tosyamさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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怪談新耳袋 劇場版(2004年製作の映画)

5.0

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二話目の残煙。宴席を抜け出しアルコールを摂取したまま運転。多人数の喫煙により体内のアルコールと密閉車内ガスが複雑に反応し人体そのものが燃料化した三人。低温山火事のヤバい地帯に迷い込み次々と発火。ファフ>>続きを読む

宇宙のデッドライン(1960年製作の映画)

5.0

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王道名作sfタイムマシンがカラーで。スチームパンク味なのに対し本作は鋭角三角形大好き60sレトロフューチャーテイスト。んでモノクロにしてノワール。世界観もワイドなicbmサターン型ロケットをロストテク>>続きを読む

驚異の透明人間(1960年製作の映画)

5.0

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たとえば怪獣にしても画面外にいるとし襲われる側の一人芝居で全編みせないでということもできる。でもそれを低予算と馬鹿にしてはいけない。そうすることでどんな姿なんだとか本当に怪獣っているのかとかメタな問い>>続きを読む

地球防衛軍(1957年製作の映画)

5.0

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巨根象徴な超巨大原子力蒸気機関船アルファー号がスチームパンクしててゴス。総天然色怪奇映画である。sf映画ではない。吸血鬼映画。すくなくともsf映画の本来もつ明朗カガクな面はどこにもなくミステリアン達マ>>続きを読む

喜劇 大風呂敷(1967年製作の映画)

5.0

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地獄の黙示録もマッサオの破壊力。内戦地帯や密輸地帯に暗躍するのは。暗躍できるのは。文明的な。企業や政府の。組織体ではなく。原始的な怪物化した個人身体なのだ。ということなのだろう。アジアのジャングルでは>>続きを読む

フクちゃんの潜水艦(1944年製作の映画)

5.0

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アニメ30分だがクオリティがたかいので中身がこい。よって戦意高揚目的でつくられているが芸術として成立しており。いろいろとかんがえさせられる。音楽やキャラはディズニーばりにファンシーだがドイツ表現主義的>>続きを読む

N号棟(2021年製作の映画)

5.0

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何度もリメイクされたし世界大戦争ノストラダムスの大予言など政治宗教映画の原点。古典アイテム中川信夫の地獄。今こそ地獄を団地にみたてリメイク。冷戦。オイルショック。オウム。そしてコロナ。それぞれの時代で>>続きを読む

宇宙大怪獣ギララ(1967年製作の映画)

5.0

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前半は2001年宇宙の旅と松竹家庭劇の融合。指令室などの計器には寺山修司さらば箱舟か。すべてに日本語で映像受信器などと札がはられている。神道かよ。後半は怪獣の進撃が圧倒的胸糞感で進行。神経をさかなです>>続きを読む

猿の惑星・征服(1972年製作の映画)

5.0

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タワーリングインフェルノやダイハードのような高層ビルパニック映画の雰囲気がたまらなくいい。ディストピアの静まり返る夜のビル街を孤独な青春の魂を抱え暗躍するシーザー。冒頭のヘリ着陸シーンからしてあがる。>>続きを読む

ビルマの竪琴 総集編(1956年製作の映画)

5.0

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けっきょくゾンビ映画もなんだけど戦争映画のテーマには娯楽アクションと異文化衝突という両側面がある。異文化に比重がかかるとトラウマもおおきくsf的になったりしてナカナカ難解で深遠になりがち。地獄の黙示録>>続きを読む

SEXハイウェイ 女の駐車場(1974年製作の映画)

5.0

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atgというより今村昌平や大島渚をかんじとってさえしまうまでに社会派すぎるテイストに驚愕。交通戦争からのオイルショックという。当時の不条理な社会の激変はsfチックでさえありディストピア映画やホラー映画>>続きを読む

不良少女 野良猫の性春(1973年製作の映画)

5.0

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新仁義なき戦い組長最後の日といい本作といいヤクザが交通事故でしぬとなぜこうもやるせない気分になるのだろう。ゴッドファーザーの長男ソニーの非業すぎる死も。ある意味。交通事故だった。砂漠の流れ者も。か。暑>>続きを読む

(2017年製作の映画)

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なんか山田孝之がうなぎの役所広司みたいで。ラストの剃刀をてにするところ。店の奥の生活空間をみせるところ。店先にとうとつにあらわれるところ。すべてが不穏。無事に自転車でかえる姿にほっとした。

情熱の花(1960年製作の映画)

5.0

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こういうのをみるとインファント島モスラ小美人のスピンオフ。とおく日本の下町へやってきて大活躍する子供むけ特撮シリーズ。あったらよかったのに。

MEMORIES(1995年製作の映画)

5.0

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異臭兵器。みごとなガス怪獣映画。大怪獣のあとしまつはみならってほしかった。おなじく大友克洋の短編で東京湾を漂流するうち重油まみれになって表皮かたまりコア液化。結局ゲル状不定形で水槽にただよう目玉だけが>>続きを読む

鴛鴦歌合戦(1939年製作の映画)

5.0

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続清水港が2001年宇宙の旅なら鴛鴦歌合戦は時計じかけのオレンジ。パンクである。フリースタイルラップバトル一歩手前の女同士での歌喧嘩。叩き割られる百万両の壺。

インプリント ぼっけえ、きょうてえ(2005年製作の映画)

5.0

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河辺の生家は暗黒大陸アフリカで遊廓での一連はアメリカ南部奴隷制のよう。ポーを想わせるゴシックな米歴史薄明時代が無国籍な和ゴシックにまでたかめられている。ホラー映画として手放しでは楽しめない。なぜなら戦>>続きを読む

シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

ルリ子が日本赤軍っぽい女活動家の闘士でありノンポリの本郷が次第に革命運動に引き込まれていくという設定。シルバー仮面ばりの大島渚なディスカッションドラマテイスト。で二人が山中のアジトを転々とするアメリカ>>続きを読む

続清水港/清水港代参夢道中(1940年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

とにかく轟夕起子が寅次郎忘れな草の浅丘ルリ子ばりにキュート。馬鹿は死ななきゃ治らない。の意味とはこういうことだったのか。恋愛馬鹿。オール怪獣大進撃と並び。オールタイムマイベスト級に面白くてタメになる。>>続きを読む

俺の背中に陽が当る(1963年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

ヒッチコックのファミリープロットをおもいだした。糠味噌くさい純愛コンビの二人が非日常な暗黒街アクション設定世界に転生するんだけども。地下室にしても組事務所にしても。非日常空間なんら照明カメラワークやセ>>続きを読む

人妻椿 後篇(1936年製作の映画)

5.0

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前半とはおおきくことなる。前半は勧善懲悪ヒーローとしてみれたのだが上原謙がなんと途中退場。後半はなんとも諸行無常。でスレチガイメロドラマさえ超越。悪人があっけなく改心しまくるし。一筋縄ではいかなくなっ>>続きを読む

腹貸し女(1968年製作の映画)

5.0

ジャックスって前衛サイケというだけではくくれない。その雑食性ももちろんだが。内包する抒情やヤルセナサも昭和歌謡や四畳半フォークにおさまりきらない。しいていうならジャーマンクラウトロック。時代的にはサイ>>続きを読む

女医絹代先生(1937年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

もうコスプレのラブコメ。

人妻椿 前篇(1936年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

なにも勧善懲悪は特撮ヒーロー物にかぎったことではない。戦前は世の中が不穏曖昧模糊疑心暗鬼だらけだったので。浪花節がもてはやされたようにメロドラマにまでわかりやすく勧善懲悪が浸透していた。それでまずしい>>続きを読む

パラドクス(2014年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

完璧快適な生命維持環境とは。生理的食塩水に浸され。チューブでの食物の摂取と排泄。エクモでの心肺管理。脳電極へのマトリックスな波瀾万丈人生の無限回転生。なのだろう。だが。それに要する電力は。使い捨ての発>>続きを読む

俺はトップ屋だ 第二の顔(1961年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます


二作目なのにシリーズ最終作のような虚無感が。こうも全編にながれてしまっては。映画が意思をもって自殺でもしようとしているかのような事象で。びっくりさせられた。もし意図してならば。二号三号で廃刊するカス
>>続きを読む

(秘)色情めす市場(1974年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

オープニングの石段シーン。安部公房の初期短編の鍵をおもわせ。いかにも街の底な感じを映像派で訴えかけてくる。野坂昭如の滅亡小説をおもわせるsfディストピアな世界観。ウーリッツァーエレピの一見おしゃれアン>>続きを読む

俺はトップ屋だ 顔のない美女(1961年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

記者クラブの事件記者シリーズが熱血新米記者主人公でクリーンな庶民派なのにたいしてトップ屋シリーズは主人公が海千山千かつ出自さえよこしまなところがダークヒーロームービーとして魅力なのかも。インディジョー>>続きを読む

狙われた男(1956年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

サムネイルの謎女優イズミケイコが最高すぎる。どこかストロンガーの岬ユリ子的特撮ヒロイン独特の薄幸ピノコオーラが。全体もすきすぎるテイスト。一部に熱狂的なアート映像派監督による超娯楽ミステリーにして才気>>続きを読む

ゾンビ・リミット(2013年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

ゾンビを隔離し飼育しつづける余裕は人類にはない。一億のゾンビはどこにきえてしまったのかというと。そう第一次ゾンビ禍それは一億人の処刑にほかならない。前代未聞のジェノサイドである。そして第二次ゾンビ禍。>>続きを読む

怪談生娘吸血魔(1960年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

傑作フィルムノワールというか傑作ジャッロ。ミスリード装置としてマクガフィン案件としてヒロシマ。の大風呂敷をひろげるだけひろげておいて夜な夜な怪人の変装癖で女をおそうだけのチンケなサイコパス犯人。霧の波>>続きを読む

ショック・ドゥ・フューチャー(2019年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

クソ駄目バンドマンだった自分。スタジオ代割り勘で週一おんなじ近所のスタジオだったので惰性化してしまい。青春の貴重さが当時はわからずじまい。ツクヅク観ていて思った。あれはライブのリハなんかではなく毎回レ>>続きを読む

夕笛(1967年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

戦前という暗黒時代を舞台に超能力不死者の活躍をえがいたゴシックジャパネスクなホラー風味のダークヒーロー映画。舟木一夫。雑魚吸血鬼キャラのような存在感は歌も映画も再評価されてよいはず。令和の今こそ必要。>>続きを読む

ロブスター(2015年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

旧猿の惑星シリーズにおける四作目と五作目あたり猿と人間の闘争期エピソードの猿を独身者に置き換えたような感じ。オカゲサマデ猿の惑星第四作猿の惑星征服がますます好きになった。

悲しき別れの歌(1965年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

母親の死が感染を思わせる程に唐突で即物なのが不気味。婚約者の実家は犬神家かよ程にゴシックだし。母と娘の二つの物語が整合せず解離気味なのはヒッチのサイコを思わせる程に異常心理かつミステリーで或種破綻映画>>続きを読む

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

タルコフスキー諸作。猿の惑星シリーズ。未来惑星ザルドス。アキラ。宇宙怪獣ドゴラ。ノストラダムスの大予言。ゲゾラガニメカメーバ決戦南海の大怪獣。十戒。これら宗教映画っぽいsfが思い浮かぶ。リアルに神から>>続きを読む