紅茶さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

紅茶

紅茶

映画(142)
ドラマ(0)
アニメ(1)
  • List view
  • Grid view

劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE(2023年製作の映画)

5.0

「私たちを最後に裁くのはAIか法か。」というテーマにおいてここまで綺麗な世界観が作られるのかと感動した。兵器のデザインや主人公のメンタルの強さなどとにかく好きな作品。思想のぶつかり合いに混ざれないのが>>続きを読む

ロスト・ハイウェイ(1997年製作の映画)

3.3

作品のなかで夢と現実がぐちゃぐちゃになっていく感覚がありとても不思議な作品だった。現実が朧げになっていくなかで人の死だけは確実にそこに存在し続けているのが対比的で良かった。親御さんとみるのはマジでオス>>続きを読む

美しい星(2017年製作の映画)

3.4

原作にとても忠実で高クオリティな良い作品だった。宇宙人といいつつ私たちの知る👽で表現せずに地球人の体で表現したところに妙なリアルさが生まれていた。それぞれの星ごとに信念が違っていてそれも家族というもの>>続きを読む

パコと魔法の絵本(2008年製作の映画)

4.0

泣ける。個性あるキャラたちのコミカルな掛け合いが面白くそのコミカルさが時よりくるジーンとさせるシーンをより感動的なものにしていた。CGとキャラの演技が交互にくる構成が物語に引き込まれやすくてとても好み>>続きを読む

ベン・ハー(1959年製作の映画)

3.0

これをみたことでイエスキリストとローマの時代を結びつける事が出来たのはよかった。3時間半とかなり長めの作品だが演者の血気迫る表情がとても迫力があり見てて楽しかった。
馬のレースのシーンはとてもカッコよ
>>続きを読む

未来世紀ブラジル(1985年製作の映画)

2.5

「昔の人が考えた近未来」な世界観がディストピアみがあって面白かった。ただ、ストーリーが完全に理解出来たわけではなくその時その時のライブ感を楽しむといった感じだった。
夢の中の主人公の衣装、完全に「大丈
>>続きを読む

時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)

4.2

アーティスティックだが下品な世界観が「完成されてる」という意味では好きだった。主人公の本能的クズっぷりを抑え込む程の大きさ社会的クズを作品の中で感じることが出来て面白く風刺的だった。
「雨に唄えば」を
>>続きを読む

KG カラテガール(2010年製作の映画)

2.5

ワイヤーやスタント、CGを使わずに行われるアクションの数々はとても素晴らしかった。ストーリーは低予算の特撮特有のややチープな感じがしたがその中にも「空手」に対するリスペクトがしっかりとこもっていておも>>続きを読む

悪魔のいけにえ(1974年製作の映画)

4.0

意外にもグロいシーンやスプラッタな場面が少なくお化け屋敷のような「純粋な怖さ」を楽しむことが出来て良かった。有名なチェンソーダンスは以前は見ても意味がわからなかったがストーリー込みで見ると獲物を逃した>>続きを読む

パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

5.0

オムニバスな作品かと思いきや最後にそれは全て繋がっているのだとわからされた時は驚いた。ところどころバイオレンスなところはあるがそれらに臭みを感じさせないようなコメディチックなギャグやオシャレなシーンが>>続きを読む

ダ・ヴィンチ・コード(2006年製作の映画)

2.9

キリスト教の歴史や専門用語が多く登場しておりそれらを知っている前提で話が進むことが何度かあったため時々「?」となることがあった。しかし、美術的な美しさや物語のスピード感はとても見やすく宗教美術を学びな>>続きを読む

アダムス・ファミリー2(1993年製作の映画)

5.0

ブラックコメディではあるのにその中で光るセンスが綺麗でとても面白かった。サマーキャンプや晴れ晴れとした天気などといった本来ならば明るい雰囲気なものがこの作品では逆に暗く良くないものとして見えるのも魅力>>続きを読む

アダムス・ファミリー(1991年製作の映画)

5.0

色々ぶっ飛んでるいるがそこにシュールな美しさのある面白くも芸術的な作品だと思う。

マイ・フェア・レディ(1964年製作の映画)

3.6

舞台や衣装がとても綺麗な作品。人間の高貴さは言葉や階級だけで決まるのではなく本人の気質や思い込みに表れそれらによって決まるのだと感じた。野蛮な花売り娘と美しいレディとをコロコロ切り替えて演じるイライザ>>続きを読む

メトロポリス(2001年製作の映画)

4.2

人間の愚かさとロボットの無垢さが切なくてとても心にくる作品。絵が一枚一枚綺麗で見入ってしまった。バベル味のあるディストピアな世界観がとても良くそれでいて何処かレトロな雰囲気があるのが個人的には好みだっ>>続きを読む

ふたりの人魚(2000年製作の映画)

3.1

チープな舞台、アングラな世界観、それらを映す手ブレの酷いカメラ。これらが綺麗に混ざり合うことでロマンチックで神秘的な作品になっている。
しかし、冷静になって考えると主人公以外ロクなやつがいないヤバい場
>>続きを読む

雨に唄えば(1952年製作の映画)

3.3

タイトルや所々に雨が映っているのに不幸を感じさせず雨のイメージを良いものにさせてくれる作品。ハリボテの舞台の中で跳んだり跳ねたりして唄い踊る様が幸せそうに暴れ回っているようで見ていて楽しかった。
なん
>>続きを読む

イージー★ライダー(1969年製作の映画)

3.1

バイク好きにはたまらない作品。しかし、ただバイクを走らせるだけの作品ではなく排他的な人々からの攻撃や様々なドラック、悪徳警官などが登場しており「不自由からの逃走する」というある種の表現がカッコいい作品>>続きを読む

