cochonさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

博士と狂人(2018年製作の映画)

3.9

"Madness give us words."
今作一番の名言。

オックスフォード辞書の初版を編纂した責任者と膨大な出典を提供した心を病んだ天才にして殺人者。その二人の友情と苦難の道を描いた伝記モ
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パーフェクト・ゲッタウェイ(2009年製作の映画)

2.8

充分なキャリア積んでるのにまだ脱ぐミラ・ジョヴォヴィッチはすげぇ。

ハワイの島を舞台に繰り広げられるトロピカル?サスペンス。ミスリードの仕方があからさまで白々しいので結構先は読めてしまう。
前半退屈
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ザ・タワー 超高層ビル大火災(2012年製作の映画)

2.8

すごい!こんな無能でトチ狂った消防士たち見たことない!!絶対アレで鎮火しないって!

あらすじがロック様主演のskycraperみたいだなと思って見たら全然違った。

序盤の薄ら寒い笑いどころと、雑多
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スーパー!(2010年製作の映画)

3.3

おっさんに触手プレイはやめたげてよぉぉお!!!

妻に逃げられた冴えないおっさんがヒーローの真似事やろうとして、悪者+自分が気に入らんヤツを見境なく私刑に処すアンチヒーローブラックコメディ。脚本がひど
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バーフバリ 王の凱旋(2017年製作の映画)

3.6

人間ヤシの実砲弾はさすがに草ww

前後編の大半を過去編に費やす壮大な前置きからの最終決戦がめっちゃアツい。安っぽいCGにも慣れて味を感じるわ。ワンピースのMR.2のスワン船みたいなの出てきたのは笑
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ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え!(2020年製作の映画)

2.8

正直、エンドロールのWEEZERの曲が一番よい、ハイライト。同曲のMVにもビル&テッドが出てるの最高よ。

あらすじがめちゃくそ楽しそうでロック好き向けだったんだけど、実際そうでもなくて残念。いやいや
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バーフバリ 伝説誕生(2015年製作の映画)

2.4

ヒロインがマジでチョロイン。

インド発アクション大作!!の触れ込みだったが、蓋を開けてみれば結構残念なボリウッド大作。ツッコミどころ多すぎるわ。それを楽しめる人もいると思うが俺は白けてしまった。
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ラブ&モンスターズ(2020年製作の映画)

2.5

期待しないで見ると、ある意味期待通りの微妙な映画。グロ系苦手だけどモンスター・パニック要素のある映画観たい人はどうぞ。

モンスター・パニックとしては半端だし、ラブロマンス要素は足りないし、コメディっ
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エターナル・サンシャイン(2004年製作の映画)

3.5

倦怠期で別れそうなカップルに見ていただきたい一本。

十数年ぶりに鑑賞。凡百のラブストーリーとは一線を画する脚本はさすがはカウフマン。

ハッとさせられる瞬間はあまりないけれども、彼にしてはクセが強く
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ロング,ロングバケーション(2017年製作の映画)

3.5

アルツハイマーの旦那と末期がんの妻が、最期にアメリカ最南端のキーウェスト目指して旅するダイアリー。

子どもたちから見りゃはた迷惑な話だけど、最期に好き勝手やらせてくれって気持ちはわかるよ。こういう系
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チェイス!(2013年製作の映画)

2.3

詰め込みすぎな割に中身がなくて冗長な、米国を舞台にしたインドのサスペンス風味アクション。

脚本がザルすぎるのが本当にいただけない。そして170分は長すぎ、前置き長すぎ。もう少し詰まった脚本で短かった
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バトル・インフェルノ(2019年製作の映画)

2.9

懺悔をするのだ!!!

リアルタイムで悪魔祓い(ヤラセ)をネット配信してたら、本当に悪魔が憑いてバタバタ人が死んで、罪を懺悔させられてく痛い思いするスリラー。

コミカルスリラーと思いきやけっこう気合
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カセットテープ・ダイアリーズ(2019年製作の映画)

3.9

“tramps like us, baby we were born to run!!”
ボスの音楽は抑圧された若者の不満や憤り、胸に燻る情熱の火を代弁する。
そしてそれはいつの時代も変わらず、人種
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行き止まりの世界に生まれて(2018年製作の映画)

4.0

あの頃はスケボーでどこへでも行けた。今もそれは変わらない。それが救い。

トランプ大統領の誕生により注目を集めたラストベルト。かつて工業地帯として栄えて今は寂れてしまった街。そんな田舎に住む若者のリア
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パンダコパンダ(1972年製作の映画)

3.6

ほのぼのコメディに見せかけたホラー作品だと思うんだよね、このジブリの原点。

「特に竹やぶがいい(ニヤッ)」

竹やぶへの執着、突然のパパ宣言、それをナチュラルに受け入れるミミコ、マジで怖いわ。みんな
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アルプススタンドのはしの方(2020年製作の映画)

3.9

努力したって報われないことばかり。だけど努力しなきゃ、やってみなきゃ報われることもないのよね。

甲子園をスタンドの端の方で、試合そっちのけで話に花を咲かせる高校生男女たち。斜に構えたり素直になれない
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ハッピーエンド(2017年製作の映画)

3.5

この内容でタイトルがハッピーエンドとはさすがハネケ。期待を裏切らない。

家族だって秘密のひとつやふたつや百程度あるんだよ。

世界は欺瞞に満ちているってことを突きつけてくれるから、やっぱハネケは定期
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WAR ウォー!!(2019年製作の映画)

4.1

19年のインド興行収入1位のインド版ミッション・インポッシブル。これはあたり!!

肉弾戦、銃撃戦、カーチェイス、どれをとってもアクションが良いし、スケールでかい。特にカメラワークに頼りすぎず、ちゃん
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ワンダーウーマン 1984(2020年製作の映画)

2.1

俺自身が…願いを叶える石になることだ…!!

