kaitomoさんの映画レビュー・感想・評価 - 17ページ目

ジャコ萬と鉄(1964年製作の映画)

4.0

陽気に踊り舞う高倉健が観られる貴重な一本。これに加え、深作欣二監督、黒澤明脚本という豪華な組み合わせ。そして丹波哲郎も渋い!
序盤10分くらいは、声がでかくて訛りまくっているおやっさんが何言っているか
>>続きを読む

佐々木、イン、マイマイン(2020年製作の映画)

3.3

昔仲の良かったお調子者のアイツに思いを馳せる。こういうキャラクターの奴ほど人知れず悩みを抱えてたりしたんだろうな、というのは大人になると凄く思う。
なんとなく連絡しづらくなって疎遠になったしまった友人
>>続きを読む

はちどり(2018年製作の映画)

3.4

ままならぬ中二時代。良いこともたまにはあるけど、嫌なことの方がいつも少しリードする。
絶望するほどの事じゃないかもしれないが、積み重なるとウンザリする。
家族、恋人、親友、先生、自分の事を好きだと言っ
>>続きを読む

ハンニバル(2001年製作の映画)

3.5

クラリス大好きレクター博士。
もっとこの二人の関係性にフォーカスすれば良かったのに、懸賞金目当ての刑事が、死亡フラグ立ちまくりなのに主人公ばりに出ずっぱりなもんで、時間の使い方がイマイチ。
三つ巴の戦
>>続きを読む

ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY(2020年製作の映画)

4.0

ジョーカーと別れ、後ろ楯を失ったハーレイクインが自立しようとしてるのに、四方から命を狙われ、子供が盗んだダイヤモンドを追うはめになってドタバタする華麗なる痛快アクションムービー。
各登場人物魅力的だが
>>続きを読む

寝ても覚めても(2018年製作の映画)

3.3

同じ顔なら、善良で誠実な男より、危険な香りがするミステリアスな男に惹かれるもの、なのか?
いつもの棒っぽい(サイコっぽい)演技だけでなく、好青年も演じわけている東出さんを見ると、やはり達者な方なのでは
>>続きを読む

リアリズムの宿(2003年製作の映画)

4.3

顔見知り程度の二人が数日間、ともにダラダラと目的もなく過ごすだけという、目的のないストーリーなのに面白い!
冒頭でまず年齢を確認してからタメ語にする感じとか、打ち解けていない二人の距離感と間(ま)が絶
>>続きを読む

パンダコパンダ(1972年製作の映画)

2.5

常にパンツ見えてるのに、何度も逆立ちしてまで執拗にパンツ見せてくるのが、怖くて…。
皆、いいやつだけど、ラストのテンションが異様。特に話は面白くない。
パンちゃんは可愛い。

ラブドガン(2004年製作の映画)

3.7

劇中でも「漫画かよ」という発言がされるくらい漫画のような作品。ファンタジー風味のあるハードボイルド。しかも、途中から物語が始まるような感じで戸惑う。カッコつけたセリフや決め画が多くあって、それがダサカ>>続きを読む

「また、必ず会おう」と誰もが言った。(2013年製作の映画)

4.6

じーんとする。
失敗だらけに見えて、ああはなりたくないよねっていうタイプのオッサン、オバサンがいっぱい出てくる。
そんな人達の説教を聞いたり、人生を垣間見ながら、中身空っぽの若者が東京から熊本までヒッ
>>続きを読む

アデライン、100年目の恋(2015年製作の映画)

3.4

ひょんなことから年をとらなくなってしまった理屈の、謎説明がコメディっぽくて笑ってしまうが、全体的にはシリアスで落ち着いた作品。
ストーリーの軸が弱く、全てさらけ出せる人と一緒になること、そして自分の運
>>続きを読む

前田建設ファンタジー営業部(2020年製作の映画)

3.9

マジンガーZの格納庫を設計する(ただし作らない)という、どうやって面白くするんだか分からないような地味な設定だが、面白かった。
序盤、小木さんが熱いセリフを言っているのに、音楽が被りまくっていて、発声
>>続きを読む

ゴーストマスター(2018年製作の映画)

3.2

カメ止めテイストのチープなスプラッターコメディ。冒頭の胸キュン映画予告での突然の側転に爆笑した。あずきバーにも爆笑した。顔ドンは衝撃的で、驚きと笑いと感動があった。
と誉めポイントもあるが、中盤で脈絡
>>続きを読む

遠い空の向こうに(1999年製作の映画)

4.5

ロシアのスプートニク(世界初の人工衛星)を見て感動した田舎の炭鉱町の普通の青年がロケットに目覚める。幼い頃から学んでいたタイプではないので、短期間で相当勉強したのだろう。この頃のジェイクはピュアに見え>>続きを読む

Mank/マンク(2020年製作の映画)

-

半分観たけど全然話が頭に入ってこなかったので離脱。暫定未評価。

凶悪(2013年製作の映画)

4.6

途中までは冷たい熱帯魚に続く犯罪エンタテイメントかと思ったら、後半でターゲットが観客に変わるところが、実に見事。
凶悪な二人の男の犯罪を延々と見させられるだけの作品かと油断していると、見るものが自身の
>>続きを読む

GO(2001年製作の映画)

