むむさんの映画レビュー・感想・評価

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ラスト サムライ(2003年製作の映画)

4.4

ただのアクション映画ではないし、一部描写の狂気の沙汰ともとれる行動を裏付ける心理が、欧米の人に理解されるだろうかと感じるほど、自分の日本人としての心に響くものがある。忍者や最後の土下座などは海外からの>>続きを読む

セッション(2014年製作の映画)

3.9

ナニクソと思って努力が出来る人はカッコいいし、目指すべき姿だと思った。
血の滲むような努力と、恥をかいたとか挫折とかでは揺るがないような反骨心や信念がないと成長などありえないのかもしれない。
アンドリ
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マイ・インターン(2015年製作の映画)

4.1

ベンの紳士さ、物腰の柔らかさが見習いたいと思えるほど素晴らしい。
今の若い世代にはほとんど存在していないような、昔の粋で気が利く人間像は父や祖父に重なる部分があった。ベンは特にハンカチについてその本質
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東京物語(1953年製作の映画)

4.5

期待とちょっとした裏切りの積み重ねが作中ラスト手前までずっと続いていく。

しかし老夫婦はそれを全て穏やかに大きな懐で受け止めて、今のありがたみをしみじみと感じながら幸せなときを過ごす。
その裏には、
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劇場版 呪術廻戦 0(2021年製作の映画)

4.2

愛する人を目の前でぐちゃぐちゃにされて失う苦しみ、愛する人が異形に姿を変えてしまう苦しみ、意図せず人を傷つけた苦しみ、乙骨君はじめ登場人物がそれぞれに持つ様々な苦しみと向き合い、様々な人生観を描いてい>>続きを読む

三十四丁目の奇蹟/34丁目の奇蹟(1947年製作の映画)

3.9

通常?、サンタを信じてる→現実を知るというのが流れであるのに対して、現実しか見れなくなった人々が、(存在を)信じることの意義に気付き、変わっていく。「現実社会に対するあなた(現実主義の人)の考えが通用>>続きを読む

素晴らしき哉、人生!(1946年製作の映画)

4.2

日々の積み重ねというのは大きい、、これは何も数字や物理的な量で測れるものについてだけでなく、人の思いや築かれた人間関係のような目に見えないものについてもそうだ。もちろん見返りを求めるという訳ではないが>>続きを読む

カサブランカ(1942年製作の映画)

4.2

今とは違って80年前、しかも戦争中という中でしか無い、"別れ"と緊張感。愛した人を一番美しい思い出のままに…儚くも、いや儚いからこそ最もロマンティックな記憶になるのなら、辛い思い出とも向き合っていける>>続きを読む

天使のくれた時間(2000年製作の映画)

4.0

突然の世界線の変化が、最初は「何も足りないものはない」と言った事に対する天罰かと主人公にも見てる側にも思われたが、そうではなくそれこそが"天使のくれた時間"だったのだと段々と気づいていった。色んな人生>>続きを読む

シェルブールの雨傘(1963年製作の映画)

3.9

誰が悪いわけでもなく徴兵を機に運命を隔てられる二人の愛し合う若い男女。ビビッドなシェルブールの街のなかをすれ違う雨傘のように、二人は突然の再会にも交わることはなく、そしてお互いの今の幸せな暮らしを続け>>続きを読む

雨に唄えば(1952年製作の映画)

4.1

ミュージカル映画。わかりやすい人物像と展開。歌って踊ってなるほどこんなかんじか〜って見てたけど、ジーンケリーの突然の"Singin' in the Rain"。不覚にも鳥肌が立つほど素晴らしかった。よ>>続きを読む

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

4.2

ライブエイドでのフレディは、不治の病によって近く訪れる死に触発され、贖罪と誇りの気持ちが混同しながら歌っている。彼は家族に反抗してバンド活動し、さらには家族のように大切にしてきたバンドをも捨ててしまう>>続きを読む

風と共に去りぬ(1939年製作の映画)

3.9

南北戦争というアメリカ本土が荒れた稀有な難局を、更なる困難に見舞われながら生き抜いていった強い女性像が人々に訴えかける。時にはプライドを捨ててまで男にビジネスに強かな姿勢を見せて生き抜いていく。人格者>>続きを読む

ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

4.3

醜い顔を持つ主人公オギーを中心に彼を取り巻く周りの家族や友人たち一人一人の心の機微と複雑な関係性がリアルに、かつ丁寧に描写されている。そこには良くも悪くもオギーがいることで生じる人間関係の変化がある。>>続きを読む

スクール・オブ・ロック(2003年製作の映画)

4.8

ロックと夢を通して登場人物のそれぞれが自らの隠れていた一面に気づいていく。
大人や規則に従順な「ガキ」と思っていた子供達が、本当は多方面に才能を持ちながら不満を抱え反骨の精神を秘めるロックに最も適した
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それでも夜は明ける(2013年製作の映画)

4.1

やっぱり奴隷制度はダメだね!こんなに残虐なことをするなんて考えられない!…こういった映画を見てその程度の感想で終わっては少し物足りないと思う。考えられないのではなく、考えねば。主人公のソロモンは自由黒>>続きを読む

ニュー・シネマ・パラダイス(1989年製作の映画)

4.5

30年という長い時間と出世して境遇としても隔たれてしまった美しい過去。切り離された過去はアルフレードの死によって思い出されるきっかけとなりながらもついに取り戻せないものと気付かされる。
しかし美しいバ
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シンドラーのリスト(1993年製作の映画)

5.0

スケールの大きさ、ユダヤ人のリアルな描写が衝撃だが、なんといっても金言の多い映画である。WWⅡのドイツ、しかもユダヤ人に関わる面を描いただけあって、この映画が"好き"と言うとどうしても語弊が生まれてし>>続きを読む

禁じられた遊び(1952年製作の映画)

4.0

幼い男児と女児の"禁じられた遊び"とは、見る前に思っていたものよりも遥かにタブーでありながら切ないものであった。幼い二人の純粋無垢な優しさが哀愁のあるメロディと合わさって健気だ。
しかしながら例えばド
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フォレスト・ガンプ/一期一会(1994年製作の映画)

4.4

誠実で優しく、人と言葉を大事にする男の話。挑戦して頑張ったから自分が幸せになるとは限らないが、確実に周りの人の人生に働きかけて幸せにしている。今ではアスペルガーとか言われたりするのだろうが、人一倍誠実>>続きを読む

ヒトラー 〜最期の12日間〜(2004年製作の映画)

4.1

残虐な行為や自らを死へ追いやるような行為は盲目的な信仰により正当化されてなされ、死の恐怖や絶望もまた厚い信仰によって乗り越えられる。この生物の本能と反する信仰と行為は人間の狂気であり、平穏に暮らす自分>>続きを読む

スタンド・バイ・ミー(1986年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

タバコ、拳銃、度胸試し、大人になりたい少年たちが、認められたいがために死体を探す旅に出る。その旅のなかで、持ち金が2ドル程度しかなかったり夜の森が怖かったりとまだまだ子供であることを露呈しつつも人生の>>続きを読む

ローマの休日(1953年製作の映画)

4.8

モノクロの映画に鮮やかで美しいローマを見た。気品と機知に溢れたやり取りと共に、夢のような儚い恋の終わりを告げた終盤はやはりこの作品を傑作たらしめる。'Roman Holiday'、なるほど"ロマンティ>>続きを読む