あかねさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

リング(1998年製作の映画)

3.4

再視聴
10年ほど前に見た時はあまりに怖くて夜一人でシャワーが浴びれなくなった曰く付きの映画。

見直してみて、呪いのビデオの脈略なく不気味な雰囲気はやっばり良いし、飽きさせないテンポ感も良かった。し
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老人Z(1991年製作の映画)

3.8

あまりにも豪華なメンバーが揃ったアニメ作品。
高齢化社会が進み介護問題が顕在化している日本が舞台。現代のスマホやAIを予見したかのようなデバイスが登場するが、そのデザインはあくまで当時の想像力を脱して
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鉄男 TETSUO(1989年製作の映画)

3.7

延々垂れ流されるインダストリアルミュージックと吐息、グロテスクな映像、とにかく見たことのないタイプの映画。酔います。

モノクロで表現することによって肉体と金属の境界が曖昧になり、金属までグロテスクに
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式日-SHIKI-JITSU-(2000年製作の映画)

4.7

庵野秀明作品は虚構の中に生々しい切実さが感じられるところが好き。
表層的なお洒落さだけで組み立てたハリボテみたいな作品ではなく、こういう切実な作品に出会いたくていつも映画を見ていることを思い出した。

そばかす(2022年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

メッセージ先行映画。主題には全面的に同意するけど、かなり説明的、ステレオタイプなキャラクター、先の見える展開で、意外性や感動は感じなかった。
ただラストシーンはかなり好き。

ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

4.2

ファミリー層から映画好きまで幅広い人におすすめできる内容。これってめっちゃ難しいことだと思うんですよね…そういう意味でもこの作品は偉大ですね。

グリーン・ナイト(2021年製作の映画)

3.3

A GHOST STORYよりもずっと抽象的な印象を受けた。今の自分では、この作品の核心に触れることすら叶わなかったのでハマらず。

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

綿密に描かれた背景が新海誠作品の大きな魅力であると改めて感じた。写真とアニメーションの中間に存在する、リアルだけど実在しない感じが、作品に独特な哀愁を与えているのだと思う。
しかし内容に関しては練り切
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劇場版メイドインアビス 深き魂の黎明(2020年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

作り込まれた世界観がとても魅力的だと思った。しかし、「善人に対してわかりやすい不条理を押し付ければ観客は感動するだろう」という作者の浅慮さを感じてしまったのと、過剰な感動的演出にかなり胸焼けがしてしま>>続きを読む

トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.3

この映画単体としても満足できるし、続編としても満足できる。続編の理想系。

四畳半タイムマシンブルース(2022年製作の映画)

4.0

中村さんがキャラデザして森見さんが原作者でアジカンが主題歌のアニメに求めるものを、100点満点で供給してくれる作品。
京都の街と四畳半のキャラたちがドタバタするだけでもう満足なんですねぇ。

内容は完
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MEMORIES(1995年製作の映画)

4.0

大友克洋原作のオムニバス作品。
とにかくメンバーが豪華で、今敏、菅野よう子、石野卓球とかが絡んでたりする。今敏の最初期の作品が見れるというだけでも一見の価値あり。
個人的には彼女の想いでと大砲の街が好
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秒速5センチメートル(2007年製作の映画)

4.1

IMAXで久しぶりに試聴。
ストーリーももちろん素晴らしいんですが、やっぱり特筆すべきは背景描写だと思う。東京の街並みや夜空から桜の花びらまで、物凄く細かく美しく描かれていて本当にすごい。アニメとリア
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菊次郎の夏(1999年製作の映画)

3.7

ノスタルジーを映像化したみたいな映画だった。
子供の頃って時間がすごく長く感じたなあとか思った。
あと、本当におばあちゃんは大事。

レクイエム・フォー・ドリーム(2000年製作の映画)

3.3

鬱映画として有名。しかし演出やBGMが鬱々しくなく、むしろスタイリッシュなのでエンタメとして楽しめる。不幸エンタメ。
B級ホラー的演出や、徹頭徹尾不幸なストーリーなんかに見られる過剰さは、Theアメリ
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ウィッカーマン(1973年製作の映画)

3.2

なるほど、たしかにミッドサマーの元ネタ。でもちょっと古すぎてのれなかった。

話の通じない異教徒、自分以外全員敵。シチュエーションはめっちゃ怖いんだけどなあ。

ウィッカーマンの造形はめちゃくちゃ良い
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2046 4Kレストア版(2004年製作の映画)

3.4

アンドロイドのシーケンスは本当に好きだった。過去作とリンクするシーンとか台詞回しが色々仕込んであるのもたまらない。
たださすがにとっ散らかりすぎかなあ。とも思った。いくらウォンカーウァイと言っても流石
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オカルト(2008年製作の映画)

3.5

POVホラーの怪作と聞いて鑑賞。撮影を行うことへの動機づけがしっかりされている点が素晴らしい。まじで当時のドキュメンタリー番組ってこんな感じだったよね。リアル。
仄かな不穏さにワクワクドキドキの序盤、
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マイ・ブルーベリー・ナイツ(2007年製作の映画)

3.3

ウォンカーウァイの作品は香港の街並みや俳優たちが主人公だったんだなあと思った。あのチープでキュートな香港の雰囲気と監督の作家性が組み合わさると魅力爆発映画になるけれど、ハリウッドでやるとちょっとコッテ>>続きを読む

女神の継承(2021年製作の映画)

4.1

勘弁してくれ

幽霊が怖いとか、ゾンビが怖いとか、人間が怖いとか恐怖にも色々あるけど、結局"理解の及ばない"ことが恐怖の根源であるとこの映画を見ながら感じた。
今年のホラー映画で一番怖かった。

後半
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天使の涙 4Kレストア版(1995年製作の映画)

5.0

現状の生涯ベスト

人々は皆んな、出会いの度に心痛む別れを経験するけれど、新しい出会いにはまた性懲りも無くワクワクしてしまう。そんな記憶を思い出させてくれるストーリー。もちろん最高!
そして魅力的なキ
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恋する惑星 4Kレストア版(1994年製作の映画)

4.7

支離滅裂だしまともな人が殆どいないのにずっと見ていられる。楽しい。
人物の行動原理が理解できないとか、そんな難しいことは置いておく映画。ただただこのセンスに浸ればオッケー。

恋する惑星っていう邦題も
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回路(2000年製作の映画)

4.1

身近な人間が居なくなる怖さ
何かがそこにいる怖さ
無機質で退廃的な質感の怖さ
Jホラー的な怖さが全て詰まった贅沢な一本

幽霊がずっこけるシーン、何度見ても心底ゾッとする。
後半はちょっと笑っちゃうシ
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トップガン(1986年製作の映画)

3.7

めちゃめちゃ王道なストーリー、マッチョなトムクルーズ。
80sの男たちはみんな憧れたんだろうな。