3.9

オープニングの大暴れがIWGPのキングまんまの身のこなしで上がる!そして、チキンランからのタイトルドーン!ってところは邦画らしからぬ卓越したスタイリッシュさで心掴まれる。恋愛の話としつつも、ヒロインが>>続きを読む

サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~(2019年製作の映画)

3.8

耳が聴こえないドラマーの話かと思いきや、ドラマーが耳聴こえなくなる話だった。似ているようで全然違う。
音楽映画ではなく、耳が突然悪くなったドラマーが、グループセラピーみたいな共同生活するのがメイン。
>>続きを読む

亡霊怪猫屋敷(1958年製作の映画)

3.4

妻の療養のため、あからさまになんか出そうなボロ屋敷に住み始める夫婦。画面はモノクロで雰囲気も抜群。案の定、奥様は婆の亡霊に直接的に首を絞められたり、苦しめられる。カラスも不穏な空気を盛り上げる。
そし
>>続きを読む

隔たる世界の2人(2020年製作の映画)

3.3

何度繰り返しても警察に殺されてしまう黒人青年のループ。どういう結末になるか引き込まれたが、終わってみればメッセージ先行の作品だった。
大事なメッセージを伝えていること=作品の評価にはならないと思う。
>>続きを読む

グッド・ボーイズ(2019年製作の映画)

4.3

運命の人とのキッスを実現するために、キスパーティに行かなきゃならないのに、キスの仕方を知らない!大変だ!それなのに、パパの大切なものを壊してしまい大騒動。
というプロットでドタバタする可愛い話なのに、
>>続きを読む

愛してるって言っておくね(2020年製作の映画)

4.0

冷めきった夫婦の話かな…と思いきや、どうやら子供がいたっぽい?ほうほう、と素直に引き込まれながら観ていたら、ガツンとやられた。Netflixのあらすじ観てなくて良かった。
亡霊のように掴み所がないが素
>>続きを読む

浅田家!(2020年製作の映画)

3.2

映像にこだわりが感じられて、カメラワークは好き。遠目から奥行きのある空間を作っていたり、夕焼けなどの光を巧く使っているのが印象的。
ストーリー面では、前半はやたら仲の良い裏表のない家族と、その家族写真
>>続きを読む

アタック・ザ・ブロック(2011年製作の映画)

4.1

団地に現れたエイリアンと悪がき達が闘うって言う設定とノリが好き。
最初の警官が殺されるところが衝撃的でビビる。主人公達が子供達なのでそこまで酷い目に合わないかと思いきやそうでもないのも好き。チビッ子ギ
>>続きを読む

道化死てるぜ!(2012年製作の映画)

4.3

この内容ならば、この邦題も許せる。
今時珍しい、手作りの工作のような造形のスプラッターコメディ。
罪のない猫を虐待するのは許せなくてむかついたけど、明らかにぬいぐるみだったので、結局笑ってしまった。
>>続きを読む

ミスト(2007年製作の映画)

4.4

強烈なラストばかりが記憶に残っていたが、パニックホラーとしても非常に面白い。テンポの良い展開、正体不明の霧の恐怖、クリーチャーや巨大虫の気色悪さ、人間の無惨な殺され方、人間の醜い争い…と見所盛り沢山。>>続きを読む

台風家族(2019年製作の映画)

3.2

銀行強盗をして失踪した父の遺産相続で、家族が揉める話。
前半は草彅剛演じる小鉄の憎たらしさが話を引っ張って、引っ掻き回して面白かった。
しかし後半、感動ドラマに急ハンドルが切られてからはあんまり乗れな
>>続きを読む

疑惑とダンス(2018年製作の映画)

4.0

ヤったかヤってないか問題だけで一時間弱持たせる役者のパワーと、編集力に感服。途中で議論がグルグルし出して出口なくなってきても停滞しないのが凄い。
おのおのがワーワー言ってて議論がなかなか噛み合わない、
>>続きを読む

37セカンズ(2019年製作の映画)

3.0

脳性麻痺のある主人公のユマが、良いエロシーンを描くためにそういう体験をしようとしたり、外の世界を広げていくくだりは、かなりリアルで良かった。
物語の肝は、体が自由に動かせないということで、母親と対等な
>>続きを読む

デビルマン(2004年製作の映画)

2.1

遂に初観賞!ありがとうU-NEXT!
原作ファンというわけではないし、映画館にワクワクしながら観に行ったわけではないし、評判悪いの知ってて観てるので、怒りや苦痛にまでは達しなかった。
グロテスクなシー
>>続きを読む

のぼる小寺さん(2020年製作の映画)

3.6

一生懸命に頑張る小寺さんに憧れ、影響されていく一般人を主人公に据えるという切り口が新しい。彼らがボルダリング部に入って一緒に頑張る!というわけではないのが意外だった。
特別変人感を出すわけでもなく、独
>>続きを読む

恋はデジャ・ブ(1993年製作の映画)

3.9

とある天気予報官が、突然ある田舎町の祝祭日(ウッドチャックデイ!)にループに捕らわれる。
ビル・マーレイ演じる主人公のフィルが本当に嫌味なやつなので、前半はムカついてる時間が多かった。
でもループに入
>>続きを読む