雨宮はなさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

ローラ(1961年製作の映画)

2.0

これ、主人公はローラじゃなくて「ローラン(男性)」じゃん。
ジャック・ドゥミの監督デビュー作品だから観たけど、それ以上の価値はないかな。

昔の作品だから仕方ないのかもしれないけど、物語はチープだし、
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素敵な遺産相続(2016年製作の映画)

2.0

ばか真面目な老女と、“ブロンド”おばかな老女。
最強カード「生涯の恩師」で何事も乗り切って、ハッピーエンドにするから安心して観てくれよな!

まじめな人間が陥りやすい愚かさ、“ブロンド”で染みついた愚
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マチルド、翼を広げ(2017年製作の映画)

1.0

パートナーがしばらく前に観た作品で、「あなたにはすごくストレスになりそうな映画だった」というので確認のために鑑賞。
すごくストレスになったw

今日でU-NEXT見放題終了のため観ることにした。
両親
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ザ・カニバル・クラブ(2018年製作の映画)

1.0

色々と雑で、「セックス描写のあるカニバル映画」ではなく「カニバル表現のあるAV(ドラマパートが長い)」って感じだった。

クラブのシーンや描写が少なすぎるし、薄い。

セックスを見たいわけでも、性器を
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春画先生(2023年製作の映画)

3.0

興味、知識、経験、製作。
そこに偏愛と純愛がまざったら、もはやこれはひとつの春画なのでは?
この映画を観た人たちの頭の中を絵的に表現したら、どんな春画になるんだろう。

R18でも世に出せなかった作品
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旅するダンボール(2018年製作の映画)

3.0

入念に準備したような筋書きは、本当にただの偶然だった!
奇跡的なダンボールの旅を見守る91分間。

「財布がボロボロだけど、買うお金もない。ダンボールでつくれば材料費はタダだな」
そんな状況と思い付き
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キアラ・フェラー二 ~アンポステッド~(2019年製作の映画)

1.0

実家が太い、キラキラ脳の美人さんをもっとよく見せようっていうプロモーション映画。
観る時間がムダだった。

出てくる人たちが「自然体」だの「彼女はさらけ出しているの」だのもてはやすけど、私生活を切り売
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PIGGY ピギー(2022年製作の映画)

2.0

たぶん誰もが思っている以上に、ずーーっと“ブヒブヒ”してる。
軸というものがまるでなく、まさに家畜状態の彼女を眺める時間は苦痛だ。

ちょっと面白かったのは、おもらし&アルカイックスマイルで手を振った
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クレイジーホース・パリ 夜の宝石たち(2011年製作の映画)

3.0

アーティストでありアスリートである彼女たちを簡単に「推し」なんて言えない。
エロスは助平と違うというのがよくわかる……。

ショウステージはスクリーンで観たかったなぁ……。
舞台裏の描き方がダンサーた
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ルーム(2015年製作の映画)

3.0

無知な無垢が親切であろうとすると、悲劇を生むという教訓。
彼女はその後、求める“普通”を手に入れられるんだろうか。

よくある「無事脱出、よかったね!」で終わるのではなく、その後がスタートっていうとこ
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SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

5.0

殺しても死なないじーちゃんと、世界一丈夫なツルハシのお話。
犬は無事です。

宣伝文句に偽りなし!
本当に予想できないシーンの連続!!

レベル:ステイサムな老兵だから、「次は?」と遠慮なく聞けるし、
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アーバンクロウ(2023年製作の映画)

4.0

「自分を大切にする」「周囲に助けを求める」
でも、それって、その方法を教えてもらった人間しかできないって、知ってた?
主人公とヒロインを目で追いながら、そんな声をきいた気がした。

日本人はきれいなゴ
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ゴーストバスターズ/アフターライフ(2021年製作の映画)

2.0

あまり映画を観ない人、まだ距離の遠い友人と観るには無難なエンタメ系。
キャラ設定と役者の外見の良さのゴリ押しパワープレイに感じる部分が多かったのは、ゴーストバスターズに思い入れの無い人間だからか。
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グッド・ネイバー(2016年製作の映画)

3.0

出た、出た。日本の的外れPR。
映画は面白いのに、「このジジイ、かなりヤバい」なんてお粗末なフレーズとヴィジュアルのせいでチープになってしまってる。

老人が出てくるサスペンスやスリラーを増やしたかっ
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無情(2019年製作の映画)

2.0

置いてけぼりは否めないが、「子供を争いに晒したくないな」と思わせるのに十分な内容だった。
あとはメインの少女二人がそれぞれの親からの教育を反映しまくった外見になっているくらいしか注目点はない。

片方
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シアター・キャンプ(2023年製作の映画)

5.0

本筋はコメディドラマ、間にミュージカルシーン。
本当の意味で差別がなく、あらゆる方面へのリスペクトにあふれた優良エンタメ作品!

