性らしさ、柔らかさ、優しさ、清らかさっていうも
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Love Letter(1995年製作の映画)

4.2

誰かを失うことは、人の心に影を落としたり、ポッカリと穴を開けたりする。
もう戻らないその人のことを思い出して
悲しくなったり、後悔が染みついて消えなかったり、空いてしまった穴をなんとか埋めようとしたり
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.8

ようやく観れた。
賞をもらった後だったので、劇場は満員。
ネタバレに注意してくれているお陰で、中盤からはホントにハラハラして面白かった。
しかし序盤から、なかなかワクワク感があるし、シュールな笑いの数
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日日是好日(2018年製作の映画)

4.8

一見派手さのない、淡々とした映画なのに、ぐんぐんと引き込まれる、、久々の感覚。

庭から感じる音や景色だけでなく、次第に目が冴えてきて、黒木華さんの着物、顔の輪郭、まつ毛、艶やかでまぁるい表情をしみじ
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しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス(2016年製作の映画)

5.0

モードは、なんて可愛くて、繊細で、強い女性なんだろう。
幸せになるために、自分から檻を出て、おもむくままに飛んで、不器用な男性の肩にとまって嬉しそうにしている小鳥のようだと思った。

初めは酷い家、酷
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グリーンブック(2018年製作の映画)

4.6

トニーとドク、とにかく予告とかポスターからは想像しきれなかった、この二人のキャラの濃さ。笑

細かい言葉じりとか、所作、対人スキルとか、そういうものから二人の人間の性格とか生い立ちなんかを細かく感じ取
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インターステラー(2014年製作の映画)

5.0

凄い映像と世界観。
初めの方は淡々として、、と思いきや、徐々に惹きつけられていった。
難解な部分もあったけど、次の展開が気になり過ぎて、画面から目が離すのがもったいなくて、必死で見てた。
いい意味で、
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シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

4.5

なんだか、とても異色なストーリーのはずなのに、凄く王道のような。
心が動かないはずがない。

お互いに言葉が発せないし、彼には特段表情もない。
それでも通じ合って、触れ合うことができる。
「愛し合う」
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ミッション:インポッシブル/フォールアウト(2018年製作の映画)

4.3

イーサンの人間らしい優しさと、愛と、仲間との絆と、、
あと驚異的に持続する握力と跳躍力。笑

面白かった〜。
スカッとする映画が観たいという友人に誘われたのがキッカケだったけど、ホントにスカッッッ!と
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セックス・アンド・ザ・シティ(2008年製作の映画)

4.2

ドラマは少ししか見てなかったけど、こんな面白かったのね。。
下品な部分多めだけど、それが女たちのリアルだ。
失恋したことのある人なら分かる、そのドン底な喪失感とか。
なんかイメージとしては、もっとデフ
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万引き家族(2018年製作の映画)

5.0

悪は悪、善は善、と白黒つけてしまうことは出来ない。
家柄や育ちとか、仕事とか、結婚とか、学歴とかで全て決まるだろうか。
それらはその人の要素の一つに過ぎない。
人の評価も、外から見えている部分のほんの
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バーフバリ 伝説誕生(2015年製作の映画)

4.5

お、面白かった、、、!!!
スケール壮大過ぎる!!
みんな筋肉巨大過ぎる!!
ヒロインが美しい!!
しかもヒロインがみんな強すぎる!!
バーフバリジュニアは、父とそのまんま過ぎる!!
あとCG分かりや
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スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

5.0

娘を殺された母親が、社会と警察に斬り込んで行く映画、、、ではなかった。
そこが良い。
彼女の怒りは、そんなものではなかった。
全てを投げ打ってでも、復讐を果たす覚悟。
娘に対する強い後悔と、深い愛。
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青い春(2001年製作の映画)

4.3

淡々としているけど、どんどん展開していく。
青春の日々のように。
悩んで、もがき苦しむ。
未来は見えず、見たくない。
いつまでもそこに居たいのに、時間はそうはさせてくれない。
プライドと暴力が、友情を
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グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

4.8

オープニングから、大変シビれました。
力強いThis Is Meのシーンが一番好き。
あとフィリップとのバーのシーンもとても好き。
フィリップとアンがキレッキレなシーンもたまらない。
家族がそばにいて
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GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊(1995年製作の映画)

4.7

さぬき映画祭で鑑賞。
ゲストは作画監督の黄瀬和哉さん。
ダンディで、少しシャイな素敵な方。

20年以上前の映画だということも忘れてしまう程の映像美。
黄瀬さんの姿を見た後ということもあり、イラストの
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ペーパー・ムーン(1973年製作の映画)

