すずきりさんの映画レビュー・感想・評価

すずきり

すずきり

ノーマッズ(1985年製作の映画)

3.0

謎の言葉を呟き死んだ男を看取った医師が
幻覚と共に彼が死ぬまでを追体験する。

不可思議な現象に悩まされるホラーと
真相を探るミステリーが融合された展開。
キーとなるチンピラ達の正体が意外で
ラストの
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ヘッド・オブ・ステイト(2025年製作の映画)

3.8

不仲の大統領2人でトラブル解決!
軽快なテンポと爆発ですべて解決!

ガタイの良い2人、アクションは豪快。
けどチクチク言い合う2人、器は小さめ。
MVPはポスターにいる女性、最強です。

ザイアム: バトル・イン・ホスピタル(2025年製作の映画)

2.8

ゾンビvsムエタイ兄さん。
舞台は病院、血みどろ描写、拳にこめる愛。

細かいところはサラッと流して
見せたいシーンを見せる王道作品。
ムエタイもっと迫力あるかと思ったけど
ちゃんと現実的なムエタイで
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ブリック(2025年製作の映画)

3.0

謎の壁に囲まれてCUBE化したマンション。
壁と床を破壊して地下を目指せ。

思ったより落ち着いた展開なので
もっと無茶苦茶やって欲しかったな。
真相と壁の仕組みの繋がりも見えず。
終わり方はセーヌ川
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ミッシング・チャイルド・ビデオテープ(2025年製作の映画)

3.8

Jホラーはやっぱりビデオテープか。
褪せ感、ノイズ、違和感ないぶつ切り。
想像力を引っ掻く嫌な要素が揃ってる。

隠れんぼとか鬼ごっことか、
子供の遊びはホラーに通じるね。

あと少し踏み込めば分かり
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悪夢の椅子(2015年製作の映画)

1.8

3編のホラーオムニバス。

自業自得の整形美人。
地縛霊と意気投合する青年。
死んだ父に結婚相手を紹介する娘。

どれもクオリティはあれですが、
話としては全然観れる。と偉そうでごめん。
観れるけど面
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.0

離れて暮らす父と娘のホームビデオ。
ただの懐かしさだけでなく、
時々混ざる映像によぎる不安。

何故今見返したのか。
父はどこにいるのか。
好き勝手想像できるのに
悲しい結論しか導かれない。
なんてこ
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身魂旅行(2000年製作の映画)

2.0

韓国エロコメサスペンス。
クセある夫婦が揃う新婚旅行イベント。
そこで起きる凄惨な事件を解き明かす。

後半はちゃんとサスペンスやるけど
前半のエロコメが突飛すぎて印象強い。
いやぁ、色んな初夜がある
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LUPIN THE IIIRD 銭形と2人のルパン(2025年製作の映画)

3.8

劇場版前日譚。
期待通り、オトナなルパンがぶっ刺さる。
正義の一匹狼、銭形の魅力も限界突破。

社会の闇に切り込みそうなテーマも好み。
チーム勢揃いの映画絶対面白いだろうな。

Lost Harmony(2011年製作の映画)

2.8

「ワンセグも映らねぇ」

広瀬アリス、高畑充希、伊藤沙莉。
あとあの、ビズリーチの方。
合唱部の彼女達が出逢う悲しいホラー。
終盤に本性を出す教師が鬼畜すぎる。
若手時代とはいえやはり演技お上手です。

北極百貨店のコンシェルジュさん(2023年製作の映画)

4.0

絶滅危惧種に人間が奉仕する百貨店。
尖った設定は見て見ぬふりをして、
真っ直ぐなコンシェルジュに泣かされる。

だけど気になるこの設定。
人への罰?もしかして地獄?
だけど感謝はされるんだよな。
地獄
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インビジブル・ゲスト 悪魔の証明(2016年製作の映画)

