ざわさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

予想以上に楽しめた初鑑賞の韓国映画。
生活水準だけでなくカメラワークによって嫌と言うほど描写される格差。ソファーの上にいる夫婦と机の下に隠れる家族のイメージが強烈。親子で交わされる「計画と無計画」につ
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ティーンスピリット(2018年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

エルファニングが自分の娘なんじゃないかと錯覚した。彼女の自立をティーンの視点で、時には擬似父ヴラドの視点で描いている。鬱屈としたティーンの心情をエルファニングがもの凄い演技で表現していて、彼女が間違い>>続きを読む

ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋(2019年製作の映画)

3.8

色んな意味でなんとも豪華なギャップコメディ。物語の骨格になっている「マニュフェストとスピーチ」がハリボテなので、2人の属性以外の手腕がわかりにくい。そこをあけすけな下ネタやコメディで無理矢理展開させて>>続きを読む

フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

4.1

神がかり的な子役の演技と、さりげなく親娘を見守るウィレムデフォーにグッと惹かれる。ほとんどが子供の視点で描かれていて、観客に自ずと貧困や母親の是非を考えさせる。自分は愛だけの母親には否定的で、ムーニー>>続きを読む

ソーシャル・ネットワーク(2010年製作の映画)

4.6

Facebookの開発と発展という世界や時代のうねりと、一般人が卒倒してしまうような額を巡る訴訟とを交互に重ねながら本作が描くのは、若者たちの若者たちなりの野望やすれ違い。それぞれの立場や現実と虚構を>>続きを読む

ハッピー・デス・デイ 2U(2019年製作の映画)

4.3

タイムループものとしての魅力をふんだんに活かしたジャンル横断的映画。キャラクターの焦点をうまく逸らすことで、「同じ展開」へのカタルシスを生んでいて見事。
タイムループならではの選択と喪失を描きながら、
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カフェ・ソサエティ(2016年製作の映画)

4.3

ハリウッド(的)世界に生きる2人の恋を描いた作品。2人だけの世界に焦点を当てたデイミアンチャゼルの「ララランド」とは対照的に、多くの人を巡って軽いテンポで進んでいく。タイミングが重要、それが人生。と割>>続きを読む

ジュマンジ/ネクスト・レベル(2019年製作の映画)

3.9

ゲームの中に入ってしまう、という今ではありふれてしまった設定を贅沢な映像技術とキャスティングの妙で楽しく仕上げた本シリーズ。
前作のお膳立てがあるため、ゲーム世界は益々何でもアリに、キャラクターのかけ
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ゾンビランド:ダブルタップ(2019年製作の映画)

4.9

個人的に文句なしのNO.1ゾンビ映画。
ディストピア世界の楽しみ方や痛快なアクション、魅力満点のキャラクター達と、ゾンビ物だからこその全てが気持ちいいバランスのエンタメだと思う。
ただ一点、ゾンビの進
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第9地区(2009年製作の映画)

4.9

記憶を消してもう一度観たいSF映画。
ドキュメンタリー調の作風から少しずつ話が大きくなっていき…。宇宙人を相対化して普遍的な話として描きながら、クリストファーとの熱いバディムービー展開にも発展。やりた
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アリータ:バトル・エンジェル(2018年製作の映画)

4.0

3DCGアニメの一つの到達点。壮大な設定も手伝って、最高峰のSF世界が描かれる。
原作未読のため的外れかもしれないけど、
原作が長すぎ&暗すぎで、万人受けはしないだろうなと感じてしまった。
話の主軸が
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SUPER 8/スーパーエイト(2011年製作の映画)

4.4

リアルタイム上映時はそこまで映画を追っておらず、最近になってからなんでこんなスゴイ企画が!?となった作品。
SFやスピルバーグのピースを集めて作った大作。そのつぎはぎ感が気になるかどうか…。私は主人公
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DOPE/ドープ!!(2015年製作の映画)

4.1

麻薬を巡る高校生のドタバタ劇。麻薬が近すぎて日本的感覚では理解しきれないかも。「ムーンライト」に描かれていたようなドン底の世界観。
人種にしろ階級にしろ、差別や偏見をうまく扱っていて、それらを逆手にと
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教授のおかしな妄想殺人(2015年製作の映画)

4.4

とある男の人生について、皮肉たっぷりに小気味良く描く本作。
殺人犯の理解しがたい動機や信念を丁寧に描きながら、彼らの狭量な社会性、人間性をバカだと断じている。
エマストーンの優秀だけど破滅的な女子大生
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ドクター・スリープ(2019年製作の映画)

4.4

面白かったけど、これもミスリード予告がすぎる…。こんなジョジョみたいな話だとは思わなかった。ローズの「目的と共同体を与えられた」というセリフが印象的で、自分がどうあるべきかを問われている気がした。トラ>>続きを読む

レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

予想していた100倍の量と質のサービスで組み上げられた最高峰のお祭り映画。
オタク同士で通じ合う様、半ば唐突なまでの作品引用と、スピルバーグから「観てるあなたもオタクでしょ?」という目配せをもらった気
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ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

4.8

感想が一つしか出てこない。最高。
それしかない、という演出や選曲によってフレディの想像だにしない孤独や喪失感が克明に描かれていて、、でも弱くて脆い部分をこそパワーに変えてきたのがクイーンなんだと教えて
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スーパーバッド 童貞ウォーズ(2007年製作の映画)

4.3

正直笑い転げた。3人のダメ野郎感が似合い過ぎてる。
なんとなくだけど、製作側にセスローゲンがいるとコントに寄り過ぎて中だるみする…気がする。面白いからいいけど。
ちゃんと締めるところを締められるのは、
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リメンバー・ミー(2017年製作の映画)

