せりなさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

エッフェル塔~創造者の愛~(2021年製作の映画)

3.0

エッフェルさんって、自由の女神の骨組みも作ってたんだね。
事実に基づいて自由に描いたとあったので、恋愛部分がフィクションなのかなと思ったけど、ここまでの影響はなくても少なからず影響はあったのかも知れな
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丘の上の本屋さん(2021年製作の映画)

3.0

古書店の店主が客との触れ合いを通じて、本や読書の素晴らしさを伝える作品。

一見の客や、常連客とのやり取りが中心でドラマの要素はあまりないんだけど、移民の少年エシエンに読書の楽しさや素晴らしさを教えて
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オマージュ(2021年製作の映画)

3.0

映画監督としても、母親、妻としても行き詰まっていて迷える女性映画監督が自分を取り戻していく物語。

女性映画監督自身の事、50年前の映画の欠落部分を探す事。この2つが重なる事で過去と現在の女性の生き方
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マッシブ・タレント(2022年製作の映画)

3.0

ニコラス・ケイジによるニコラス・ケイジファンの為のアクションコメディ!

出演作知らなくても楽しめるけど、好きな人はめちゃくちゃ楽しいと思う。過去の出演作にも触れられているので、ニコラス・ケイジの全キ
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メグレと若い女の死(2022年製作の映画)

3.0

ミステリー作品として面白かった!

メグレ警視のキャラクター描写が丁寧で、見た目も含めて原作に忠実な印象でした。

被害者の名前も素性も何も分からない状況から捜査が進んでいく過程が面白くて、ミステリー
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郊外の鳥たち(2018年製作の映画)

3.0

地盤沈下の街を測量する大人たちと廃れゆく街で遊ぶ子供たちが交錯して、過去と未来の境界線が曖昧になっていく映像が個性的で面白かった。

偶然同じ名前なのかハオの過去の記憶なのか明確にされないままので見て
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ゴッホ「ひまわり」に隠された謎(2021年製作の映画)

3.0

ゴッホの作品の中で、ひまわりを中心とした内容のドキュメンタリー作品。

ひまわりを収蔵している美術館は日本も含まれるので、SOMPO美術館の学芸員の方も出演されていた。見た回数が1番多いひまわりなので
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

3.0

スピルバーグ監督自身の自伝的な作品であり、映像を撮るという事がどういうことなのかも教えてくれる。

映画に魅力され、映像を撮ることにのめり込んでいく少年が映画監督として歩み出す覚悟を決めるまでをエンタ
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Unlocking Sherlock(原題)(2014年製作の映画)

3.0

SE3の日本放送前に見たのかな?
昔過ぎで覚えてない…

モファットとゲイティスの2人がいかにホームズが好きかわかるやつ。
出演者たちのインタビューもあるから、SHERLOCK好きな人は楽しめるよ。

オットーという男(2022年製作の映画)

3.0

幸せなひとりぼっちのリメイク作品。

元ネタを知っていたので、個人的には新鮮味が薄かったけど何も知らない人には凄く響く作品なんじゃないかな?
偏屈なおじさんの過去が紐解かれていく中で、人との関わり方が
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ホーリー・トイレット(2021年製作の映画)

3.0

仮説トイレに閉じ込められて爆発まであと34分という絶体絶命な状況をワンシチュエーションで描いたクレイジー度高めな作品。

グロいというか痛い描写が突き抜けていて、ちょっと叫びたくなる。
脱出しようと試
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いつかの君にもわかること(2020年製作の映画)

3.0

余命宣告を受けたシングルファーザーが、幼い息子さんの養子縁組先を探すという実話に着想を得た物語。

養子縁組の候補者たちや、支えてくれる人たちとの交流の中で、息子のために出来ること、大切なことは何かを
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ボーンズ アンド オール(2022年製作の映画)

3.0

人喰いという特殊な設定ではあるが、社会の片隅に生きるマイノリティな存在の彼らの生き方に焦点が当てられていて、ホラーというよりは社会的なメッセージも感じられる作品。

とはいえ、思ってた以上に人喰いシー
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ピサロ 印象派の父(2022年製作の映画)

3.0

ピサロの名前とか絵は知っていたけど、人となりは知らなかったので面白かった。

芸術家と結婚すると苦労させられるのはある種のの宿命なのかな…
画家仲間からは人気があったけど、収入面は晩年近くまで安定しな
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アントマン&ワスプ:クアントマニア(2023年製作の映画)

3.0

スコット自伝出版おめでとう!!

