赤と青の置換、キスや喧嘩の後に吹く風、照明の点灯する部屋と外で鳴る天候の悪化など、部分的には良い。
主に友人らとの会話シーンにおける謎のアップと引きを繰り返す手持ちカメラが鬱陶しい。
特殊体質故に監視下に置かれた者が力を発現する展開は黒崎一護っぽく、一見冴えないおっさんがめちゃめちゃ強いのは浦原喜助じゃねーか!相変わらず設定多くて後々絶対インフレするの目に見えてて笑うけど、現段階で>>続きを読む
序盤こそサスペンスを創出しているが、中盤以降脚本に呑まれて退屈。真面目すぎる。
相変わらず会話劇なきらいはあるが、コレはそんなに嫌いじゃない。ただハーモニカは裁判シーンで吹いて欲しかった。
継承を語り手まで用意してやる必要はなく(反復で処理可)、不要な新キャラ、それら枝葉の手紙を一々台詞にする安易な泣かせ、大佐の補完とそりゃ140分にもなる。肝心の少佐との関係は演出でなく顔や声の演技で処>>続きを読む
そんなに観てはないがこれベロッキオのワーストでしょってレベルでつまらんし長い。弛緩しきった一回目の裁判が一番面白いっていう……。
作品構造を視覚化したオペラハウス・回転ドア・風車などの円モチーフは良く、空港シーンはザ・ノーラン的な語り口が功を奏しているとも思うが、手法が先行している感覚が『メメント』っぽくて苦手だった。
話が複雑>>続きを読む
中盤以降ヴァンサン・カッセルの理不尽ぶりがちょっと楽しくて眠らずには観れたものの寄りが多すぎてキツい。
持続させるアイデアには乏しいが説明的でないのは良く、且つドラン的なCM・MV感も控えめでこれはそこまで悪くない。
確かにお洒落で絵的に良いショットはあるんだけど、映画はそれだけでは持続しないし、歌やスローモーションの多用がどうもCMやMVっぽい。
スケール感あるロングショットは流石のエメリッヒだが、最初の空戦で見せ方のバリエーションが出尽くしている為その後の空戦が単調に思えた。戦艦綱渡りや砲弾受け止めといったミクロな見せ場の方が面白い。戦艦下か>>続きを読む
脚本を書いてないからか良くも悪くもノーランっぽさはない。カット割りまくりで微妙。
確かに時系列はシャッフルされているが、『メメント』ほどアイデアが先行している感じはなく、且つ70分ということもあってなんとか観れた。
この手の虚実入り混じるアプローチは鑑賞者を混乱させる狙いが鼻につくことが多く基本的に好きでないのだが、この映画はそういった印象はなく良い意味でシンプルに楽しめた。およそ昼とは思えない黒が出た照明も素晴>>続きを読む
エメリッヒベスト。
実はディザスタームービーよりこういう方が向いてるのでは。