高田ティガさんの映画レビュー・感想・評価 - 10ページ目

高田ティガ

高田ティガ

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ブルージャスミン(2013年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

「自分のことを卑下するから、
格下の男ばかり選ぶのよ!!」
ジンジャーに浴びせた金切り声は、ジャスミン本人にも超高速ブーメラン。
「自分のこと過大評価するから、
身の丈に合う男=生活を選択できないのだ
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悪童日記(2013年製作の映画)

4.5

原作:アゴタ・クリストフ
原題:"Le Grand Cahier"
(大きなノート)

「越境文学」と呼んで良いんだろうか。作者はハンガリー人で、第二外国語であるフランス語を用いて、時制はすべて現在形
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スカイ・クロラ The Sky Crawlers(2008年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

永遠の17歳なので、三度の飯より鬱アニメが好きです。笑

ミラン・クンデラの『存在の耐えられない軽さ』、ニーチェの永劫回帰ネタが浮かぶ。


いやはや救いがない。

永遠の思春期を生きるキルドレ=「ゲ
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ベティ・ブルー 愛と激情の日々(1986年製作の映画)

4.5

すっとぼけたようなピアノが好き。

そして、これは恋愛映画なのだろうか?

マッチポイント(2005年製作の映画)

4.0

『ブルー・ジャスミン』でウディ・アレンを見る目が変わった。

吉田大八と路線は似てるなと思う。


『マッチ・ポイント』も体力いる映画。しんどい。そりゃあ、マッチ・ポイントですからね。しんどいですよ。
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桐島、部活やめるってよ(2012年製作の映画)

3.5

考え中。。

朝井リョウも吉田大八も、
どちらも非常に面白い仕事をする人だなと思ってるからこそ、

なにかが足りない気がする。。
もしくは、なにかが余計。。

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲(2001年製作の映画)

3.5

この映画、薄気味悪いんだよね。
いや、ホント良い映画なんだけど。

大人になって改めて見直すと
結構無理がある箇所が多いことに気づく。
『ミューツーの逆襲』も「おや?」ってなったし。

子供用と見せか
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ノルウェイの森(2010年製作の映画)

3.5

わたなべくん、わたしの駄目な元カレ。松ケンがとにかく上手い。

(500)日のサマー(2009年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

20世紀を通して、オトコは論理的、オンナは感情的に描かれてきた。

男の人は、いつも女の事「メンヘラ」とか馬鹿にするけど…………

お前もなっーーーー!!!!

という感じの映画。
これは下手するとW
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ウェディング・バンケット(1993年製作の映画)

3.5

留学あるある。

なんかこれ面白いからこそ、惜しい。なんか詰め切ってない。

いや、良い映画です。叩き台として。

アクト・オブ・キリング(2012年製作の映画)

4.5

ドキュメンタリーという手法の勝利。

彼らがずっと観てきた映画なんだっけ?アメリカのマフィアものだよね、たしか?

9.11で実感したけど、
アクション映画とか〈娯楽〉映画は、〈虚構〉を〈虚構〉として
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グッバイ・ファーストラブ(2010年製作の映画)

4.5

小鳥か子猫かのような女の子、フランスの田園、音楽…… 静かで美しい…趣味として大好きな映画。

最後麦わら帽子が流れてゆくところが………

--♪ The water sustains me with
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めぐりあう時間たち(2002年製作の映画)

4.5

私の人生、超最高! だけど、生まれて来ないで済んだなら、それが一番よかったな。

…って感じ。

イントゥ・ザ・ワイルド(2007年製作の映画)

4.0

はい!どうせ、わたしはこういうブルジョワ映画が好きな、いけすかない奴です!ボロボロに泣きました!

ハリヨの夏(2006年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

まず初めに、これは大変独りよがりな作品で、決して良い映画の部類には入らない。綿矢りさの『蹴りたい背中』が嫌いなのだが、そのセオリーで行くと、『ハリヨの夏』も嫌いということになる。

にもかかわらず、こ
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パーマネント野ばら(2010年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

間違いなく傑作。吉田大八の中で一番好き。西原理恵子の中でも一番好き。

ピアノも好き。


ジェンダーむずかしい。。

「田舎の漁港」で、夏木マリ率いる《パーマの世界》で暮らす「女」たちの話。

そこ
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肉体の悪魔(1986年製作の映画)

4.5


①馬鹿で
②淫乱で
③美しい

〈女〉をこのように単純化して表象するとき、映画には何が起こるのだろうか?

『ベティ・ブルー』然り。
『ニンフォマニアック』然り。

そこには、〈女〉の対照としての〈
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アデル、ブルーは熱い色(2013年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

原題: "La Vie d'Adèle"
(アデルの人生)

米版の"Blue is the Warmest Color" がmisleading.


宮台曰く、
「これは完全な社会派映画。
断じ
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her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)

4.0

スパイク・ジョーンズ監督は、本当にセンスある恋愛映画を作ります。


〈ニンゲンってなに?〉

という問いに、「人間でないもの」を用いて、逆説的なアプローチをかけてゆくのが、この監督の手法。


まあ
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フランシス・ハ(2012年製作の映画)

4.0

"Undateable!"

これってわたしのことですか?!
理屈抜きに大好きな映画。