スケッチさんの映画レビュー・感想・評価

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母性(2022年製作の映画)

3.7

娘でいたい人間と母であって欲しい人間

子供の立場から見れば、親は立派な人間であって欲しいし、そうであると思ってしまう。理想と現実に乖離が有ればあるほど親のことを受け入れるのは難しい。

親もひとりの
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.2

トリニティ実験の成功や広島へ原爆を投下した後の演説の演出が凄まじかった。音、光、熱、興奮、畏怖、映画館で見れて本当によかった。

『インセプション』や『インターステラー』『TENET』を経てここに辿り
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.5

アンコールで雪祈出てくると思わなかった。

Amazon primeで鑑賞。音のない原作のイメージが崩れてしまうのが怖くて観てなかったけど、音楽が想像よりとても良かった。映画館で見なかったことを後悔す
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女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

3.8

3人の女優、オリヴィア・コールマン、レイチェル・ワイズ、エマ・ストーンの共演が見事。

宮廷での衣装、装飾が豪華絢爛。特に、ワイズ演じるサラのパンツルック衣装の格好良さ!!男性陣の衣装に滲む気品の中の
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.2

映画の始まりと終わりでエマ・ストーン演じるベラが全く別人になってるのがすごい!

コメディ要素の強い映画かと思ってたらどんどん引き込まれていった。

パリへ降り立ったあたりからの逞しさ、生きることへの
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きっと、それは愛じゃない(2022年製作の映画)

4.0

豪華絢爛なムスリムの結婚式を通して見るパキスタンが印象的。

マイムーナが離婚の決断をする時、ゾーイが告白する時に「勇気を集めている」って表現が素敵だった。

モリコーネ 映画が恋した音楽家(2021年製作の映画)

4.1

音楽に明るくなくても楽しめる!映画の新しい楽しみ方を教えてもらったような、そんな映画。

エンニオ・モリコーネ本人や往年の映画監督、作曲家たちが楽しそうに曲を口ずさむ姿が印象的。

映画の世界を超えて
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あるスキャンダルの覚え書き(2006年製作の映画)

4.0

タイトルからして、ケイト・ブランシェット演じるシーバと生徒のスキャンダル事件の映画かと思って見てたら、、、

孤独なベテラン教師バーバラを演じるジュディ・デンチが怖すぎる

見応えのある映画だった

TOVE/トーベ(2020年製作の映画)

3.4

トーベヤンソンの恋愛と芸術活動への葛藤にスポットを当てた映画。

彼女の人生全体をもっと知りたくなった。特に幼少期や晩年、ムーミンの創作秘話など。

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

3.8

鑑賞後、実際に聴力に障害がある俳優をキャスティングしていると知ってかなり驚いた。

発表会のデュエットのシーン、聾の当事者として晒されたような音の無い演出で、ルビーの家族のことを思いとても切なかった。
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グリーンブック(2018年製作の映画)

4.4

素直に手紙を書くトニーと、それを読む妻ドロレスの関係性が可愛くてとても素敵だった。だからこそ、シャーリーがその手紙のライティングを手伝うことにすごく意味があったと思う。

映画の舞台が1962年。キン
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さよなら、私のロンリー(2020年製作の映画)

4.2

シュールな作品で、何が起こるのか、どこに終着するのか分からない面白さがあって良かった。

ミランダ・ジュライの短編小説が好きで鑑賞。彼女の作品の登場人物は変わり者が多くて共感しづらいけど、孤独な者たち
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わたしを離さないで(2010年製作の映画)

3.6

小説の映画化は1つの物語を小説と、映画、2つの別の作品として楽しめることが利点だが、この映画に関しては原作のダイジェスト版という感じがして残念だった。

臓器提供の手術のシーンは物語のエグさが表現され
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アデル、ブルーは熱い色(2013年製作の映画)

4.0

女性同士のセックスシーンに目が行きがちになるが、内容は普遍的な恋愛映画として良かったと思う。

アデルとエマの育った環境の違いが、行動や考え方、人生観のすれ違いの大きな要因になるのが辛くもありリアルで
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.3

映画に使われている音楽はすごく良かったし、光の反射する水面や公園の木々、木漏れ日など自然の映し方も綺麗で美しかった。

パトリシア・ハイスミスや幸田文、フォークナーなどの作家の本を平山が好んで選んでい
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シェルブールの雨傘(1963年製作の映画)

3.5

全編通してミュージカル調で進んでいく構成が初めてで面白かった。初めは、会話がミュージカル調で進んでいくことに戸惑ったけど鑑賞を続けていくうちに全く気にならなくなった。

どの雨傘を選ぶのか、誰と雨傘を
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生きる LIVING(2022年製作の映画)

4.4

素晴らしいリメイク!

黒澤明監督の『生きる』では主人公の挙動がいささか不思議に感じたが、今作では主人公はあくまで普通の人として描かれているのが良い。ストーリーも凝縮されていてカズオ・イシグロの手腕を
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生きる(1952年製作の映画)

3.6

渡辺さんの静かな、静かな熱狂。

冒頭のナレーションで「この男は時間を潰しているだけだ」と言われていた渡辺さん、何をしても楽しそうじゃなかった彼が、自ら手掛けた公園で歌いながらブランコを漕いでるシーン
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セッション(2014年製作の映画)

4.4

ニーマンとフレッチャーのバチバチの殺り合いが最高だった。最後は思わず体でリズムを取りながら鑑賞してしまった。もっと見たかった。

ジャズだからこそなせる技。
狂気と興奮を乗り越えた先でないと見れない景
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ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY(2022年製作の映画)

3.8

芸能界の光と闇、輝かしい功績の裏にある苦悩。ホイットニーに近くに彼女のことを真摯に考え、受け止めてくれる人がいて欲しかった。彼女が夫に望んだ唯一のことが家庭を築くことだったのが皮肉。

ホイットニーの
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