ペドロコスタは未見。エリセが断トツで素晴らしかった。
このレビューはネタバレを含みます
ラストのエストレーリャが南へと旅立つために荷造りをしているシーン、暖かみのあるピアノの旋律に誘われて溜まっていたものが一気に込み上げてきた。南を想う少女の表情に、ささやかではあるけど確かな希望をみる。
ルノワールの叙情性とタチの遊び心を絶妙にミックスしたような傑作!処女作から近年の作品までの芯のぶれなさには脱帽です。。死ぬまでに30回は観たい!
「ずっと自転車に乗りたかった。乗れたら好きな所に行けると思ってた。でも今は行きたい所が分からないんだ…」
過酷な環境で生きているイヌイットが不意に見せる逞しい笑顔にやられる。
ファスビンダーとかシュミット、ダグラス・サークの作品観まくりたい。
途中どうしようもなく退屈に感じるけど、ラストの清々しさに全て報われる。ホンサンスの作品の中でも音楽が飛び抜けて良いです。