nanaさんの映画レビュー・感想・評価

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her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)

4.5

スカーレット・ヨハンソンの声が…。
耳元で囁かれているような音響で、思慮深くて魅力的な息遣いを聴いていると、
…セオドアも、そしてシリコンバレーのエンジニアも、惚れ込むのは無理ないわと思ってしまう。
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FALL/フォール(2022年製作の映画)

4.0

後半がとても良かった
ちゃんと追い込まれた狂気とか工夫とか見応えがあって
突っ込みつつワーキャー叫びつつ冷や汗かきつつ楽しんで見れた

最後のお父さんの
"let's go home." はちょっと笑
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BODIES BODIES BODIES/ボディーズ・ボディーズ・ボディーズ(2022年製作の映画)

3.9

嵐に停電という隔離&パニック環境って、
ホラーの定石とも言える展開だけど、
そこに放り込まれるはデジタルネイティブのZ世代。
かく言う私もここに該当する。

お金に困ることなくSNSでの存在感が何より
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浮き雲(1996年製作の映画)

4.3

私にとって、本作がアキ監督で3作目でした
常連さんの顔ぶれがだんだんわかってきて、
安心感があるし楽しい!

本作も降ってくる不幸の苦渋も、性格や癖が様々な愛すべき人たち、ふとしたときに見える優しさや
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リアリティ・バイツ(1994年製作の映画)

4.1

名画と讃えられるのにも納得
綺麗でおしゃれで感情的な熱い映画
若かりし頃のイーサン・ホークがはまり役で、流石の演技で説得力がある

プロット的には完全に恋愛物だったんだね
お洒落で尖った展開だから騙さ
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過去のない男(2002年製作の映画)

4.8

1から10まで本当に良かった
贅沢で楽しい展開。

そして本作も「愛すべき」アキ・カウリスマキ監督らしい、
不器用で、一生懸命で、ついてない日があることも受け入れるような、人間臭くて愛おしくなる登場人
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枯れ葉(2023年製作の映画)

4.6

なんで「愛すべき」アキ・カウリスマキ監督なのかがわかった気がする。
狙ってないのに心に沁みる温かい映画表現が特徴的。

情けなくてたどたどしい人間臭さながら、どこが身に覚えがあって、共感が持てる登場人
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我来たり、我見たり、我勝利せり(仮題)(2024年製作の映画)

3.9

冒頭で目をパチクリ。あれ私は今から何を見るんだっけ、と迷子に。
迷子のまま疾走してしまった
この落とし込みようのない感情をどうしたらいいんだろうか

面白いっちゃ面白いんだけど
いや怖いよ

なにより
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関心領域(2023年製作の映画)

4.8

映している画面は何一つ暴力的なものはないし、会話する人間は至って冷静に、無理偽りなく語っているだけだ

それなのに、
たまらなく不穏で不快だった。

この映画の主役は、環境音。

「ほら聞こえるか」っ
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リスト(2011年製作の映画)

4.7

最後にしてやられたと思った。

いや、こういう落し込みは前になかったわけではないんだけど、
全く予想してなかったので上手いと舌を巻いてしまった。

楽しい。カメラワークも、会話で状況を伝えながらも自然
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草の葉(2018年製作の映画)

4.7

あまりに満足度が高くてびっくりしてしまった。

この時代あえてのモノクロだし、見始めは絶対意識してるでしょという映画がちらついて(coffee and cigarettes)、ついつい比べてしまうんだ
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孤狼の血(2018年製作の映画)

4.5

なるほど流石
時間あるときにちゃんとレビューしに戻ってきます。

パリところどころ(1965年製作の映画)

4.5

短編オムニバスで6話。
それぞれに味があって、伝えたいことも明確で、そしてどことなく軽快で滑稽で人間臭いのが愛おしい。
この手軽さは短編ならでは。
これぞパリ節と感じた

お気に入りは、あの頼りない皿
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軽蔑 60周年4Kレストア版(1963年製作の映画)

4.4

カラーだから色味も映えるし景色も格別。
やっぱりフランス映画はファッショナブルで、それによく喋る。
なかでも本作は特に、
メタファーと、会話の飛び方と、言語の織り交ぜと、…かなり複雑だからこそ難解だけ
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愛がなんだ(2018年製作の映画)

4.0

ささくれに消毒液かけちゃって染みるような不快感
二度と見たくないですが、そう思えるほど殊更に演技がどれも説得力があったということでもある
憎い

こんな人達、それぞれ身の回りすぐ近くにいたよなという既
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Summer of 85(2020年製作の映画)

3.8

「理想の親友」
この表現が最初に使われたとき違和感に心がざわついたけど、うーんそういうことね、と

感情の吐露の割にはあっさりした作品だと感じでしまった
フランス映画特有とも思える、美しくてよく喋る映
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マックスとピアノ(1913年製作の映画)

4.0

サイレント映画でピアノを、つまり音を題材にする自由さに脱帽
本当に音が聞こえてくるようだった

マックスと規那入り葡萄酒(1911年製作の映画)

4.5

どうしょうもなく酔った演技が説得力ありすぎ
毎度担ぎ上げてく警察官が凄い

マックスの紳士賊(1909年製作の映画)

4.4

愉快
ランデーの表情の表現が突き抜けて凄い
大の大人が何してんのさ笑