NakamuraToruさんの映画レビュー・感想・評価

NakamuraToru

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海と毒薬(1986年製作の映画)

4.5

医学部を志した高校2年の春に観た。トレンディドラマでフェロモンを撒き散らしていた奥田瑛二の重厚な立ち振る舞いに驚いた。
モノクロの画面もその迫力に力を与えていたと思う。
パンフレットによると、手術のシ
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アイアンクロー(2023年製作の映画)

4.0

本当に仲良かったんだな。相手のチャンスを妬むことなく称賛して。自分のことのように戴冠を喜んで。

本当に良い子だったんだな。親の期待にも弱音を吐かずに全力で応えようと頑張って頑張って。本当に頑張ったね
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.3

観た!

日本人としては複雑な感情を持ちつつも画面に釘付け。


と言いたいところながら、途中の描写は少し眠くなりつつ。ただ、あの実験場面は「IMAXで観たかったー!」と爆上がり。


無事日本公開さ
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お引越し(1993年製作の映画)

4.4

キレキレの田畑智子の炸裂ぶりは前評判通り。 当初はこの一作だけで引退するつもりだったらしいけど、撤回してくれてよかった。

「嘘だ!」

凄かったなー。

桜田淳子ばかり注目されてたけど、個人的には中
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東京上空いらっしゃいませ(1990年製作の映画)

4.7

あの頃の牧瀬里穂はホント素晴らしい。

エロ社長と天使のどちらもどハマりする鶴瓶の怪演が彼女を更に輝かせるし。

だんだん感情的になってくる中井貴一も盤石で、「帰れないふたり」は何度見ても良い。

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ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

キングスマン大好きだし予告編もワクワクさせてくれたのでかなりハードル高めで鑑賞。

そのハードルをあっさり上回ってくれて感謝。「アイススケートの記憶は怪我以外はホント」からの大立ち回りは爆笑もの!急所
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パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

4.5

レザボアドッグスの余韻冷めやらぬ頃の朝のニュースでパルムドール受賞を知って以来、公開を待ち焦がれた逸品。
タランティーノ節炸裂で楽しい。個人的にはクリストファーウォーケンの件がドツボ。もちろんディアハ
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

野木さん!素晴らしい!オリジナルパートも原作のテイストを更に増幅しているし、何よりも「紅」の掘り下げの見事さ!これは原作の和山先生も納得されるのでは⁈

鑑賞しながら、漫画家の方が命を断った痛ましい出
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機動戦士ガンダムSEED FREEDOM(2024年製作の映画)

4.9

このレビューはネタバレを含みます

ここまでしっかり作り込まれているとは思わず、何回も歓声!
「戦術バジルール!」はもはや反則だし、キラが陥ったドグマもさもありなん。ラクスのサービス衣装もツッコミどころ満載ながらあの2人らしくて可笑しく
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シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

5.0

初日初回の朝7:00に大学生の長女と鑑賞。アバンタイトル公開→コロナ→上映延期と、待ちに待った劇場内は熱気で充満。当時高校生だった長男も「学校サボって観に行きたい!」とテンション爆上がりだったのを何と>>続きを読む

ゴッドファーザーPART II(1974年製作の映画)

4.8

3部作でこれがいちばん好き。若きビトーの物語と並んで語られるマイケルの苦悩が堪らない。父のやり方と何が違ったのか、ついには最愛のフレドーまで殺してまでも手に入れたかった何かは見つけられたのか?離れてい>>続きを読む

異人たちとの夏(1988年製作の映画)

3.9

事故でこの世を去った両親との再会を軸に進む切ない夏の物語。名取裕子のアレがなんともアンバランスというか残念だけど、それでもやっぱり親子3人のやり取りが愛おしくて悲しくて優しくて素晴らしい。

ただし後
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三月のライオン(1992年製作の映画)

4.5

矢崎監督、趙方豪さん、由良宜子さんを招いて開かれたムーンライトシアターで観た。ハマった。

兄がアイスに送ったプレゼントと、それに対する彼女のリアクションにハマれるかどうかが評価の分かれ目だと思う。ラ
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(2023年製作の映画)

4.5

最初は少し危なかしかったたけしの秀吉がどんどんハマっていった。どこまで本気でどこからが冗談なのか分からない言葉と命のやり取りが、ますます狂気を加速させて。

あのラストシーンは腹を抱えて笑ったし、同時
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ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

4.4

世のQUEEN好きには悪いけど、自分はマイクマイヤーズのアレしか知らないからなぁ…と少しの罪悪感を背負って見に行った。オープニングで彼の名前を見た時も「そりゃそうだよな。ボヘミアンラプソディ大好きなん>>続きを読む

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

期待通り!

無力な国に頼らずに立ち上がる民衆。銀座直後の神木隆之介の顔立ちの変貌。

「この国は命を粗末にしてきた」

うんうん!