3.8

目覚めたら密室に不倫相手の死体。
記憶はないが最悪のシチュエーション。
無罪のために始まる弁護士への独白。

え?他にも事件?
何?誰が黒幕なの?
ずっと惑わされて騙されて。
だから、ご褒美の真相はご
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リベンジ・トラップ/美しすぎる罠(2015年製作の映画)

3.0

ロザムンド・パイクさんがめちゃ怖い。

静かな生活を一変させる悲劇。
立ち直す手段として選ばれたのは
加害者との関係を修復するという狂気。
もう絶対ヤる気じゃんとしか思えません。
清楚な白いワンピース
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ツイスターズ(2024年製作の映画)

3.8

「半分科学で半分宗教」

探究心の先にある正義感。
好奇心の裏にいる使命感。
容易く命を吸い上げる威力が怖すぎるが
決して重いストーリーにしないのが成功。
面白かったと、言って良いよね。

セーラ 少女のめざめ/セーラ 少女覚醒(2014年製作の映画)

3.3

うまくいかない夢への日々。
引っかかったオーディションは
残酷にも黒い世界への入り口だった。

ホラー映画としての展開ですが
現実の方がきっともっと悲惨で怖い。
そう思うとド級の社会風刺映画ではないか
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格安物件 少女の叫び(2016年製作の映画)

1.7

内見してから毎夜見る悪夢。
必ず現れる霊を探る内に見つけた事件。
その時間解決は物件獲得に繋がるのか。
でも解決したってその物件要らないよな。

粗筋以上も以下もない、見事なB級です。

侍タイムスリッパー(2023年製作の映画)

4.0

侍から斬られ役へ。
要らなくなった真剣。
だけど忘れない信念。

時代の変化にやがて慣れる不思議。
便利な世界への真正面からの感動。
忙しく日々を過ごしていると忘れがちな
大事なことに気付かせてくれる
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ペイシェント 声なき患者(2016年製作の映画)

2.5

キャッチコピー通り呪われた彼女。
毎夜起きる不気味な現象。
謎の婆婆から弟と甥を救えるか。

怪我を負っているので9割ベッドシーン。
だけど飽きなかったことが評価高い。
呪いとの関係性が徐々に変化する
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探偵クレア 白蘭の女(2017年製作の映画)

2.7

ある事件の調査を任された探偵が
容疑者の女性の痕跡を辿っていくうちに
その言動や容姿を真似て変化していく。

探偵の素性があまり明かされないので
感情移入ができないのが残念。
彼女の感情の変遷を追いた
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TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

3.8

霊を憑依させられる呪物で遊ぶうちに
いつも通り痛い目を見る若者たちの受難。

変わり映えのしない展開ではあるものの
呪物の不気味さ、憑依時の高揚感、
落ちていくスリル、悪意の躊躇いの無さに
最後まで怖
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ザ・ウォッチャーズ(2024年製作の映画)

3.5

迷い込んだ森の館。
出ること叶わず毎夜行われる存在証明。
証明する相手は魔物か、蛮族か、それとも。

正体とその来歴と目的と、
色々丁寧に描かれていて良かったし、
唐突に主人公の設定が明かされるラスト
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エクソシズム・ライジング(2016年製作の映画)

1.5

呼吸の有無で人間と悪魔を判別する世界で
妻に取り憑いた悪魔に対峙する夫の奮闘。
この壮大な世界は勿論活用されません。

ジャケ写の方はちゃんと出てきます。
評価できるのはこれだけです。
映像の暗さと話
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ウィジャ・エクソシズム/エクソシスト・ゲーム(2015年製作の映画)

2.0

たまに味わうと安心するB級ホラー。
子供時代に悲劇を呼び寄せたウィジャ盤が
忘れた頃に再び現れ災厄を撒き散らす。

8割は悪魔放置の色恋のいざこざ。
尺を考えた立ち回りはさすが悪魔です。
しかし息子、
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変な家(2024年製作の映画)

