前川篤史さんの映画レビュー・感想・評価 - 22ページ目

渇き。(2013年製作の映画)

2.6

小松菜奈、清水尋也は素晴らしかった。
ただ、話の筋からして、ここまでグロテスクにする必要はなかったはず。血液のムダ。

父、帰る(2003年製作の映画)

3.2

正直、退屈で3回くらい中断してしまった。
感情移入するシーンもあったし、絵が綺麗だと思うシーンもあったけど、「しんどい」が一番残った。

キャバレー(1972年製作の映画)

3.8

頽廃的で治外法権的なキャバレーの世界と、明るい現実の恋愛との対比が流石。切なくて綺麗な終わり方がツボにハマった。

アキラ AKIRA(1988年製作の映画)

3.9

最後まで見応えがあった。当時のアニメ技術がどこまでやれるかを試した挑戦的映画のように感じる。

インターステラー(2014年製作の映画)

3.7

「2001年」をもう一回見返したくなる作品。
こじつけっぽさもあるけど、まあ完全に腑に落ちるSFなんて無理だしおk。

ジョゼと虎と魚たち(2003年製作の映画)

3.7

人の動きがリアル。「等身大」という言葉が実に似合う映画。

ねこぢる草(2000年製作の映画)

4.0

アニメ映画でベスト5に入る出来ではないでしょうか。レベルは相当高い。
子供の頃見た怖い夢を具現化したような作品。
人がどんなもので不安になったり、不快に感じたりするのか、原作者や監督はそれをよくわかっ
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心が叫びたがってるんだ。(2015年製作の映画)

3.5

こんな高校時代送ってみたかった!ていう。
キャラが立ってて面白い。藤原啓治が好き。
実写化大丈夫なのかな。

運命じゃない人(2004年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

果てしなく良くできた話だけど、「鍵泥棒」の方が終わり方が綺麗だったような。
主観を3分割したせいで、感動も分散してしまった感はある。なぜこんなことを言うかというと、宮田武のパートが感動系だったから、「
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エレファント(2003年製作の映画)

3.6

事実を淡々と述べて行く感じ、落ち着いた色合いから繰り出される鮮明な暴力。
一言で言うと、カンヌっぽい。

花とアリス(2004年製作の映画)

3.8

ウォーアイニーが伏線だったことに気づいたとき、僕は涙せずにはいられなかった。
蒼井優をこんなに好きになる作品は他にないのではなかろうか。
鈴木杏の顔芸も秀逸。

ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)

2.7

このレビューはネタバレを含みます

とてもいい話だった。まるで道徳のビデオを見ているようだった。

善と悪の概念をあまりにはっきりさせるのが日本人の自分の肌に合わなかったのだろうか(タイタニックに全く同じことが言える)。

スティーヴン
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カイロの紫のバラ(1985年製作の映画)

3.5

通常の物語がメタに切り替わるキレの良さは流石。
ただのおとぎ話にとどまっていたのは残念。多くのアレンの作品には世相を斜めから眺める捻くれ者が登場する(大概それをアレン自身が演じる)。
彼が繰り出す小気
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バトル・ロワイアル(2000年製作の映画)

2.9

設定が面白すぎるだけに出オチになってしまった映画。
メインキャスト以外の生徒役の演技が学生映画レベルなのがキツイし、話の性質上流れが読めるので後半はダレる。
カメラ回しが独特なのはよかった

南極料理人(2009年製作の映画)

3.8

舞台は特殊中の特殊だし、物語に多少の浮き沈みはあるものの、恐らく日常系に分類されるはず。
日本の映画は日常系がかなり当たりが多いように思った。
表情にセリフをのせるとはこういうことか。

横道世之介(2013年製作の映画)

4.0

全員演技うまい
吉高由里子っていい女優さんなのですね
高良健吾は草彅剛に演技がとても似ていることに気づく
見え見えにでかい笑いは取りに行かないけど、随所随所で確実に笑わせてくれるあたり、沖田監督は平成
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22年目の告白 私が殺人犯です(2017年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

オープニングのワクワク感がかなり良かっただけに残念
藤原竜也の良さを出しきれてない印象。もっとのびのびと叫んで欲しい
荒唐無稽なのはまだしも、登場人物たちの言動があまりにも理にかなってないというか、「
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ブリキの太鼓(1979年製作の映画)