ミュージカルシーンがあるから「ミュージカル映画だ」と勘違いされそうなの
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まなざしの長さをはかって/正しい距離(2007年製作の映画)

3.0

思い込みは人を殺すなぁ。
作者は田舎モン(男)に親でも殺されたのか、と思うくらいにいや~な男たちが軒を連ねてるのがまた……。

マラは隙だらけというよりも、自分は大丈夫だと謎の思い込みが激しすぎる。
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スティルウォーター(2021年製作の映画)

3.0

「スティルウォーター」がただの地名だなんて、日本人にはわからんよ。
まさかの展開に驚くよりも拍子抜けした。

でも、最後の「全部違って見える」のセリフはよかった。
オクラホマの地名ってだけだから関係な
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50歳の恋愛白書(2009年製作の映画)

3.0

何が“恋愛白書”なもんか。
母・年上の同性・年の離れた男性と洗脳と支配の“虐待記録とその結果”レポートだ。

キアヌ・リーヴスが出る恋愛ものってみたことが無いなと思って観てみたけど、キアヌの無駄遣いに
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リスボンに誘われて(2012年製作の映画)

5.0

観たあとで、地元のおばあちゃんたちと話に花を咲かせた!
街並みが美しいし、謎がだんだん解き明かされる感じが面白いし、主人公の俳優さんが素敵。
おじいちゃんたちも「いやあ、これは良かったなあ」って満足し
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恐怖の報酬 オリジナル完全版(1977年製作の映画)

5.0

様々な背景を持つキャラクターに、次々襲い来る困難。
報酬を受け取るまで、油断はできない……。

映画が進むにつれてどんどん前傾姿勢になったし、ずっとドキドキハラハラしていた。
飽きるとか疲れるといった
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フリードキン・アンカット(2018年製作の映画)

5.0

ポスタービジュアルに写ってるの、フリードキン氏なのか?別人に見える。
ここで喋っている彼は尊敬できる人物で、彼の作品を追いたいという気持ちになった。

学生時代、「プレゼントをもらえるなら映画監督の自
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変態村(2004年製作の映画)

3.0

これは邦題が悲劇的だ。
どうして「発狂村」とか「受難村」あたりにしなかったんだ。

情報量の少なさで、主人公と同じ立場に置かれたような不安定さや戸惑いを覚える。
「何がどうなってるの?」
「なんでこん
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ホドロフスキーのDUNE(2013年製作の映画)

2.0

完成しないことが完成と思える無形の芸術作品、それが映画『#ホドロフスキーのDUNE』なのだ。
様々な“オリジナリティ”の“オリジナル”はここにあった。

誰もかれもが情熱的に話すし、観てみたかったと思
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ちょっと今から仕事やめてくる(2017年製作の映画)

3.0

ある意味パーフェクト(イケメン俳優、有名どころ、話題の書籍、わかりやすく希望の持てる物語展開)な作品だった。

主人公の実家にどうしても好感が持てないけど(あれは心配や愛情ではなく自己満足と押しつけ)
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13の選択(2014年製作の映画)

3.0

「13」って数字が出た時点で止めとけばいいのに、ねぇ?
成功しても失敗しても“人生が変わる”選択ゲーム。

人を動かすには良心や損得よりも、不安をくすぐれとはよく言ったもの。
そんなことでとも思えるけ
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パンズ・ラビリンス(2006年製作の映画)

3.0

クリーチャーと不思議な世界のカタログみたいな感じかと思いきや、違った。
わりと現実的な描写が多い作品だった。
退屈はしないけど、消化不良な感じはする。

石碑がヒントになるわけではなかったり(子供の妄
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青いパパイヤの香り(1993年製作の映画)

2.0

男性キャラの気持ち悪さが種類豊富。
映像はキレイだし、近所の子を見守ってる感じのスタンスは良かった。

嫌な部分ばかり目についてしまったから、なおさらかもしれない。
文化、立場、時代というのはあるのだ
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バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ(2021年製作の映画)

2.0

リサがいい子で可愛いからスコアは2。
原作ファンとして許せない改悪オンパレードだった。
ただ、某D社ほど原作レイプではないかな。

クレアとゴリスの兄妹愛や絆で強引にまとめた感じ。
「賢い妹」が妙に強
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マジック(1978年製作の映画)

4.0

慌てふためくアンソニー・ホプキンスが見られるのは、今となってはレアなんじゃないか?

現代ほど精神疾患の知識も理解もない時代、バレてしまったら「終わりだ」というのが切羽詰まった様子から簡単に想像できる
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マシニスト(2004年製作の映画)

5.0

主演の役作りに意識が行きがちだけど、設定も物語も、目の演技もとにかく素晴らしい。
「たぶん、こんな感じ」をおさえつつ、絶妙に超えてくる。

不眠がどれだけ脳にダメージを与えるのか、そして、不眠の原因は
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ピアニスト(2001年製作の映画)

3.0

気持ち悪くて、気持ち悪くて、気持ち悪い。
あと、気持ち悪い。

親が愛という名前をかぶせたがる自己実現欲求に子供を晒してしまうと、ここまで歪んでこじらせてしまうのだというお手本。
エリカ(主人公)は気
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KG200 ナチス爆撃航空団(2022年製作の映画)

4.0

ゲーム「#WarThunder」などが好きな人にはたまらんシーンがもりだくさん!
アクション映画ばりに戦闘シーンがたっぷり!!

タイトルでうっかり勘違いしそうなものだけど、この作品はナチス側の物語で
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ステップ(2020年製作の映画)

2.0

「山田孝之主演」「シングルファーザー」というフレーズで美化しまくった、ただ娘がかわいそうなだけのお話。
男性が仕事優先にならないだけで「犠牲にして頑張ってる」と評価されるモヤモヤをずっと見ることになる
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さんかく窓の外側は夜(2021年製作の映画)

1.0

漫画ファンなら観るのを止めておいた方がいい。
役者の無駄遣いにもほどがある……。

岡田将生さんがミステリアスっぽい演技をして、
志尊淳さんがテンプレ通りのパニック演技をする。
その繰り返し。

アイ
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デジタルデトックス 大停電の夜に(2017年製作の映画)

3.0

手段と目的を取り違えるなって話。
それから、人間関係の構築においてデジタルは遠回りか落とし穴ってところ。

題材はとても良いけど、出てくる人物たちや物語はちょっと微妙。
とくに夫の友人のジャクソンは最
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