はみさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

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隣の影(2017年製作の映画)

3.7

想像以上にブラックだった。基本、人は自分が幸せじゃないと他人に優しくできないのかな? ストーリー自体は邪悪だけど、出来上がった作品を鑑賞するとそこまで不快に感じないのは、その異常性がもはやブラックコメ>>続きを読む

風をつかまえた少年(2019年製作の映画)

3.9

乾ききったアフリカの大地。少年が自力で作った風力発電により恵みの水が大地を潤し、大干ばつの村を救う実話。深刻な食糧困難、愛犬も餓死してしまう現実が同じ地球上に起きている事実を目の当たりにして、食べ物を>>続きを読む

メランコリック(2018年製作の映画)

3.8

間違っても感動作ではない。でも、面白かった。いい意味でのB級感が却って心地良いくらい。閉店後の銭湯が人殺しの現場、その理由が「後始末がしやすい」というなんとも短絡的でユニークな発想がいい。登場人物の中>>続きを読む

(2017年製作の映画)

3.8

重かった。でも良作。理学療法士の仕事を感動モノに創作せずに、真正面からリアルに描いた事でより迫るものがあった。主役の三浦貴大さんもそれに合わせたかのようなリアリティのある演技だった。観終わって、毎日を>>続きを読む

五億円のじんせい(2019年製作の映画)

3.9

幼少期に5億円の募金によって海外で心臓移植をして命を救われた主人公。それ故、高校生になったいま、自分は5億円の価値があるか、ジレンマに悩んでいる。17歳で自分が生きている価値を考えるなんて…
私なん
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パリ、嘘つきな恋(2018年製作の映画)

3.9

オシャレで、コミカルで、まさにフランス映画の魅力が堪能できる。大人(それも年齢を重ねた)向けの作品かと。重いテーマを突きつけられる作品ばかりでなく、たまにはこういうお気楽なモノも、いいな♪

リトル・ミス・サンシャイン(2006年製作の映画)

3.9

オンデマンドで鑑賞。面白かった。色々なアクシデントに見舞われながらも、最後は家族が一致団結して、一つの事をやり遂げる。破天荒だけど、決して諦めない前向きなパワーは小気味よい。

田園の守り人たち(2017年製作の映画)

3.6

フライヤーにも書かれてあったが、まさにミレーの絵画のような美しい田園風景、そしてゆったりと流れる音楽… つい睡魔が襲ってきてしまった。
でも、実際の物語は第一次世界大戦下の中で、先祖から受け継いだ大地
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シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢(2018年製作の映画)

3.8

人生に生活にくたびれた冴えないおじさんシンクロチーム。精神を病んでいても、家庭に問題があっても、経済的に苦しくても、水の中では自由なオアシス。だから人生のリセットを賭けて、一念発起するおじさん達の姿は>>続きを読む

ある女流作家の罪と罰(2018年製作の映画)

4.0

オンデマンドで自宅鑑賞。これほど面白い作品が劇場非公開とは…。主役のメリッサ・マッカーシーが素晴らしい。部屋にハエがわくほどのだらしなさ、性格も自己中でプライドだけ高いという、何とも嫌な女。それなのに>>続きを読む

柴公園(2019年製作の映画)

3.9

「半世界」の渋川清彦主演。犬がメインではなく、犬飼いの人生観や人間関係が、緩やかに、しかし、シニカルにリアルに描かれているので、愛犬家でなくても十分楽しめる。佐藤二朗が所々、いい味で出没してくれるのが>>続きを読む

幸福なラザロ(2018年製作の映画)

3.8

聖人ラザロを観終わって、文明を好き勝手に謳歌している現代人が(もちろん自分自身も)穢れていると思わざるを得ない感覚になった。私はラザロによって浄化されたのか?否、ただ反省のみ…。でも、それを思い知らせ>>続きを読む

パピヨン(2017年製作の映画)

3.9

試写にて鑑賞。最後までまさに手に汗握る緊迫感。これが実話とは…。常人では耐えられない過酷な状況下で生き抜いた主人公は凄い!としか言えない。
ラミ・マレックはボヘミアン・ラプソディよりも、むしろ本作の方
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海獣の子供(2018年製作の映画)

3.8

この作品のテーマや解釈など、余計な事は考えずに、大迫力の映像の海の中に、ただ心を解放して鑑賞するのがいいかもしれない。宇宙や自然を相手に、人間がその摂理を理解するなど、所詮、おこがましい事かと・・・>>続きを読む

誰もがそれを知っている(2018年製作の映画)

3.0

体調のせいか、途中何度も睡魔に襲われた。私的には退屈なサスペンスで、中途半端なミステリーだった。

僕たちは希望という名の列車に乗った(2018年製作の映画)

4.0

実話に基づいた作品は強い。東西冷戦時代の東ドイツが舞台。ドイツ人が観たら、さらに深い思いにふけるだろう。言ってみれば地域的にも社会的にも〝部外者”な私たち日本人が真に理解するのは正直、おこがましいと思>>続きを読む

ゴッズ・オウン・カントリー(2017年製作の映画)