ブリーチの迷言を思い出す、ツッコミどころの多い安定のDCユニバースクオリティ。

脚本が雑で、無駄に長くて、頼みの綱のアクションもショボい。莫大なバジェッ
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アンフレンデッド:ダークウェブ(2018年製作の映画)

3.3

PC画面上の映像だけで完結する意欲的なスリラー。コロナ前の映画だけど、図らずもコロナ禍の人との繋がり方を先取りしとる。

オンラインで友人とくだらない話で盛り上がって楽しい時間を過ごす所にブッ込まれる
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隔たる世界の2人(2020年製作の映画)

4.4

抵抗したら殺される。抵抗しなくても殺される。逃げたら殺される。ただ家にいても殺される。勘違いで殺される。

人種が違うだけでそんな不条理がまかり通る。This is America.

黒人青年が白人
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ホーリー・マウンテン(1973年製作の映画)

4.5

シュールとアートの極地。
エログロペド、宗教冒涜等のモラルハザードの禁忌オンパレードが織り成す変態映画。クセしかない。

とにかく鮮烈な映像が強烈に印象に残る。そしてその中に資本主義と体制批判も見え隠
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アダプテーション(2002年製作の映画)

3.6

現実は淡々と進んでなどいないのだよ!

超絶飛び道具と変化球使いまくりのシュールなコメディ。何より際立つのはその自虐的で秀逸な脚本。セックス、ドラッグ、ラストのひねり……苦笑

脚本家が自分を主人公に
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dot the i ドット・ジ・アイ(2003年製作の映画)

3.9

情緒不安定と変態と哀れな男の三角関係。天罰覿面!!

前半の雑さと腑に落ちない部分が多くてあーーミスったかな〜と思いきや後半の挽回具合が凄まじい。あーー、そういう意図だったのね、全部納得だよ納得。イン
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だましだまされアート界: 贋作をめぐる物語(2020年製作の映画)

3.7

だましだまされってか、化かし化かされって感じ。
騙されたと喚くのも結構だが、自分の審美眼のなさを猛省しろ金持ち共。

ロスコやポロックなど、著名な画家の贋作詐欺の顛末を追ったドキュメンタリー。アートは
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スタントウーマン ハリウッドの知られざるヒーローたち(2020年製作の映画)

3.9

マトリックスのトリニティのバイクシーン、フルCGじゃなかったのか!!

タイトルの通り、スタントウーマンに焦点を当てたドキュメンタリー。ハリウッドの黎明期から遡って、いかにスタントウーマンが重要な役割
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シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

4.5

さようなら、全てのエヴァンゲリオン、おかえり獺祭。やはり新劇にはこの酒と宇多田の曲が必要だ。

Q後の世界だし、もう獺祭は出ないだろうな〜と思ってたらそう来るとはね。シュールさも相まって今作1の個人的
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ノマドランド(2020年製作の映画)

4.3

現代アメリカを巧みに切り取った名作がまたひとつ。自分の物差しだけで測ってはいけないよ。

キャンピングカーに暮らす住所不定の人々がアメリカで増えている。テックワーカーなどのエリートノマドもいるが、本作
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MEG ザ・モンスター(2018年製作の映画)

3.3

えげつないほどの中国マネーが入ってるのがよくわかるサメ映画。

明らかにB級サメ映画で大爆死だろうなと思ってたら、これがどうしてなかなか悪くない。サメではなく人間模様を中心に描いた(それでも浅いが)た
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タリーと私の秘密の時間(2018年製作の映画)

3.3

育児ノイローゼがテーマ。子供を持つ母親だと共感する部分が多そう。
良くも悪くも無難なストーリーだが、シャーリーズ・セロンの役作りに脱帽。表情はもちろん体型まで。やはり同年代でこの人に勝てる女優はいない
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マルコヴィッチの穴(1999年製作の映画)

5.0

7と1/2階って、ハリポタのホグワーツ特急を彷彿とさせるよね。

ジョン・マルコヴィッチの頭に通じており、本人になれる穴!!どうやったらそんな奇想天外な設定を思いつくのか。そのアイディアだけで優勝!脚
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ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 - 永遠と自動手記人形 -(2019年製作の映画)

2.2

やはり究極的にこのアニメ、俺の好みと合わない。こうすりゃお前ら感動するんだろ?泣くんだろ?的な感じがどうしても好きになれない。

ただ絵が美しい、ひたすらに美しい。そこだけは素晴らしい。
好きな人がい
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q(2012年製作の映画)

3.6

「急にこんなことになっててわけわかんないですよ!」
シンジくんが観客全員の思いを代弁してくれる新劇3作目。ようやく主人公に感情移入できたわ。

のっけから「お前らが知っているエヴァじゃねぇから!」と突
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破(2009年製作の映画)

4.2

獺祭の本数が増えた新劇2作目。そういや公開時には人気出始めてたな。

日常パートの緩さ、コミカルさと使徒との戦闘、シリアスパートのバランスがいい塩梅。やっぱシンジ、アスカ、レイ、3人そろってのエヴァだ
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序(2007年製作の映画)

3.7

ブームになる前からの獺祭推しが何気にすごい。庵野監督が山口出身と知って納得。

良くも悪くも忠実にTVシリーズのシナリオをなぞった新劇一作目。展開早いのはいいが、数話をまとめてるので端折った感はやはり
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透明人間(2019年製作の映画)

4.1

かがくのちからってすげーー!!

徹頭徹尾不穏で緊張感のある超良質スリラー。設定をうま〜く使った撮り方と演出が素晴らしい。不気味さと恐怖心の煽り方うますぎ!何も起こらないシーンでもハラハラする。

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