seiさんの映画レビュー・感想・評価

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蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

この作品、最大の見どころである演奏シーンは迫力があり熱も伝わってきた。
他のシーンに関しても変にBGMやSEを入れていなくて音の演出に関して気持ち良さがあった。

光の演出に関して、印象に残っているシ
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こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話(2018年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

鹿野靖明の純粋さが随所に現れており、鹿野という人物に感情移入し、その純粋な言動に憧れを感じた。また、周りの人物の言動にも共感することができた。それに加え、鹿野靖明の人生物語が最初から最後まで無駄無く綺>>続きを読む

響 -HIBIKI-(2018年製作の映画)

2.0

音や映像、演技等パッケージとして綺麗にまとまっていて物語も追いやすく、最後まで観ることができた。
色にこだわった演出をしており、極力赤色を排除し、緑色が多様されていた。
何となくその演出の意図はわから
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岬の兄妹(2018年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

我がの娘を金銭目的でポルノに売る親も世の中には存在するので、この物語も割かし完全フィクションやファンタジーとは言い切れないのだろう。

登場人物が一貫して面白い。
糖尿で勃たないおじいさん、渋っていた
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HER MOTHER 娘を殺した死刑囚との対話(2016年製作の映画)

3.0

普遍的で時代性のあるテーマで挑戦的でもあるが、コンパクトに纏まっている印象を受けた。
しかし、全体的なパッケージとしては安心して見ていられるクオリティには届いていないと感じた。
それが、作為的なもので
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女神の見えざる手(2016年製作の映画)

4.0

この作品のプロットを見て、日本人にはほとんど馴染みの無い仕事、そして銃規制という法案。アメリカ全開映画である為、感情移入はできないだろうと思い鑑賞した。
結果、もちろん知的で構築学的な側面もあるけれど
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さよなら、ぼくのモンスター(2015年製作の映画)

3.0

全体的に映像のパッケージが上手く、とても観やすかった。
音楽の使い方が印象的で物語を推し進めるブーストの役割を果たしているが多くの場面で煽りが強く好印象では無かった。

物語は思春期真っ只中の男子が様
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プールサイド・デイズ(2013年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

物語はシンプルでわかりやすく、外国人ノリはありつつも日本人でも感情移入しやすい演出が多々あり、テンポも良かったため観やすかった。

また、主人公を高みから見下ろす義父と、主人公と同じ目線に立つオーウェ
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天の茶助(2015年製作の映画)

2.0

世界観や設定に関しては目新しさがあり、導入部分の描きかた等、面白く感じた。

個人的に、最もこの作品で受け入れることができなかった点が、キャラクター造形だった。

特にヒロインに関しては、ナレーション
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dot the i ドット・ジ・アイ(2003年製作の映画)

3.5

物語はオープニングから作り込まれていて、ラストまで観客を楽しませるサービス精神もあり、中盤以降からの展開もよく考えられており楽しめた。

しかし、キャラクター造形が断片的で、特にバーナビーのキャラクタ
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あゝ、荒野 後篇(2017年製作の映画)

4.0

全体的に荒らさが所々あったが、集中を削がれるようなことはなかった。
元テレビマンユニオンの監督ということで是枝監督っぽい演出もあったが、その部分は浮いて見えた。
また回想が多く、まだるっこしく感じ若干
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美しい星(2017年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

最初と最後が家族の変化を映し出しているシーンであるため、基本的には家族愛が軸の作品であると感じた。
しかし、この作品の約6、7割程が異星人的な話しになっているため、ここを無視することはできないが、なか
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オアシス(2002年製作の映画)

4.0

障がい者をヒロインにした映画は多々あるが、これ以上に人物や取り巻く環境、精神的な面を表現できている作品は無いのではと感じた。
軸はラブストーリーだが、主人公とヒロインに対する、その他のサブテーマを全て
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夜のピクニック(2006年製作の映画)

2.5

伏線の張り方や回収までの流れ、テンポ等、バランスが良く感じた。
思春期ならではのノリと空気感や距離感も感じられた。
しかし、そこまで感情移入はできなかった。

音楽自体は良い音楽だと思うが、冒頭からラ
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夜は短し歩けよ乙女(2017年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

序盤は世界観を楽しみつつ、黒髪の乙女が引っ張っていく物語の展開に引かれていたが、正直、文化祭辺りでノリについて行けず断念しようかと迷った。

しかし、後半の人と人との繋がり、黒髪の乙女が先輩の元へ辿り
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無限の住人(2017年製作の映画)

3.0

原作ファンからすると内容の薄さや剣技など物足りないと感じる点が多かったのではと感じた。

中ボスを次々と倒してラスト大ボスに辿り着くまでの過程がトントン拍子に進み、原作の要所要所を並べている感じで食傷
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3月のライオン 後編(2017年製作の映画)

