特売小説さんの映画レビュー・感想・評価 - 21ページ目

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はるヲうるひと(2020年製作の映画)

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人間関係を説明する冒頭の行で以てもう一発で、地獄の閉塞的状況を叩き込まれたものですからして。

どこにもいけない、なにも為せない、なにものにもなれない人たちの諦めと怒りを描いているのかしらん、なんつっ
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ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ(2021年製作の映画)

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イキりカップルの破滅行きやんちゃ行脚なんざあたし普段は気恥ずかしくって見てらんないんだけれども、ウディ・ハレルソンが醸し出すカリスマ性でなんとか画面が持ってる感じ、かしらね。

ちょっとだけテンション
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ビースト(2018年製作の映画)

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劇伴も相俟っての大仰な演出、或いは愁嘆場でやられたなら辟易もののこれがまた畜生残害を盛り上げる目的なら外連に変わる訳ですよ。

好き。

好きな雰囲気、なんだけど主要二人の登場人物の面が見分けがつかな
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ディア・エヴァン・ハンセン(2021年製作の映画)

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死体蹴りで財を成したサイコパスが安い感動秘話で涙したがる馬鹿な大衆を意のままに躍らせその空疎な実態を暴き立てて見せるおぞましい内容の前半と。

いずれメッキが剥がれると覚ったサイコパスのそのしどろもど
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アイス・ロード(2021年製作の映画)

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業務用のカビ取り剤を使って風呂場を入居時よりも綺麗にしてしまうおそうじ本舗みたいに。

そんなん絶体絶命じゃん、という状況を経験と技術と情熱で切り抜ける姿には感動を覚えるんだけども。

中盤を超えると
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ソウルメイト/七月と安生(2016年製作の映画)

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二人の女の子がそれぞれに、女の子としての生き方を生きるお話、といったところかしらね。

開巻からしばらくはその二人の、仲睦まじい様子を見せられこれが大変に微笑ましい訳ですからして否応なく感情移入をして
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土竜の唄 FINAL(2021年製作の映画)

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何処からなにを撮ってんだか意図不明、格闘シーンの迫力のなさはこれ致命的でしたけれども。

或いはそのこだわりのなさこそが、全体的にいい方向に働いていたんじゃないかしら、と。

即ちベタベタなギャグとド
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うみべの女の子(2021年製作の映画)

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仲直りのセックスの後に二人が口づけをする場面、演者の醸す雰囲気なのかカメラの動きによるものなのか判りませんけれども、こちとらの感情に訴える言語化出来ないなにかが、切り撮られてますよね奇跡的に。

その
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くじらびと(2021年製作の映画)

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逆恨みした個人が仲間を呼び集めてタピオカ屋を潰す、まさにそうした飽食惚けを象徴するような出来事が総出という言葉を印象付けてしまったかと思うんですけれども。

それこそ本作の山場では、総出で生命を狩り生
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スクールガールズ(2020年製作の映画)

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あらすじを読んだ時点で予測出来た事ではあるんだけれども。

完全に不意打ちでChimo Bayoの例の曲が流れた訳ですよ、即ち「燃えろバルセロナ」、短パン脱いでちんちんでけーですよエクスタシー得たけり
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夢幻紳士・人形地獄(2018年製作の映画)

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本当は傍観者ですらない余所者、なのに全く違和感なくその世界に溶け込んで存在する超越者的な風情、それに痺れっちまうんですよ。

詰まりあたいが一番好きな夢幻魔実也は「帝都物語」のコミカライズ版に登場した
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スザンヌ、16歳(2020年製作の映画)

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俺が、ゴロワーズが煙草の銘柄だと知っていたのはなんでなんだぜ、と考えながらの観賞後にググって解決、ムッシュかまやつとKenKenのバンドが演ってた曲で知ったのか。

行けたら行く、は誠意ある断り方じゃ
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アジアの天使(2021年製作の映画)

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言うこと為すこと全て適当な辺りにオダギリジョー感満載、そして池松壮亮との相性も以外にバッチリでしたし。

とても好い食卓風景を見せてもくれましたけれども。

物語としての行き先が見えず推進力のないせい
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カオス・ウォーキング(2021年製作の映画)

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駄々漏れ思考を表す映像上の表現がまるで脳味噌が屁をしているように見えましたよね。

ひらいて(2021年製作の映画)

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スリリングな設定で引っ張った先で感情を浮かび上がらせる、そうして人間性を暴き立てた後にその落とし前として切れのある一言で締める。

侵すべきではなかった聖域に踏み込んだものたちの挫折と突破、てなところ
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少年の君(2019年製作の映画)

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担当刑事の肩入れ具合然り、おそらくは焼き入れ目的で集められた奴らのエスカレート具合とその後の首謀者の態度然り、もっと根本的な事を言えば女性主人公の置かれた環境然り。

30年前の日本を、いやさ過去の間
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聖地X(2021年製作の映画)

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一体なにを見せられたのだ、ってそりゃ真木よう子の蛇拳を見せられたのに決まってんじゃねえかお前。

殺人鬼から逃げる夜(2020年製作の映画)

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サスペンス映画の登場人物には学習能力を持たせちゃいけない、当事者以外は全て書き割りである、という法律でもあるのかしらと思ってしまいましたよね、と。

恋する寄生虫(2021年製作の映画)

