ジョンさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

情婦(1957年製作の映画)

4.5

ラストに出てきた文言

「この映画をご覧になってない方々のためにも、結末は決してお話にならないように、、、」


分かりました!!!


ビリー・ワイルダー監督による法廷劇。

面白い面白い面白い!!
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欲望のあいまいな対象(1977年製作の映画)

4.4

ルイス・ブニュエルの遺作ということやけど、これぞブニュエル!というような不条理劇で、ブルジョワが満たされない様を性欲を主題として描くことで、人間の根源的な欲望の滑稽さを炙りだしている。

マチューがと
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千と千尋の神隠し(2001年製作の映画)

4.5

久々に観た。小学校の廊下で湯婆婆のモノマネしてた記憶があるから、恐らく小6以来10年ぶりの鑑賞。やっぱりめちゃくちゃ面白かった。

両親が豚に変わっちゃうシーンとカオナシが暴走するシーンが昔はかなりト
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ポンヌフの恋人(1991年製作の映画)

4.5

満を持して観た!素晴らし過ぎる!

つっっっよいパンチ食らったなあ。むき出しで綺麗事のない恋愛、しかし映像が詩的かつロマンチックで、うっとりとしてしまった。「恋愛映画は"あるある"を楽しむもの」なんて
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パリ、ジュテーム(2006年製作の映画)

-

女の人倒れてるやつ...85/100
ムスリム娘への恋...89/100
🥉マレ地区のやつ...94/100
🥇ブシェミのやつ...96/100
子守りのやつ...88/100
チャイナのやつ...8
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お早よう(1959年製作の映画)

4.7

あけましておめでとうございます

大人の世界と子どもの世界がユーモラスに描かれており、フレッシュかつ深い余韻に新年早々包まれた。

昭和の風情が堪らない。割烹着にスリッパ、カタログだとか月光仮面だとか
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太陽がいっぱい(1960年製作の映画)

4.0

アラン・ドロンかっけえ、、、。

『水の中のナイフ』的な船上でのヒリヒリとする三角関係(本作の方が先やけど)から、完全犯罪バレるかバレへんかサスペンス。普通に面白かった。

バッド・エデュケーション(2004年製作の映画)

4.1

年末なので怒涛の勢いで映画を観ています

映画監督エンリケのもとに突然現れた、かつての友人イグナシオ。彼がエンリケに手渡した脚本には彼らの少年時代の記憶が綴られていた。

アルモドバルらしい、濃密な
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パリタクシー(2022年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

〈感想〜イノセントver.〜〉
心がホッと温まる。たまにはこういう穏やかな映画もいいもんだな。主演2人とも笑顔が素適だった。こういう味のある大人になりたいなあ。

〈感想〜意地悪ver.〜〉
引っ掛か
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ニンフォマニアック Vol.2(2013年製作の映画)

4.3

続けてVol.2も鑑賞。

エロがどんどんハードコアに寄っていく。SMの、それもかなりハードな描写が前半は繰り広げられる。わ、わからん、、、。お、俺には理解のできない世界、、、。

からのミア・ゴス登
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ニンフォマニアック Vol.1(2013年製作の映画)

4.3

色情狂の主人公ジョーが、彼女を助けた老人セリグマンと回想を交えながら半生を語る、という内容。

エロいと噂に聞いていたけど、確かにすごくエロい。性描写がめちゃくちゃ多くて、エロいなあと思いつつ、所々笑
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ナポレオン(2023年製作の映画)

4.2

眠い瞬間こそあったものの、中々面白かった。
ナポレオンの人生を追う内容で、とりわけジョゼフィーヌとの関係性が面白かった。戦争シーンは本当に重厚で凄まじい迫力だった。

ホアキン・フェニックスの演技を楽
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悪は存在しない(2023年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

広島国際映画祭2023にて鑑賞。

最初の方は長回しや濱口印の平坦な台詞回しに感嘆しながらも、「どういう映画なんやろ...」「面白くなるんかな...?」みたいな考えが過っていた。ところが途中から段々と
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(1960年製作の映画)

4.4

面白さの点においては、これまで観てきたフランス映画の中でもトップクラス。男たちの脱獄劇。ひたすら石でコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコン...。大袈裟と思われるかもしれないけど、本当に掘削>>続きを読む

西瓜(2005年製作の映画)

3.9

久しぶりの台湾映画。ある女性とAV男優の恋。水不足の台湾。西瓜。

結構エロがきつめ。苦手なタイプのエロやった。最初の女性の股間に置かれた西瓜の果肉を指でシャコシャコするシーンからウッとなってしまった
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スリ(掏摸)(1959年製作の映画)

3.9

面白いとかは思わなかったけど、名作って感じ、スリの描写ばっかでフェティッシュかつ斬新だなと思った。

なんか足音とか色んな音がコツコツプツプツ鳴っていて、それ故にスリの動作が無音で行われていくのが気持
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美しき結婚(1981年製作の映画)

4.5

女の子が我が道まっしぐら。ガールズ・オン・ザ・ラン、という感じか。

すごく好き。ふと知り合った男を自分の結婚相手だと信じてやまない女の子の話で、ことごとくイタくて見てられないけれど、なんだか愛おしい
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レネットとミラベル/四つの冒険(1986年製作の映画)

4.4

性格真反対の女の子レネットとミラベルの友情を描いたオムニバス作品。

心の中❤ラブ❤でいっぱい!!