3.5

前後編共に丁寧に作られており、雰囲気も良く、最後まで集中して鑑賞できた。

この作品のテーマは、人と人との絆や愛がテーマだと感じたが、それを感じさせる1つ1つの物語にあまり繋がりが感じられなかった。
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カイロの紫のバラ(1985年製作の映画)

4.0

映画を観て現実逃避をした経験のある人であれば、男女関係無く主人公や物語に共感できるだろうし、楽しめるだろうと感じた。

ディズニー映画のような設定で大筋はシンプルではあるけれど、行間を読む楽しさがあり
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沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)

3.5

映像の作りは素晴らしく、圧倒される程の映像体験をさせてもらった。

物語に関しては、史実としてこういったことがあったことは知っていた。
しかし、表面的なことだけで細部までは知らなかったので興味深かった
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彼らが本気で編むときは、(2017年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

シナリオ、演出、小道具、音、キャラクター造形等、全てが丁寧に作り込まれており、カット数やワンカットの長さのバランスも良く、映画としての作りが素晴らしく、本当に秀逸だと感じた。

下手なミステリー映画よ
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新クライモリ デッド・フィーバー(2013年製作の映画)

2.0

ロケーションは雰囲気があって良かった、さらに映像の作りが丁寧でテンポのバランスも良かったように感じた。
しかし、物語に出てくる小道具が小賢しく、何処かで観たような演出の連続に辟易した。
また、物語の軸
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溺れるナイフ(2016年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

宗教的な描写が幾つかあり、それらと2人の恋愛関係を重複させようとしていた狙いがあったが、浮雲町の文化や風習が大雑把にしか描けておらず、お座なりな感じがした。
この部分は、コウのバックグラウンドに密接に
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愚行録(2017年製作の映画)

3.5

全体的に丁寧な作りで演出にもアイデアがあり、最後まで集中して観ることができた。
キャラクター造形も良かったが、群像劇であるが故に個々のキャラクターの成り立ち、何故そういった人物になったのかという点につ
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ジュラシック・ワールド(2015年製作の映画)

3.0

兄弟愛、家族愛、人間の身勝手な傲慢さ等、色々なヒューマンドラマ的要素があるが、そんなことは二の次で、作中でもそれほど深掘りしないので、ドラマ要素は薄い。
しかし、アトラクション的映像体験が次から次へと
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哭声 コクソン(2016年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

インサートの風景カットが全て美しく、きちんとそれらが物語を語っており印象深かった。

又、現実を抽象化したような物語だが、構成や展開が上手いので全体的に小難しい感じでも無く、エンタメ性も高いので、監督
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何者(2016年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

映像の作りや演出のアイデア、物語に関しても起承転転結と構成もしっかりしていて、キャラクター造形も良く、それぞれのキャラクター達の焦燥感やヒリヒリした感じ等の表現も上手いと感じた。
また、現代だからこそ
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ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります(2014年製作の映画)

3.0

シナリオ構成が上手く、テンポも良かったので観やすかった。
一見、2人に関係の無いような出来事も強引な感じでなく上手く回収されていた。
動きも大きく、風景カットも秀逸だと感じた点も多々あったので、日常系
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レヴェナント:蘇えりし者(2015年製作の映画)

3.5

対象とカメラが近く、カメラに吐く息がかかりレンズが雲ってしまっている。
ドキュメンタリーではないので、カメラの存在が感じられてしまうとフィクションとして観れなくなってしまう為、本来ならNGとなり得そう
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お嬢さん(2016年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

どのカットも絵画のような映像美と、官能的でブラックユーモアもあり、サスペンスとしても気持ち良さのある一級の物語と、圧倒的に完成された世界観と、どれもが上等で、素晴らしい映像体験をさせてもらった。

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ピンクとグレー(2016年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

映画の作りは、とても良く出来ており演出のアイデアや俳優の演技も秀逸だと感じた点がいくつもあった。

ワンカット長回しで良いのにと思う部分をカットを割りつつ、じっくり見せる感じなど、まだるっこしく感じた
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ドント・ブリーズ(2016年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

起承転転結とシナリオ構成がシンプルで纏まっており、観やすかった。
また、主人公達と敵対する相手が盲目という点や、それに伴う演出が斬新で目新しく、描き方に関しても秀逸だと感じたところが多かった。
特に暗
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好きにならずにいられない(2015年製作の映画)

4.0

登場人物のキャラクター造形が素晴らしい。
不必要だと感じる人物が一人もおらず、バランスが良かった。
説明不足感はあるが、乱暴に物語が展開していく感じではなく、寧ろ想像する余白を残してくれていて、個人的
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