伏線の張り方や回収までの流れ、テンポ等、バランスが良く感じた。
思春期ならではのノリと空気感や距離感も感じられた。
しかし、そこまで感情移入はできなかった。
音楽自体は良い音楽だと思うが、冒頭からラストまでBGM煽りが酷く、うざったく感じた。
音楽の使い方が演出的に上手いとは思えず、邪魔だった。
また、セリフが不自然に感じる点が多かった。
演技の質も要因の一つかもしれないが、セリフ自体が活字だからこそ成立するような言葉で、登場人物達がその言葉を話すことに自然さが無かった。
素晴らしかったとは思わないが、悪い作品だとも思わなかった。
長い1日の1瞬の出来事を恋愛という観点とは違った方向から人間模様を様々なアイデアで描いており、青春群像劇としてとても新鮮味があったので原作は素晴らしく面白いのだろうと思わせてくれる作品だった。