4.5

母を亡くした女の子アディと、詐欺師のモーゼ。
想像してた以上に、アディが可愛くない!
いい意味で。
それがむしろ良い。
リボン姿とか、最高。。笑
普通の子どものように笑えないけど、詐欺での笑顔と嘘泣き
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ムーンライト(2016年製作の映画)

4.6

静かにゆっくりと、心の奥に入って来るような映画だった。
決して大げさな表現がないのに、シャロンの怯え、悲しみ、悔しさ、怒りが手に取るようように伝わってくる。
辛い経験や、悔しい思い出。

それでもシャ
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キャロル(2015年製作の映画)

4.0

ため息の出そうな、美しい二人だった。
衣装もとてもお洒落!
可愛らしかったテレーズが、だんだん色っぽく凛とした女性になっていく。
本当の望みは何なのか。
存在意義は、どうすれば得られるのか。
テレーズ
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キングスマン:ゴールデン・サークル(2017年製作の映画)

4.3

前作同様、ハイテンション。
冒頭から激しいシーンで、持っていかれた。
新しい武器も増えてるし、皆キレッキレでキャラ濃くて、最後まで楽しませてもらった。
この映画独特の抽象的?なグロさはさておき、戦闘シ
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オン・ザ・ミルキー・ロード(2016年製作の映画)

4.2

やっぱりこのゴチャゴチャした感じが、好き。
実際、エグみが強くて若干引きそうになるシーンもあったものの。
お祭りな音楽とか、可愛くて煌めいた音楽とか、本当に良かった。
生と死と、自然と人間と。
戦争と
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イヴの時間 劇場版(2009年製作の映画)

3.6

奇妙だし、独特の間や不自然な雰囲気がまるでアンドロイドそのもののようで、なんだか不思議だった。
アンドロイドが当たり前に実用化された世界。
本当は心を持ちながら、社会からの差別のために、外へ表現できな
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(1990年製作の映画)

3.8

奇妙な世界の連続で、緊張しながら見入ってしまう。
奇妙で、なんだか気持ちが悪くて、どこか現実的な夢の物語。
いつか見た夢を再現されているような気分になった。
トンネルの夢は圧巻だった。
ゾッとしながら
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メッセージ(2016年製作の映画)

4.3

美しい映像。
繊細な心理描写。
痛くて、その寂しさにたまらなくなって、涙がこぼれる。
伏線の回収も綺麗だった。
宇宙人はもっとグロテスクかと思ってたけど、それほど不快感のない、、それどころか、神秘的で
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ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

4.7

前作とはまた違った魅力の、独特の世界観だった。
何より映像が美しい。
音楽というか、バックの不協和音的なものが、終始胸をざわつかせる。
ジョイちゃんは可愛いし、Kもすごく愛おしい。
冷静沈着なKが、次
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恋の罪(2011年製作の映画)

3.8

園子温節というか、独特のエログロ感、性描写。
何言ってんだー!狂ってるー!ってなる。やっぱり。
でもどことなく気になってしまう、詩とか。
「言葉なんか、覚えるんじゃなかった。」
ほとんどがホテル街の話
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ディレクターズカット ブレードランナー 最終版(1992年製作の映画)

4.7

圧巻の世界観。
暗くてジメジメした荒廃した街に、ジャパンとチャイナが、もう、気持ち悪く混ざり合って、いい味を出して、、とにかく独特の世界観。
もうその雰囲気にやられて、終始ソワソワさせられる。
時々流
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隠し剣 鬼の爪(2004年製作の映画)

3.8

久々に観た時代もの。
重たすぎず、軽すぎないバランス。
そして、純愛。
武士のハニカミが可愛い。笑
松たか子がもの凄くみずみずしい。
永瀬さんのボーボーの月代が終始気になりつつも、やっぱり永瀬さんはシ
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永い言い訳(2016年製作の映画)

4.5

もっくんのワガママな性格とワガママなボディに、初めは喉がイガイガするような思いだった。
けれど、残された男たちが必死にもがいて生きていく姿を見て、だんだん愛おしくなってきた。
生きていると忘れそうにな
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三度目の殺人(2017年製作の映画)

5.0

観ている間、いろんな考えが頭を駆け巡って、必死になって考えていた。
役所さんの鬼気迫る表情とか、うすら笑いとか、、もう凄いとしか言いようがない。
その表情に終始、重盛弁護士とともに翻弄された。
掴んだ
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