偶然の出会いから物語が始まり、時々ケンカしながらも友情を育む2人にラブが止まらない!!
ロメール映
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オール・アバウト・マイ・マザー(1999年製作の映画)

4.2

四人の女と三人のエステバンの物語。

家で一人で観てたけど、観終わった時ほっぺたに手を置いて「すごいよなああ」と感嘆してしまった。101分という短めの尺なのに、圧倒的な満足感。様々な問題を抱えた女性た
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トーク・トゥ・ハー(2002年製作の映画)

4.4

ドン引きしながらも切ない。そして難しい。愛に正しいも間違いもないかもしれないけど、彼の信じた愛はとても歪んでいて、間違いと言う他ない。一方通行の愛なんて存在しないのか。愛は通じるのか。献身には限界があ>>続きを読む

やがて海へと届く(2022年製作の映画)

4.0

派手さはないけど、すっと心に沁み渡る。

ついさっき話してた人が、、、。あれが最期のやり取りだったなんて、、、。
大切な人との突然の別れが主人公の身に降りかかる。どう向き合うか。どう再生するのか。
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ベルベット・ゴールドマイン(1998年製作の映画)

3.9

グラムロックとかに全然明るくないからか、The・グラムロック、っで感じがしたな。煌びやかで退廃したような、、、。ガチファンはどう思うんだろか。

モデルがいるのかな?と思って調べたら、物語の中心にいる
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この世界の(さらにいくつもの)片隅に(2019年製作の映画)

4.4

思ってたかんじと違ったし、その違いがめちゃくちゃ良かった。

戦時下の人々、特に家を守っていた女性たちの暮らしがとても丁寧に語られていた。描写が和やかで鋭い。で、舞台が呉ということで、空襲の描写は多か
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戦慄怪奇ファイル コワすぎ! 史上最恐の劇場版(2014年製作の映画)

4.1

全・員・発・狂

日・本・発・狂

、、、はしてないけど、しかしそれくらいの熱量ではあった。

前作に引き続き宇龍院さん、そして新たに学者の斎藤先生、アイドルの小明を引き連れてタタリ村へ取材に。そこで
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アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

あまり面白くなかった!

しかし、どうにも一言で否定することはできない。それを感じたのは、「アステロイドシティ」で亡き妻を演じる女優と二人で、カットされた2人の共演シーンをバルコニー越しに語り合う「現
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戦慄怪奇ファイル コワすぎ! 劇場版・序章 真説・四谷怪談 お岩の呪い(2013年製作の映画)

4.0

花子さん回が強烈すぎてやや影が薄い印象だ。我らが市川さんが大活躍する回ではあるし、霊媒師vs怨霊のところの演出は凄まじかったし、ナイフ持って追っかけてくるシンプルな怖さも光ってはいたけれど、物足りなさ>>続きを読む

戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-04 真相!トイレの花子さん(2012年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

傑作爆誕!!Filmarksでの高評価も頷ける、圧巻の面白さ。B級映画のレベルじゃないぞこれ。

トイレの花子さん、ということで学校が舞台。
少女2人の謎、超絶頼りになる女霊媒師、時間を超越した救出劇
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戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-03 人喰い河童伝説(2013年製作の映画)

4.3

前作で負傷した工藤Dが不在の状態で取材が始まる3作目。

今作はかなり"面白い"に寄せてる。口裂け女とか幽霊はまだ怪談の延長でホラー感があるしモキュメンタリーとして成立させやすいけど、河童に関しては妖
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戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-02 震える幽霊(2012年製作の映画)

4.2

なんか、すごい話になってきた、、、!!
ただのホラーモキュメンタリーと思っていたけど、どんどん加速していく。それも僕の大好きなスピリチュアルの方面に(僕はスピってません)。浮くんです。直接的な恐怖から
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戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-01 口裂け女捕獲作戦(2012年製作の映画)

4.3

前々から興味があったコワすぎシリーズがアマゾンプライムに来たので満を持して鑑賞。

映像制作会社の工藤・市川・田代の三人が、会社に寄せられた恐怖ビデオを元に取材を敢行する、という体のモキュメンタリー。
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トムボーイ(2011年製作の映画)

4.5

是枝監督の『怪物』で「少年少女のジェンダー」について考えさせられて、その延長、更に掘り下げたところに本作はあった。
本作は劇的なドラマではないけど、それ故に日常に、そして鑑賞している自分の脳内にうっす
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オズの魔法使(1939年製作の映画)

4.4

名前はよく聞くけど、なんやかんや初めて観る映画。で、驚きがたくさん。"Somewhere Over the Rainbow"はこの映画だったのか!!
モノクロからカラーに映像がチェンジする瞬間は息を呑
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処女の泉(1960年製作の映画)

4.3

あ、これ知ってる!って思ったら、ウェス・クレイヴンの『鮮血の美学』の元ネタらしい。なるほど、同じ話でも監督が違えばこうも変わるのかと感心。

レイプシーンもきついし、その後の殴打も身ぐるみ剥がすのも、
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ファニーとアレクサンデル(1982年製作の映画)

4.4

311分。長かったが、ベルイマンの集大成的作品ということもあって、豪華絢爛さと、その中にあるベルイマン的思想を存分に堪能できた。

個人的にはモノクロのベルイマンの方が画が美しくて好きだなと思いつつ、
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ボーイ・ミーツ・ガール(1983年製作の映画)

3.9

レオス・カラックスの長編デビュー作。

あまり好きではないと思いつつ、センスは抜群に良いなと思った。モノクロの映像の美しさはピカイチ。意外と繰り返し観てしまうかも。あれ、これって好き...?

無限に
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