七人の侍(1954年製作の映画)

4.0

元祖ヒーローもの&時代劇みたいな作品でとてもカッコよかった。時々何を言ってるのかわからないところがあったがそれ以上に役者さん一人一人の演技や表情に作品に引きこまれるようなリアリティがあってとても面白か>>続きを読む

バニシング・ポイント(1971年製作の映画)

3.3

一台の車が爆走しそれを警察が捕まえようとするだけの作品。なぜ主人公が爆走しているのか私にはわからなかったが先に向かっていく主人公のまっすぐな視線やその姿に自由を見出し協力していく人々のドラマが作品の魅>>続きを読む

死体の人(2022年製作の映画)

3.3

死体役ばかり仕事が回ってくる俳優という設定がすごく特徴的な作品。生きるために死ぬことを極める矛盾も本当の死を目の当たりにすることで死ぬ演技のリアリティがますのも面白かった。浅くないテーマなのに笑いなが>>続きを読む

零落(2023年製作の映画)

3.5

ガツンとした衝撃的な場面は無いのに気持ち悪い感触がずっと胸に残った。創作をする人間の汚いところを表現したかのような作品で「遅効性の毒みたいな作品だなぁ」と見ている間ずっと思っていた。

ベネデッタ(2021年製作の映画)

3.3

宗教一色で描かれる映画をあまり見てこなかったのもあってかとても神秘的な作品だと感じた。彼女視点で描かれるものは全て奇跡でも第三者視点から描かれるものでは疑惑の物があるため自作自演に見えるという構図がま>>続きを読む

ファンタスティック・プラネット(1973年製作の映画)

5.0

芸術性が強くて個人的にはとても好きな作品。巨人や生息している動物を現実世界に当てはめようとするとその違和感から気持ち悪く感じる人がいるかもしれないが「そういうもの」だと思えばそこまで嫌悪感はないのでは>>続きを読む

第三世代(1979年製作の映画)

3.6

セリフの言い回しや言葉のチョイスがカッコいい作品。世の中の変革が目的ではない、スリルを追い求めるためだけのテロリストがやり方が違うだけで動画を撮り炎上する私たちと何ら変わらないようで考えさせられる作品>>続きを読む

マジック・ランタン・サイクル(1980年製作の映画)

3.0

理解のその先にある作品集だった。この作品を例えるなら「派手な柄の布切れを乱雑に集めたようなもの」という感じ。それぞれに込められた意図や意味を映像の端々から読み取ろうとする作業がとても難しかったけど楽し>>続きを読む

ゴーストライダー(2007年製作の映画)

4.1

ただただかっこいい。スーパーヒーローにありがちな空を飛んだりとんでもない威力の攻撃を繰り出す事はないけれどその渋さがクールなのにホットで痺れる作品。アメリカンバイクが好きな人は絶対これかイージーライダ>>続きを読む

イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密(2014年製作の映画)

3.5

同性愛や女性の社会進出などといった今でも提起されるべき社会的問題を考えることが出来た。また世界大戦の最中が舞台な事もあり歴史などが好きであればより楽しめる作品。
主人公は報われて欲しかった...

鳩の撃退法(2021年製作の映画)

3.0

多くの伏線が徐々に回収されて最終的に1つの結末にたどり着く感覚がとてもワクワクする作品。「『金は天下の回り物』とは言うがここまで綺麗に行くか?笑」となるがそこが面白さの1つでもあるなと感じた。
ピン札
>>続きを読む

罪の声(2020年製作の映画)

3.2

過去の大犯罪に意味も分からず関わってしまった子供の感情がリアルで思わず同情してしまう作品だった。メディアが事件や事故をエンターテイメントとして消費し、人を食い物にしていくことの恐怖や憎しみが現実味があ>>続きを読む

TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ(2015年製作の映画)

3.3

地獄とロックの組み合わせが最高すぎる作品だった。主人公の思春期な捻くれ具合と作品全体のギャグっぽさが綺麗に噛み合っていてとても面白かった。
天国つまらなさすぎやろ...

日本で一番悪い奴ら(2016年製作の映画)

3.3

実話をベースにした作品ということに驚いた。徐々に闇落ちしていく主人公に「それ以上はさすがにまずいって...」と言いそうになるくらい危なっかしくそれでいて目が離せない俳優さんの演技が素晴らしかった。

レミニセンス(2021年製作の映画)

3.4

「ハッピーエンドなんてない。幸せな物語もいつか悲劇となる。」という一種の思想を特殊な世界観で体現しているかの様な作品。沈没していく世界の中で過去に縋ろうとする人間を憐れみで捉えていた作品だった。

アメリ(2001年製作の映画)

4.5

ナレーションがとても特徴的で面白い作品。特に人物紹介をする時に「好きなもの、嫌いなもの」で淡々と紹介するのが他の作品には見られず個性的だった。
アメリの悪戯は悪戯というより犯罪だったけど面白かったしス
>>続きを読む

サークル(2015年製作の映画)

4.0

「2分ごとに匿名で投票を行い多かったものが殺される」という緊迫した中で誰が死んでもいい人間かを話し合うことで醜くく自己中的な「人間らしさ」が見えて良かった。差別や貢献による世間の価値での尺度と己の命を>>続きを読む

CUBE 一度入ったら、最後(2021年製作の映画)

3.3

「ルールや法則の説明が全くされない」というファミコンゲームの様な状況なのに命がかかっているという恐怖が綺麗にマッチしていてハラハラする作品。散りばめられたヒントを見ても「?」となることがあり、私が閉じ>>続きを読む