南北戦争というアメリカ本土が荒れた稀有な難局を、更なる困難に見舞われながら生き抜いていった強い女性像が人々に訴えかける。時にはプライドを捨ててまで男にビジネスに強かな姿勢を見せて生き抜いていく。人格者のメラニーや義理堅いバトラーと対比されて、他人の気持ちも知らないで愚かにも自分勝手に振る舞ってしまうことが多々あるが、これらは意外と愛する誰かのための行動だったりする。これが80年以上前の映画とは驚き。モノクロ映画だと思っていたが、戦火と夕焼け、赤土に'スカーレット'と、力強い赤色が印象的な映画だった。