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観念的お洒落さんだ、観念的お洒落さんが人生についての御高説を垂れ流してくださるぞイエーイ、て気持ちになりましたよね。

街中、田舎に拘わらずロケーションはいずれも素敵、優位に立とうとするように小悪魔的
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マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ぶっちぎりの暗黒武闘会優勝候補、もしくは超絶面白え方の「ヴェノム」。

ボクたちはみんな大人になれなかった(2021年製作の映画)

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時間を逆行する構成、詰まり結果を承知の状態故に原因を探るように能動的に物語に触れる格好、そりゃ興味も持続するってえ寸法ですよ。

絵面的にもコロナ禍の街の光景をこれ以上ないくらい効果的に取り込んであっ
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最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

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そこが山場となるような構成の上に迫真で以て描かれてるじゃないですか決闘が、意地の悪い事に。

故に感想以前に、どういう気持ちになれと言うのだ、という感情が精々ですよね。

愛という言葉を弄するもの、痴
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べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

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武田梨奈との手合わせも見たいし坂口拓に挑戦状を叩き付けるべきだしなんなら二人で、本作の役のまんまで「ザ・ファブル」に乗り込むのもありじゃね、なんつってついつい妄想してしまいましたよね。

忘れTからな
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ビルド・ア・ガール(2019年製作の映画)

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謝れ、リンゴ・スターに謝れいや別にファンでもなんでもねえけど。

仮初めの闇落ち、そのきっかけが相対的に描かれているようには感じられなかったが為に唐突に思ってしまい、即ちそれキャラ属性を物語側の都合で
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真夜中の妖精(1973年製作の映画)

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童貞こじらせて観念的な事ばっか言ってた頃に小沢奈美の明るさに中てられたから俺は、今も爆弾の作り方なんか知らねえしジョーカーのコスプレもする気がねえ訳だ。

だから気持ちは分かる、気持ちは分かるが他人事
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Our Friend/アワー・フレンド(2019年製作の映画)

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大統領だ、初の女性大統領がやって来たからにはもう安心だ精神的に、というキャスティング、でも別にそんな派手な展開がある作品ではないけど。

開巻からしばらく、旦那と友人の見分けがつかなくってね、あたし。
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整形水(2020年製作の映画)

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喪黒福造が人差し指を突き付けながらドーンつったら10分で終わる話をベタもベタな演出で引き延ばして見るものを退屈させるコテもコテな第一部が終わると今度は。

第一部の内容を全部打ち棄てても成立する完全に
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PITY ある不幸な男(2018年製作の映画)

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大落ち、体を振って水分を飛ばす彼の姿を見ながら。

良かった、病気の子供はいないんだ。

なんつって捏造した不幸話で金子を騙し取る詐欺師を寛容に許すを美徳とするような吐き気がするほど博愛主義推しの大昔
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リスペクト(2021年製作の映画)

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飽く迄も本作を観た感想ですけれども。

転機になったように描かれてる曲にしてもその内容は相手にねだっているだけに聞こえるし。

依存心を顧みたかと思えば対象が変わるだけで何度も元の木阿弥状態を繰り返し
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エターナルズ(2021年製作の映画)

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マントを着けてない奴にマントを着けてたよねって言うとめっちゃ怒る、という話ですよね簡単にまとめると。

んでその使命を持ったグループの再集結を描く中でそれぞれのキャラクターが丁寧に掘り下げられていく、
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ハロウィン KILLS(2021年製作の映画)

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怪力任せで容赦ない殺しも小首を傾げるキュートな仕草も相変わらずで楽しかったんですけども。

縦に繋がる因縁話が更に横にも広がっちゃってこれ誰が誰で誰と誰がなにだったっけ、と、シリーズを連続して観れてい
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アンテベラム(2020年製作の映画)

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曳き回しの刑だけは最高でしたけれども。

問題意識を以て語り継ぐべきを語り継いだんでしょうよ、そりゃご立派な事ですよ。

でも俺は映画を観てるんですよ物語の追体験を目的に、今は2021年なんですよロケ
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帝都物語(1988年製作の映画)

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残像だ、とか。

だが、お前も死ぬんだろ、とか。

いつか機会があれば口にしてやろうと思ってる台詞ってあんじゃん。

ふくちゅうむし、とか。

われをあがめよ、とか。

てんのりゅうよりきたれ、ごほー
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

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よく知らんアニメかソシャゲ好きが集まるオフ会に参加しちゃったみたいな、耳馴染みのない固有名詞が飛び交う会話を見せられる時間が序盤に長く続くじゃないですか。

それは設定の説明だったり先の展開への布石だ
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マーティン/呪われた吸血少年(1978年製作の映画)

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カリスマヴァンパイアだけど質問ある?、なんてスレを匿名掲示板に立ててみたり。

吸血鬼キャラ一本を武器に見通しもなくyoutubeチャンネルを起ち上げて直ぐにネタ切れ、テコ入れでコラボ相手を募ったもの
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ザ・クレイジーズ 細菌兵器の恐怖(1973年製作の映画)

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締め付け痴漢ビームという希代のパワーワードにして大発明、この軍隊、パナウェーブ研究所の影響受けてんな。

土地のだだっ広い感じとか、鳥の囀りだとか虫の鳴き声だとかどこか長閑な感じがまたなんとも、と。