3.6

食べ物の写し方って映画の格を決める大事な要素だと思うが、魚を喰らうシーンは醜く美しい。
非ハリウッド洋画はBGMのチョイスがハリウッドほどあからさまじゃなくて、各シーンにベストマッチするものを選んでい
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リリイ・シュシュのすべて(2001年製作の映画)

4.5

2018/6/16再観賞4.5
僕の心の中にある地方都市のdécadenceをここまで鮮やかに描き切った作品は後にも先にもこれしか無いだろう。
初観賞時4.3(2017/7/1)
世の中にはまだまだ知
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キャリー(1976年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

あれ、思ってたんと違うぞ?全然ホラーじゃないし、むしろ勧善懲悪もので悪い奴が次々に死んでくから清々しいじゃん!と思いながら、観ていました。
そして、最後のハイセンスなお墓のシーンを観ながら、「うーん3
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ザ・レイド(2011年製作の映画)

3.8

未開の地インドネシア映画、ハリウッドじゃありえないようなことが起こるのでは(例えば、主人公が中途半端なとこで本当に死ぬのでは)と思いながらとてもハラハラしてみることができた。
一般住民が強すぎてさすが
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未来世紀ブラジル(1985年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

雰囲気的に村上春樹の「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」の匂いがした。
バカ映画のくせにインテリ映画でもあるなんて、オイシイもの作りやがって全く・・・。
よくわからなかった部分もあるけども、
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ハンナとその姉妹(1986年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

素晴らしく名作というよりは、個人的に好きな部分が多いのだと思う。
ウディ・アレンとは恐ろしく波長が合うのである。
音楽のセンスや台詞回し、カメラワーク、ホント僕好みです。

本作を観て、映画ってずるい
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ミザリー(1990年製作の映画)

3.7

音が良い。髭を剃る音とか。
突然キャシーベイツの顔がアップで出てきたらもう何したって怖いわって思うけど、そこに至るまでの前振りあってのこと。雪道を車で通り過ぎるシーンは秀逸。
緊張と緩和のバランスもホ
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レインマン(1988年製作の映画)

3.7

ダスティンホフマンの歴史的名演技とトムクルーズのまさかの背の低さが際立った傑作。
ラスベガスで2人がカジノを攻略していく場面は気持ちを高ぶらせずにはいられまい。
しかし一番魅了されたのは、冒頭部分で摩
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美しい星(2017年製作の映画)

3.6

リリーフランキーの狂った演技にハマる。ただ、あまり演技の上手くない亀梨くんにあんなに喋らせたがために日本映画に特有のダサさが出てしまった印象。
全体的に説明が多すぎる。特に水星人がどうとか金星人がどう
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セブン(1995年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ハリウッドって意外にバッドエンドをやってくれないから、綺麗にそれを成し遂げてくれたのは実に小気味よい。どうしたらスリルをあそこまで上手く演出できるのか、勉強して行きたいと思わせられた。

ムーンライト(2016年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

カタルシスが散りばめられた作品、とかぼかして逃げる。
主人公とその友達の役者さん、外見は入れ替わったけど中身は昔のままでいる、というニュアンスをとても上手に表現できている。全体的に役者レベルがめちゃく
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ロリータ(1962年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

ピーターセラーズ、それほど多くない登場シーンで絶対に外さない安定感。
まだキューブリック色全開でない頃の作品だけど、あからさまでない形で涙を誘うようなラブストーリー、この人こんなんもできるんだ、ほんと
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エレファント・マン(1980年製作の映画)

2.5

これ作った意味あるの?って感じの映画だった。この手の映画って最後何らかの形で救いようのある終わり方をすべきだと思うけど、これは最後まで希望の光は見えなかったし、終始不快な感情しか抱けなかった。勿論それ>>続きを読む

たかが世界の終わり(2016年製作の映画)

4.2

オシャレメーターが振り切れたヨーロッパ版「男はつらいよ」だと言いたい。これは最高の褒め言葉である。

インセプション(2010年製作の映画)

4.1

アイデアと特撮共に◎
ダークナイトよりこっちが好き