藤さんという女性が、どんな歌を唄っていたのか。
ずっと気になっていた。
映画を観終わって、最寄り駅に着くと。
前に空き家になっていた小さな呑み屋跡に、藤の花が覆っていることに気付いた。
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気持ちの置き場をもたないように
カメラと一緒に揺れていた。
微かにわかりかけると
忘れてしまうような。
記憶そのもののようだった。
こんなに夜中に、たい焼き
食べたくなったし。
こんなに想うひとと
たい焼き食べたくなったし。
過去より未来より、
しあわせそうで
おいしそうだった。
いつの時代もアニメは凄い。
世の中に纏わりつく
陳腐な自己啓発論、眼に耳にするより
よっぽどスカッとする。
アニメにしかできないこと、
それがずっと途切れず繋がれてほしい。
と、想う。願う。
観賞後。
なんでだか。
「やさしさ〜紙芝居
そして誰もが主人公〜」
水谷豊さんの名曲で脳内がまとまった。
ラストの水中で、
主人公の赤い靴が脱げて
ぷかぷかしてるのがよかった。
ふたりが揃って、
離れるわけにはいかないと
思ったんだよ。たまご。
ふたりの世界だけで活きて死んだ
ふたりが。
明日終わるかもしれない、
人ごとだった世界に溶けてく。
フリでない人生へ。
ふたりのか弱さがぶつかりあうsex、
だから他とはちがうのだ。
わりと面白くて、わりとそこらへんに
起きてることだとも思った。
映画の中の私も、
いったいどこの私?の1人かも。
ひとの命そのものの尊厳。
それに向きあうのは、装置でも薬でも
なく、ひと。
がっつり、「ポゼッション」のアジャーニを映画館で受けとめることが
できたことが、なにより嬉しい!
狂えば狂うほど美しさと品、熱情が
善悪からはみでてしまう悪夢のようだ。
おとぎばなしとの間には、
いつもとても綺麗だけど、
つめたい川が流れてる気がする。
ふたりきりになれるところ。
あのベンチ、
と、おんなじ歌。
引受ける、与えられる、選ぶ。
手放す。
夜明けを掴んだなら、始められる。
ひとりとは、そういうことなんだろ。
柳楽くん、ほんとに、白い息が似合う。
ウォシュレット。怖いさ。
想像力ない、あたりまえのことの方が
怖いことだったりするわけで。
ちゃんと疲れる。生きてると。
屋上は、いいなぁ。
壁を壊す。壁を遠ざける。
壁の前でただ歌う。
いろんな愛はあるらしいけど、
運命のせいにしないひとだけが
壁をこえられるのかも。
よくある、感情を揺さぶる感覚ではなくて、この映画の中の空気感に、ずっと彷徨っていたいと思った。
割れてる音楽と、小声の言葉。
最後のシーンの美しさったら他にない、映画。
眼をあけても、見えない訓練をする
そこにある存在を有無にしないように。
なんだか知ってる話しのようで
証と記しが散らばっている。
主人公の女性の不器用さが、なんとも愛おしい。
深く知るってことは、夢では叶えられない心と体。
今年最初に映画館へ出向いた作品がこの映画なんて、最高でした。
真理子〜生きろ‼︎
お兄ちゃん、生きて‼︎
いろんな想いが湧き上がるくせに、結局それしか言えないし、言いたくない。
アップルパイが毒キノコに変わってゆく。
映像、質感、綺麗。