ざわさんの映画レビュー・感想・評価

ざわ

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ドント・ブリーズ2(2021年製作の映画)

4.0

衝撃のホラー、待望の続編!何の情報も入れずだったからてっきり前作主人公への復讐ものになるのかと思ってたけど、まさかのジョン・ウィックだった…。
R指定になった分ゴア描写が増え、ホラーよりもアクションに
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ニュー・ミュータント(2020年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

シリーズ初のホラー作品。すごく丁寧に作られていて、ファーストジェネレーションっぽいとかやってることITと同じだなとか思いながらも楽しめた。
でも正直言うならストーリー上の目的が弱い。現状をただ拒絶した
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ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)

4.7

今年一本目の鑑賞。ピクサーってこういう「世の中の成り立ちがこんなだったら」を具現化するのが上手すぎる。音楽も最高だし、作中の展開や要素の射程とバランスが良く、子供の話と思わせて、何かに足を踏み出す全て>>続きを読む

ワンダーウーマン 1984(2020年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

なんだかDCは盛り込み過ぎなんだよなぁという印象を強めた映画。
猿の手に蘇りに時代ギャップに凡人の覚醒に、工夫しないとそれぞれが陳腐化してしまうテーマなのに…。必然性の薄いシーンが多かった気がする。
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ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え!(2020年製作の映画)

4.5

自分にはあまり馴染みの無い、ハジけたキアヌリーブスが観たくて慌ててシリーズを追い、初日鑑賞。基本は超B級コメディながらも、SFの基礎になるようなセンスオブワンダー、気づいたら感動させられてしまうラスト>>続きを読む

TENET テネット(2020年製作の映画)

4.8

凄まじい映画体験。一度の鑑賞では、自分がどの程度理解できている(いない)のかさえ分からない。パンフレットで時間軸や人間関係が整理されていて鑑賞後も楽しかったので一応記録。
複雑な世界観ながら、無知な主
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ロケットマン(2019年製作の映画)

4.4

デクスターフレッチャーによるイギリススター伝記映画の第二弾(勝手に認定)
やっぱりフレディと比較してしまうけど、2人とも報われない愛に呪いのように蝕まれ、それ故に素晴らしい作品を創り出してきたアーティ
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mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

4.2

純粋で危うい思春期の始まりを描くジョナヒル初監督作品。認められたい、自分の世界が欲しい、と先走ってしまう少年期をしっかり描いている。気持ちはよくわかるし映画としては(特にルーカス兄ちゃんの辺りが)満足>>続きを読む

ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

4.9

イタい高校生モノ、サイコーです。
自分がやってきたことへの自信と、なりたかった自分への捨て切れない憧れ。卒業の節目に殻を破ろうとする主人公達に激しく共感…。みんな同世代、同じ立場なんだから素直になるの
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ジェクシー! スマホを変えただけなのに(2019年製作の映画)

3.6

副題はともかく、キャストで気になっていた作品。シアタス調布に行ってみるとまさかのグランシアターでの公開。この映画をレザーシートでゆったり観たいなんて人いるの?案の定自分1人しか客入りなかった。。
内容
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アップグレード(2018年製作の映画)

3.9

ある種王道の「人間とAI」モノ。
なんか設定とか話運びが既視感にまみれてて乗れない…と思っていたけど…速まるテンポ、フレッシュなカメラワークにワクワク。オチもうまくついているけど、総評してやっぱり「よ
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透明人間(2019年製作の映画)

4.8

現代版としての発展めざましい最高峰のホラー。使い古されたネタにしっかり向き合い、今だからこその演出で魅せる。劇中「できると思わせることが怖い」と言うように、VFXがありふれた今、ふとしたカメラワークで>>続きを読む

レイニーデイ・イン・ニューヨーク(2019年製作の映画)

4.2

学生の小旅行で勃発するコントのようなドタバタを描くウディアレンの新作で、どこを切り取っても楽しい会話劇は健在。偏狭でちょっと感情的なティモシーシャラメに奔放だけど理性的なエルファニングの描き分けも気持>>続きを読む

WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)

4.6

転落と浮上を描いた素晴らしい青春映画。少年の持つ決して晒してはいけない部分(支配者への怒り)が細かな演出と色彩で露わになる、という感じは「ムーンライト」に似てたけど、それだけなら正直全く共感できない物>>続きを読む

カセットテープ・ダイアリーズ(2019年製作の映画)

4.6

今も昔も変わらない青春物語。40年近く前から若者は歌を聴いて、これは自分のことを歌ってる!って思って、意味もなく外に飛び出したりするんだなと。街を、親を、飛び出せ走れと叫ぶ歌に抱いた違和感を、何とも温>>続きを読む

マイ・インターン(2015年製作の映画)

4.2

仕事や人生を描く中で、悪いことが起きてもネガティブな感情表現が少なく、心が洗われる。ある意味起伏のないゆったりした映画だが、精彩な演技によって様々な変化を楽しく観ることができる。ギャップコメディが満載>>続きを読む

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.9

新しくできたTジョイ横浜で鑑賞。現在と過去との時系列の往復が、家族の絆や時の儚さを強調している。急な場面転換が多いのに見やすいのは、アカデミー賞を受賞した衣装デザインに始まる作り手のこだわりと、キャス>>続きを読む

フランシス・ハ(2012年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

本人にとってはとんでもない変化だらけの出来事を、何ともなさげにテンポよくみせる、レディバードにもあったグレタカーヴィグ節が炸裂していた。友達のことを知っていたい、いつも繋がっていたいという感覚って誰に>>続きを読む