終戦直後の話なのに令和の現代にも通じまくり。

典子さんの首筋の
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つぐみ(1990年製作の映画)

3.6

牧瀬里穂の頂点では。彼女がガキンチョを蹴っ飛ばす絶妙のタイミングに、当時劇場でひっくり返るほど驚いて笑ったねー。

息子(1991年製作の映画)

4.4

タイトルで損している。傑作なのに。

永瀬正敏の「いいではねえか」に込められた決意の神々しさ!うーんかっこいい。

和久井映見もめちゃくちゃ可愛い。キネ旬新人賞は伊達じゃないね。

タスマニア物語(1990年製作の映画)

1.5

公開当時めちゃくちゃに酷評された。自分もそう思った。めちゃくちゃ酷かった。

でも水野晴郎がキネ旬にこんなことを書いていた。

タクシー運転手さんに話しかけられた。「タスマニア物語観ました。今まで観た
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男はつらいよ 寅次郎純情詩集(1976年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

シリーズベスト。空回りもするけど、実は澄んだ寅さんの優しさが全編に溢れてる。

「花屋がいいと思うんだよ」

で毎回号泣。きっと綾さんも喜んでると思うよ。

大怪獣のあとしまつ(2022年製作の映画)

1.0

全編とても下品で気持ち悪い。

こんなひどい脚本を書いたのは誰?さらに監督したのは誰?と思ったら、あの愛すべき時効警察の人だったので2度びっくり。

BAD LANDS バッド・ランズ(2023年製作の映画)

4.4

安藤サクラで選べば間違いない!

宇崎竜童超カッコいい!

山田涼介も過去最高に良かった!

四月物語(1998年製作の映画)

4.0

「私はそれを愛の奇跡と呼びたい」の高揚感はスクリーンでないと浸透しないんだろうなーと、公開当時しみじみと思った。

画伯と呼ばれる以前の田辺誠一が、そっけなくもいかにも慕われそうな感じ全開なのもいい。

リーサル・ウェポン3(1992年製作の映画)

3.6

シリーズの中ではちょっと低調かな?と感じた佳作。でもこの作品は「エンドロールが終わるまでは絶対席を立たないぞ!」と強烈に印象づけてくれた大切な逸品でもあります。はい。

GODZILLA ゴジラ(1998年製作の映画)

1.1

公開初日の初回で鑑賞した。ビルを丸ごと使ったプロモーションはひたすら期待を煽りまくって我慢の限界だった。
上映前には初代ゴジラ俳優の方がゴジラの歩き方を披露するなど、さすがお膝元のプレミア公開!と期待
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ホワイトアウト(2000年製作の映画)

1.0

唯一の収穫は織田裕二の銃捌きがめちゃくちゃ良いこと。「素人が初めて銃を手にした感」がとても良い!

他はひどい。以下に列挙。

緊張感に耐えかねて人質の女性に手を出そうとするテロリスト。

さらに中途
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スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還(1983年製作の映画)

4.8

83年当時は「ジェダイ」は「共和騎士」、「フォース」は「理力」と訳され、よりcivililizedでelegantな素敵な字幕だった。

中学生の自分は母におにぎりと水筒を用意してもらって、日曜日の朝
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L.A.大捜査線/狼たちの街(1985年製作の映画)

4.4

当時何の前情報もなく観に行って、戦慄のラストに打ちのめされて震えたのをよーく憶えている。これが初のフリードキン作品で、遡るようにフレンチコネクションに出会って更にショックを受けるという。後に北野武がこ>>続きを読む

機動警察パトレイバー THE MOVIE(1989年製作の映画)

4.5

OVAのオマケ版、のつもりで観に行ったらちゃんと劇場作品として仕上がっていてめちゃくちゃ感動した。今でもやっぱり円盤で見返すたびに

「正義の味方」

で思わずうんうん!

89年の夏の収穫は本作と
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スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望(1977年製作の映画)

5.0

まだ字幕も読めない小学生当時。消防法の概念すらなかった超満員の映画館の通路に座りこんで(!)スクリーンを見上げた2時間余りの体験は今も忘れない。

「なんで乗り物が宙に浮いて走るの?」「あの光の剣は?
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

4.7

合計6回鑑賞して、毎回「何故こんなに泣けるのか」と不思議だった。

分かった事は、設定やビジュアルは変わってもウルトラマンはあの頃と同じように地球の為に戦ってくれているという事実とそれに対する感謝。
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リーサル・ウェポン(1987年製作の映画)

4.5

初めて試写会のチケットが当選した想い出の作品。更に更に、あのメルギブソンが終始楽しそうに演じているのを観て衝撃を覚えた事も同じくらい印象深い。
この作品とダイハードが90年以降のアクション映画のあり方
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グリーンブック(2018年製作の映画)

3.7

もちろん素晴らしかった。

ただ。

これってドライビングミスデイジーの両者の立場を微妙に入れ替えたって印象が拭えず。

当時ハンスジマーの名サントラに聞き入っていたこともあって、素直に楽しめなかった
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007 スカイフォール(2012年製作の映画)

4.7

情緒に流されるボンドが好きなので、それまでのベストはリビングデイライツだった。当然ティモシーダルトンが一番好きなボンドだった。

しかしこの作品を見て、その2つともに一気に更新された。

衰えて追い込
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福田村事件(2023年製作の映画)

4.7

「タクシー運転手 約束は海を越えて」を見た時、忌まわしき自国の歴史を自らの手できちんと検証して作品に落とし込む、彼の国の姿勢に感銘を受けた。一方の日本では官房長官さえも虐殺の事実を否定する。恥ずかしい>>続きを読む

ドロステのはてで僕ら(2019年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

ある意味リバーよりも面白かった!ライブ断られてるじゃん!とか、何でシンバル?とか、全部ばかばかしくも愛おしい!最高‼️

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