2.8

間取りから不気味な想像を話すパートは
タイトル通りの面白さと怖さで良かった。
事故物件とはまた違うジャンルを感じた。

しかし終盤の映画としての肝はなぁ。
映画だからこうなるのは仕方ないとはいえ
別作
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π〈パイ〉 デジタルリマスター(1998年製作の映画)

3.5

216桁、螺旋、バグ、神の真名。
不可解で崇高な数字の世界。

天才の知的好奇心だとしても、
狂人の止まらない欲求だとしても
分からないけどイカしてるわって感じ。

プロフェッショナル(2024年製作の映画)

3.7

リーアム・ニーソンの変遷を見ていれば、
今の彼の雰囲気をベースにしたような本作、
きっと好きになると思います。

穏やかながら声には老練を滲ませて
時に優しく時に激しくその場の空気を作る。
その空気が
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モンキーマン(2024年製作の映画)

3.8

血と泥に塗れても消えない復讐の火。
拳が壊れても足が折れても揺るがない心。
その熱量に脅かされたら最後。

神が殺らねば俺が殺る。
圧倒的不平等に手を下さない天上の存在に
もう祈らねぇと宣言しこっちか
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ザ・コンサルタント2(2025年製作の映画)

4.3

押し潰されそうな雰囲気の前作から一転。
兄弟のイチャコラがここまでくるとは。
裏切られましたがこれも良し。
彼にも気を許す仲間がいて当然です。

婚活パーティとかクラブでナンパとか
アホやってるシーン
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復讐の不死者(1956年製作の映画)

3.2

堅牢な肉体と力を携えて甦った死刑囚が
裏切り者への復讐のモンスターと化す。
特殊能力ではないただの力任せ。
その圧力が怖い。

SF設定だけどノワールは崩れずに
怪物となった人の悲哀が描かれている。

水深ゼロメートルから(2024年製作の映画)

3.5

グラウンドから砂が運ばれるプールの底。
その掃除をしながら何かを思う少女たち。

こういう映画を観るたびに思うけど、
青春という言葉で片付けてしまうのは
青春を生きる彼ら彼女らに失礼だよな。
悩み怒り
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JUNK HEAD(2017年製作の映画)

4.2

ポップでクレイジーな世界。
不気味だけど可愛いキャラクター。
ぶれずに7年かける監督の覚悟と狂気が
魂となり作品に注がれていた。

これで3部作ってまじか、、
感謝しかない、、

いずれあなたが知る話(2023年製作の映画)

3.2

誘拐されたのに幸せそうな娘を見て、
取り戻さないことを選ぶシンママの苦悶。
生活のため身を売っても改善しない日々で
この選択は正しいのかもしれない。
そう思ってしまうのが悲しい。

誘拐したお婆婆2人
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.2

真相が分からない事件。
こぞって浮かばせる疑念。
その落とし所はどこだ。

タイトルを象徴する夫婦の会話が凄い。
話し合いのはずが気付けば喧嘩になり、
あらゆる方向に話が派生し文句を吐き出し
本質を見
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.3

役所広司さんホント何なんだ。
そこにその人が生きているよ。
演技と感じさせない不思議な魔法にかかり
色々なものを削ぎ落とした彼の人生を観る。

たったそれだけなのに。
何でか分からないけど涙が出た。

EVIL エヴィル(2018年製作の映画)

2.3

死後の世界を証明するためのクスリ研究。
自身の身体で実施した最終治験。
出会う異形は幻覚か、実在する悪夢か。

クスリ打つほど異形の存在が強くなり、
こっちからも攻撃できるシステム好き。
諸刃の剣すぎ
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20歳のソウル(2022年製作の映画)

4.5

福本莉子さん全作品見ていこうシリーズ。
神尾君が直面する辛い現実に寄り添い
最期まで隣に立つ彼女役。優しかった。

死を身近に感じて大事にする「生きること」
生きる中で大事にする「仲間との絆」
絆が自
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