グッド・ボーイズ(2019年製作の映画)

4.5

小学生版「スーパーバッド 童貞ウォーズ」という感じで、性への興味や友人との価値観の違い、親との関係性の変化…などなど、新しい世界に踏み出す子供達をバカみたいな話で展開する。離婚の話(火曜のタコスの日も>>続きを読む

ルース・エドガー(2019年製作の映画)

4.4

緊迫感のある演技と現代的な脚本が織り成す「GTOの窪塚洋介」的生徒活躍劇。
教師と生徒、親と子、黒人と白人、不良と優等生…それぞれの役割やレッテルを考えさせられる演出は見事。出来事としても映える場面を
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デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

2.0

オフビートなゾンビ映画、と言えば聞こえは良いけども、ハッキリ言って面白くはない。B級でも面白い映画が沢山ある現代にこういうのは合わなくなってるんじゃないか…と思う。ジャンル的要素で固められたテキトー映>>続きを読む

サーホー(2019年製作の映画)

4.8

緊急事態宣言解除明けに相応しい、トンデモ情報量のアクション映画。ド派手に描かれるサスペンスと呑気な日常、またはクド過ぎるロマンス…冒頭の説明ナレーションといい、映画的文法で言えばアウトだけど、世界観が>>続きを読む

イット・カムズ・アット・ナイト(2017年製作の映画)

2.9

普通にホラーを期待してしまった。
いわゆる「終わってしまった後の世界」を舞台に、家や家族という一つの小さい世界(国?)を描いているよう。
とはいえ、描写にしろ展開にしろ、使い古された陳腐なネタという感
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ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY(2020年製作の映画)

4.6

公開日2日目のTHXだったのに、10人くらいの集客状況…コロナ恐るべし。
ハーレイクインのキャラクターや設定の活かし方は最高。第四の壁を破ったハチャメチャな話運びとマクガフィンを巡るドタバタとの食い合
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バンブルビー(2018年製作の映画)

4.6

トランスフォーマーシリーズ初体験。世界観もアクションも中々好みで、是非シリーズを追ってみようと思った。孤独になってしまった者達が友情(とブレックファストクラブ)を通じて本来の自分を取り戻す、という青春>>続きを読む

ジェーン・ドウの解剖(2016年製作の映画)

4.4

乱暴にまとめてしまうと怖いお仕事ムービー。頭からある意味華麗な解剖現場を楽しく見せられるため、その後主人公らが直面する自体が如何に奇妙なのかが素人にもわかりやすくなっている。狭い舞台ながらL字の廊下に>>続きを読む

マジック・イン・ムーンライト(2014年製作の映画)

4.3

ある意味本作の対になっているirrational manを先に観て、やっとの鑑賞。
合理主義の男と、男を惑わすエマストーン。非科学的なものへの批判的なアプローチや突き抜けた自己愛、エゴ等哲学を持った(
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スケアリーストーリーズ 怖い本(2019年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

色んな話、色んなクリーチャーが出てきて楽しく、怖い。昔ながらの(悪く言うとテンプレ的)ホラーっぽさはどうやら児童文学からきた作品だかららしい。
主人公はその境遇からか徹頭徹尾サラに共感していて、強い。
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スウィング・キッズ(2018年製作の映画)

4.7

ダンスに演技にとてもシビれた…。
ダンスや音楽、あるいは家族や望郷の念のような普遍的なものと、時にそれらを利用し、人々を分断するイデオロギー。複雑な状況の戦時下でもがく主人公達が切ない。劇中「同じ民族
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マローボーン家の掟(2017年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

わりと酷い予告詐欺に呆れながらも本編には大満足。「ヘレディタリー」もそうだけど、家族は強制加入の団体で逃れられないっていう部分はホラー性が高いと思う。
アニャテイラージョイの聖女感といいジョージマッケ
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

4.5

監督の前作「ヘレディタリー」に酷似した、曰く「セラピー」としての映画。
独特のユーモアセンスと共に主観と客観とを入り乱れさせて描く信仰と儀礼は、観る人を最悪な気持ちにさせながらも妙な爽快感をもたらして
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

4.8

行き過ぎた技術と旧来の精神性が人間を狂わせ、惨劇を生んだ第一次世界大戦を恐ろしくリアルに描いた作品。大量殺戮兵器が生み出される中、時間や場所、作戦さえも確認できない兵達がただ「相手を殺せ」と命じられて>>続きを読む

ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

なんとも痛快で隙のない、とっても上質なミステリー。本作はフーダニットとハウダニットの中間というか、観客に前提として多過ぎるほどの情報を与えているのが新鮮。
逆に言えばそこを突いていくとメタ的に話が見え
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キャッツ(2019年製作の映画)

3.7

予告を観てからずっと楽しみにしていた本作。(舞台未鑑賞)ダンスや音楽は良いけども、表現方法がCG以外舞台寄りになっていて、映画らしい挑戦をあまり感じなかった。むしろ映画として間延び感が出ることの方がし>>続きを読む

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

5.0

愛に満ちた生涯最高の映画。
ジョジョと世界、世界とジョジョとを、画面全体がまさに人生を見せてくれるように広く、深く、長く、丁寧に描いている。終盤、なんでこんなに不合理なことが起こるんだ、と誰もがジョジ
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フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

4.6

細かいことはわからない。正しいこともわからない。でも観ていて身体中がたぎるように熱くなる。最高のカーレース世界を描いてくれるだけでなく、社内政治、親子の継承、そして言葉交わさぬ友情と誰もが楽しめる内容>>続きを読む

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