3.8

男同士のラブストーリー。出会ってくっついて離れてまたくっついて…と大筋は極めてシンプル。だが陳腐な作品にならなかったのは、ヨークシャー地方の大自然の魅力と、役者のまさに体当たりの力強い演技の賜物。さら>>続きを読む

バースデー・ワンダーランド(2019年製作の映画)

3.6

大好きなクレしんの原恵一監督のファンタジックな冒険物語。何しろ声優陣に矢島晶子さんと藤原啓治という、しんちゃん&ひろしのお二人が…♡ 不思議の国のアリスを思わせる、超かわいくて、カラフルで愉快なワンダ>>続きを読む

ダンボ(2019年製作の映画)

3.7

ディズニーアニメ系は基本観ないが、ティム・バートン監督なので鑑賞。アニメ版に大胆な脚色を加え、さらにドラマチックな内容になっていた。ダンボをはじめ動物にセリフが無く、大人向けの作品に仕上がっていて良か>>続きを読む

パパは奮闘中!(2018年製作の映画)

3.6

育児放棄した母親に対して「クレイマークレイマー」よりも寛大に捉えていたのは時代性なのか… その分、ドラマチックな要素は薄くなったが、より現実性は増したのかもしれない。慣れない子育てに奮闘する姿は確かに>>続きを読む

たちあがる女(2018年製作の映画)

4.0

豊かな自然を守るために、工場に対したった一人で身体を張って闘う逞しい女性。想像以上にタフでワイルドな闘い方で、中途半端な正義感ではない意志の力に圧倒される。いつも彼女のそばにいる楽団は彼女の守護霊じゃ>>続きを読む

グリーンブック(2018年製作の映画)

4.0

1962年、当時のアメリカの人種差別の現実を浮き彫りにしながらも、負の感情だけで描かずに、人種を超えた二人の男のトラブルや交流を通して、人と人との繋がりを温かく伝えてくれた、観ていて気持ちの良い作品だ>>続きを読む

バジュランギおじさんと、小さな迷子(2015年製作の映画)

4.5

人種も宗教も政治も、勇気ある善意の力で国境を超える事が出来る。良心に満たされた2時間43分のしあわせな時間を過ごせます。
女の子が超かわいい!

ヴィクトリア女王 最期の秘密(2017年製作の映画)

3.5

ストーリーはちょっと退屈だが、ジュディ・デンチの女王はぴったりハマっていた。女王の威厳と可愛いおばあちゃまの一面を巧みに演じきっていたのは、さすが。大好きな女優さん、いつまでもお元気で…

半世界(2018年製作の映画)

4.3

静かに柔らかく、じんわりと心に響いた。
人は半分は自分のために、でももう半分は誰かのために生きているんじゃないかな… そんな事を思わせてくれる作品だった。

シシリアン・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

3.8

一人の少年が誘拐されたのに警察も学校も何も動かないと言う、極めて非合法で不条理な内容。 なのに、それを差し引いても余りある映像美で、残酷な物語を幻想的に魅惑的に変幻させた。惹きつけられます。

鈴木家の嘘(2018年製作の映画)

3.8

試写にて鑑賞。予告編の印象では軽めの作品かと思っていた。監督自身が自死遺族だった事を終了後のトークショーで知った。「家族」という絆が本当はどれ程深く重いものか、鈴木家の現実を前にして、その重さを反芻し>>続きを読む

ビューティフル・デイ(2017年製作の映画)

3.9

試写にて観賞。残虐な殺戮シーンも死体も血痕も、不思議とすべてが「ビューティフル」だった。NYの大都会を舞台にした、ある種魅惑的でブラックなおとぎ話…好みです。

モリのいる場所(2018年製作の映画)

4.0

熊谷守一はMOMATでも特別展が開かれ興味のある画家だったが、映画を観て、あらためて作品を観賞してみたいと思った。野良猫や雀、小さな虫たちが棲む庭は温かく、その温もりは人間までも引きつけるのか、熊谷邸>>続きを読む

映画クレヨンしんちゃん 爆盛!カンフーボーイズ ~拉麺大乱~(2018年製作の映画)

3.9

‪クレヨンしんちゃん新作映画‬

‪しゃかりきに正義を主張する事なく‬
‪他人を許す柔らかい心‬
‪他人を認める広い心‬
‪他人を想う優しい心‬
‪これらを、完璧にユルっと脱力系の笑いに換えて、それ故
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ラブレス(2017年製作の映画)

3.0

作品としては最後まで凝視する出来だったが、観る者に全く救いの無いものだった。
途中、この両親に制裁を!と願っていたが結局、明解な贖罪も無く、混沌とした想いだけが残った。
息子が生死の狭間にいるかもしれ
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パターソン(2016年製作の映画)

3.7

試写拝見しました。ドラマチックな展開はありませんが、主人公の日常がしみじみと丁寧に愛情にあふれて映し出されていました。なんとも雰囲気のある作品です。この雰囲気を心地よく楽しめる一本です。あと、犬飼いさ>>続きを読む

ムーンライト(2016年製作の映画)

3.5

試写で観賞。日本社会とは異質な世界観だが、ある種の緊張感をキープしたまま最後まで観賞できたのは、映像の魅力とともに監督の力量の所以かと。正直、感動は得られないが、独特な余韻は味わえる作品だと思います。

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