しゅんまつもとさんの映画レビュー・感想・評価 - 22ページ目

思い出のマーニー(2014年製作の映画)

4.0

想像していたよりもずっとずっと良かった。

杏奈の中でのマーニーに何が投影されていたのか、それはみなまで言わずとも伝わっていたから、実は…っていう最後の展開にはそこまで必要性を感じなかったなぁ。物語の
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ウルフ・オブ・ウォールストリート(2013年製作の映画)

4.4

長さを全く感じない。
清々しいほどの、これぞゲスの極み。
だからこそ第四の壁をひょいひょい越えるのだってアリ。

チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)

4.3

この世はまともであればあるほど生き辛い。
いつのまにか真ん中にある穴は不条理に大きくなっていく。
輪の上にいる僕らは落ちてしまわないように必死に足掻く。なにかでこの穴を満たすことはできないかと考える
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百円の恋(2014年製作の映画)

4.6

震えた。

一子が始めるものが何故ボクシングでなければならないのか、何故短期間でプロ試験に合格するほどにまでなれたのか、一子が走り出す、髪を切る、リングに立つ、倒されても立ち上がる、泣く、そのすべてに
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心が叫びたがってるんだ。(2015年製作の映画)

3.2

今思い出すと中学のとき、クラスの中に一度も言葉を発さない子がいたな。その子はクラス合唱でも口を開かないで立ってたな。でもその子と仲のいい女の子は一方的に話してるだけなのに会話してるみたいに笑ってた。な>>続きを読む

ショート・ターム(2013年製作の映画)

4.0

走り出す、その瞬間の感情の爆発

誰かから見た誰か、の一視点だけじゃなくまたそれを見る誰かの視点がしっかりあることで、綺麗事ではまとめきれない「虐待」という事情を真摯に描いていた。
2015年公開の邦
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キングスマン(2015年製作の映画)

4.1

教会でのアクションシーンだけに1500円払っても良いくらい、最高にかっこよかった。

「マナーが人を作る。」に則ってスパイとして成長したエグジーはかっこよかったけど、犬に引き金を引けないところだってと
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花とアリス殺人事件(2015年製作の映画)

4.1

11年ぶりの前日譚。時間を埋めるのにはこの方法がベストだったろう。

走る、跳ねる、踊る花とアリスの背中に感情が宿り、横スクロールだった世界が文字通り周り出すシーンは最高だった。

マン・オブ・スティール(2013年製作の映画)

3.3

来たるVSバットマンに備えて。
正義の葛藤を描くヒーロー映画としてはダークナイトが一線を画していたように思う。
ヒーローがヒーロー然とするまでを描く物語だから仕方ないとは思うが、あまりに暗すぎても入り
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シェフ 三ツ星フードトラック始めました(2014年製作の映画)

4.0

「好きなものを作る」という作り手側からの批評に対するカウンター。
「そして父になる」をどうしたって想起させるラストにはこの映画が料理、ロードムービーを通じた親子の話であることに気づかされた。

LEGO(R) ムービー(2014年製作の映画)

4.6

創造力とは選ばれた人にだけあるものじゃなくて創ろうとする人にこそ芽生えるものなのだろう。子供向けと舐めてかかると一発でやられる。

インサイド・ヘッド(2015年製作の映画)

4.5

発想が素晴らしいのだけど、そこで止まらずに徹底的に人間内部のシステム化をしてそれがさらに物語になっている。素晴らしい。流石ピクサー。

横道世之介(2013年製作の映画)

4.5

あぁ。たしかにあの時あいつがそこにいたよな。って思い出すように自分もそこに生きているんだな。

ジュラシック・パーク(1993年製作の映画)

3.5

突然現れる恐竜に、ここまで忍び足で来てくれたの!?とかつっこんだら野暮かなぁとも思うのだけど。
今CGでなんだって見れちゃうけど、このTレックスの恐怖感はそんな今でも色褪せないし、造形よりも見せ方が
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博士と彼女のセオリー(2014年製作の映画)

3.7

ただただエディレッドメインが素晴らしい。

比べるのは野暮かもしれないけど、僅差でイミテーションゲームに軍配があがるかな。

ジュラシック・ワールド(2015年製作の映画)

4.1

最早なんでもありかよってくらい最強インドミナスレックスに立ち向かうための最後の砦としてアイツが登場したとき思わず劇場で立って拍手したくなった。

ベンジャミン・バトン 数奇な人生(2008年製作の映画)

4.0

ただ向かっている方向が逆なだけなのにこうも見え方が変わるものか。青年ブラッドピットには誰もがハッとさせられるでしょう。

鑑定士と顔のない依頼人(2013年製作の映画)

3.8

驚きよりも、もうやめてあげて…って気持ちが勝ってしまった。

HERO(2015年製作の映画)

3.9

ダウンジャケットに込められた時間と想い。松たか子の笑顔に思わず涙が溢れた。

バケモノの子(2015年製作の映画)

3.6

九太が成長する過程つまりは親子の関係が成り立つ過程にはすごく引き込まれたんだけど、それ以上の盛り上がりが自分の中には生まれなかった。
敵の動機とか絶望感を掴めなかったからか、終盤のすごくいいシーン、展
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WOOD JOB!(ウッジョブ)神去なあなあ日常(2014年製作の映画)

4.1

生死、循環に触れることでの成長。パッケージで騙されることなかれ。個人的ベスト染谷。