4.6

子供に必ず観せるべきピクサー作品の一つ。死生観、お彼岸の概念、おもいやり
がまるっと楽しく学べてしまう。「メキシコ×死者の日」的に他国を題材とした映画が作れそう。というかそういうの観たい。
楽曲が軸に
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

4.8

初めて劇場で観たタランティーノ作品。
こういう話大好き。思ってた自分とは違うけど、それでも一生懸命頑張るリックダルトン…。
そして、余すところなく当時の文化や箱庭的世界を見せてくれた、監督の愛と復讐心
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セッション(2014年製作の映画)

4.9

このレビューはネタバレを含みます

「ララランド」でジャズに惹かれ、デイミアンチャゼルに興味を持ち、出会った本作。ボロボロにされながら食らいつこうとするニーマンに感情移入してたけど…。
悪の誘いに傾くどころか、魂全てを捧げてしまった男の
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ナイトクローラー(2014年製作の映画)

4.9

凄まじいものを観てしまった。ジェットコースタームービーなんて言葉があるが、それともまた違う、終始右肩上がりで加速し続け突き抜けていく映画。
1人の男の成り上がりを捻り無く、直球で見せつけられる。
なん
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ジェミニマン(2019年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ウィルスミスと若スミスが共演。言うまでもなく、アクションと映像技術がウリの本作。
だからでしょうかね…
会話シーンがただ人物の顔をドアップにするだけで単調なのは…。
ベネディクト・ウォンが爆殺されるだ
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名探偵ピカチュウ(2019年製作の映画)

4.6

夢見たポケモンの世界が映画で観られる、こんなに幸せなことはないと思う。
ぬいぐるみと動物の良いとこどりみたいな質感のポケモンがかわいすぎる。
ストーリーも親子をテーマとして成り立っているし、ポケモンを
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ヴァレリアン 千の惑星の救世主(2017年製作の映画)

4.1

ケチをつけようと思えばいくらでもつけれる映画。このシーン全部無駄じゃんとか、あれ意味あった?とか。でも描かれる世界観、キャラクター、ガジェットが楽しいんだから無問題。やんちゃなデインデハーンがハマって>>続きを読む

サマー・オブ・84(2017年製作の映画)

4.6

初めてシネマカリテで鑑賞したのが本作。
小さい劇場との相性が良かった。
後味の悪〜いホラーだが、物語の大半はジュブナイルらしいドキドキワクワクの冒険譚。だからこそ、出過ぎた子供が見舞われる恐怖に絶望さ
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ファースト・マン(2018年製作の映画)

4.7

「地球から見た」まだ知らぬ宇宙を描いた作品。アームストロングは娘や宇宙への想いに呪われていたように思う。それくらい危険な、狂気じみた計画だった。アメリカもまた、呪われているんだと途中チクリと刺されてい>>続きを読む

ブリグズビー・ベア(2017年製作の映画)

4.3

観賞後爽やかな気分になれる優しい映画だった。何かに夢中になっていたときの純粋な気持ちを思い出させてくれる。ひたむきにものづくりに向き合う主人公達に胸が温まるけど、忌わしいブリグズビーベアに執着する息子>>続きを読む

ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

4.7

最低な気持ちにさせられる。観ている間はこんな地獄早く終われ、二度と観たくないと思っていたのに、終わってみると妙な清々しさと不気味な恐怖が頭に残る。
怖さの合間に笑いを挟むホラー映画は最近多いけど、本作
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ライオン・キング(2019年製作の映画)

4.2

最高の映像に最高のOP。動物たちの心理描写も全て行動に落とし込まれていて、気合の入れようが違う。ただ、リアルすぎるライオンが急に人間の言葉を話し出すのは違和感の方が強かった。他にもヴィーガンのシンバの>>続きを読む

スウィート17モンスター(2016年製作の映画)

4.9

「ピッチパーフェクト」のヘイリー繋がりで鑑賞。思春期ってなんでこうなんだろう、と微笑ましく思うと同時に、素直になるって難しいしカッコいいことだよなぁとしみじみ。ウディハレルソン先生とのかけ合いが特に好>>続きを読む

ミスター・ガラス(2019年製作の映画)

4.7

シャマランならではの3部作だと思う。
作品それぞれの意義がこの作品で昇華されたような。一つの話として観ても、お祭りの如くサービスシーンが連続して、どんでん返しまでしてくれるんだからありがたい。不満を挙
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ピッチ・パーフェクト ラストステージ(2017年製作の映画)

4.3

凸凹チームの友情をコミカルに描く大好きなシリーズ。主人公達の卒業に伴い、舞台や設定がガラっと変わる部分も。ジェシーやバンパーが出ないのが悲しいけど、その分「いつもの」シーンになったときの喜びは倍増。等>>続きを読む

IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。(2019年製作の映画)

4.8

前作鑑賞後、ホラーとジュブナイルの虜になって以来待ちに待った本作。キャラクターの魅力が物語の推進力になっていて、前作と同じ展開ながらも感情移入していける。ドラマ版に比べてメンバー各人が掘り下げられてい>>続きを読む

ゲット・アウト(2017年製作の映画)

4.6

怖い部分と笑える部分のバランス感が最高。話自体は荒唐無稽で死ぬほど胸糞だけど、上記バランスと「T・S・マザーファッキン・A!!」のおかげで観賞後の気分も重くなり過ぎない。
細かい部分含めて2回は観たい
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イエスタデイ(2019年製作の映画)

3.8

企画の時点で間違いない映画。ビートルズへのリスペクトをうまく魅せながら綺麗にまとまってる。でも正直もっと遊びを入れても良かったんじゃ…と感じた。
ビートルズがいなかったから音楽が全然違う発展を遂げてい
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