ファミリームービーでありつつ、今後のMCUの展開を示唆する需要な作品として楽しめる内容になっていると思います。
ビジュアル的にはスターウォーズ感が強かったけど、アント
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エンパイア・オブ・ライト(2022年製作の映画)

3.0

オリヴィア・コールマンが難しい役所を繊細さと力強さを感じる演技で見事に演じきっている。

1980年代のイギリス南岸にあるリゾート地の映画館を舞台に紡がれるドラマが美しい。
主人公のヒラリーと移民の黒
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ワース 命の値段(2019年製作の映画)

3.5

911の被害者に対して行われている救済プログラムに実施内容について変遷の物語。

アメリカでは大きな事件や事故が起こった際に救済プログラムが実施されるのは普通の話しだそうですが、当事者以外は詳細まで詳
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アラビアンナイト 三千年の願い(2022年製作の映画)

3.0

美しい美術と映像に彩られた、孤独と愛の物語。

物語を語る事で愛について掘り下げ、それが新たな物語になっていくという、物語を語るという事に焦点を当てている。
ファンタジックな演出もありつつ、主題は普遍
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バビロン(2021年製作の映画)

3.0

映画の誕生からサイレント、トーキーへと変わり、VFXを多用した最新の作品まで含めた映画という存在への監督の思いが満ち満ちに詰まっていた。
華やかさの裏にある濃い影も含めて、全部曝け出した上で、映画の一
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コンパートメントNo.6(2021年製作の映画)

3.5

直感が当たりだった!
ラストシーンの為のロードムービー。

仕事で恋人が行けなくなった旅行に1人で行くことに。同じコンパートメントになった青年との最悪な出会いから始まる、絆の物語。

険悪な雰囲気で始
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ナショナル・シアター・ライブ 2023 「かもめ」(2022年製作の映画)

3.0

極限まで削ぎ落とした舞台装置による「かもめ」なので、初めてかもめを見る人は戯曲を読むか映画版とか見た方がとっつきやすいかも知れない。

壁に囲まれた空間で、椅子に座って進む会話劇というシンプルな演出で
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崖上のスパイ(2021年製作の映画)

3.0

流石のチャン・イーモウ!絵が美しい。

中国共産党のスパイを描いているのでプロパガンダ的な要素も感じるけど、ミッションの為に命懸けで活動する4人のスパイのをドラマ要素も盛り込んで、クオリティの高い作品
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.0

ハンドリングする人がいるって大事だね。

ダニエルズが描くマルチバースを舞台に、家族と親子を描いたアクションコメディ。

最初にマルチバースの概念とか、ちゃんと説明してくれるからエブリンと一緒に状況を
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逆転のトライアングル(2022年製作の映画)

3.0

華やかな世界のブラックユーモアをゲロで表現するの流行りなの!?

ヒエラルキーの逆転をブラックユーモアを交えて描いていて、とても面白かったけど嘔吐シーンが想像以上に多いので、苦手な人は気をつけた方がい
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小さき麦の花(2022年製作の映画)

3.5

静かな映像の中に、愛の形が確かに描かれてい。

期待してた作品だけど、期待以上だった。
家族に疎まれて居場所のなかった2人が、厄介払いの様に結婚させられる所から始まる。
周りが勝手に決めた結婚だったけ
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少女は卒業しない(2023年製作の映画)

3.0

卒業式を目前に控えた女子高生たちの群像劇。

10代が持つ感受性がエモーショナルで、学校というある種閉鎖的な空間が舞台装置が活きていた。
地方出身の方が共感しやすいのかも?
学校が無くなってしまうとか
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対峙(2021年製作の映画)

4.0

初監督作品と聞いてめちゃくちゃ驚いた!

4人が教会の部屋で会話をするという、シンプルな設定で低予算で作られているけど、徹底的に無駄を削ぎ落としているという意図が生きているので、このシンプルさが作品に
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バイオレント・ナイト(2022年製作の映画)

3.0

全面的にクリスマス感を押し出しているのに、めちゃくちゃバイオレンス!

プレゼントを配ってる途中で富豪の家で休んでいたら、富豪家族を強盗集団から助ける羽目になって…からの騒動をコミカルに描いているけど
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ベネデッタ(2021年製作の映画)

3.0

奇跡と聖痕、嘘か真実か証明が難しい現象を含みを持たせた演出でベネデッタという1人の修道女の半生を描いている。

17世紀なんて神の存在を強く信じ込む事で、ある種のトランス状態になってる人とかいそうだか
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ルネサンスの巨匠 ラファエロのすべて(2021年製作の映画)

3.0

ラファエロって前にやってた気がしたけど、あれはミケランジェロの時に言及されてただけだよね。
何故かミケランジェロとラファエロがごっちゃになりがちなダメな人…

このシリーズは美術史に興味のある人には楽
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エゴイスト(2023年製作の映画)

3.5

エゴイストの意味を再定義してみたくなる。

主演の2人がめちゃくちゃ良かった!
強く惹かれあった2人の間に訪れる運命が、彼の抱えるエゴを浮かび上がらせてくる。
行動そのものはエゴなんだけど、自分勝手な
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イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

4.0

ロバー!
貰ったロバのステッカーに情緒を乱されるとは思わなかった。

長年親友だと思っていた相手から突然、友人が関係を終わらせたいと宣言される事で、島の日常が終わりを告げる。
本土で起きてる内戦と、友
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すべてうまくいきますように(2021年製作の映画)

3.0

本篇ではっきり言及されてない所が予告映像に書いてあると聞いて、確認したら本当にはっきり書いてあった…
あれは余計な親切だわ

脳卒中をきっかけに安楽死を望む父と娘たちの葛藤を心の機微に触れながら描いて
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FALL/フォール(2022年製作の映画)

3.0

なんでそんなことするの!?な気持ちにはなるけど、伏線の回収とか結構作り込まれている。

クライミングでパートナーを亡くした親友を励ます為に、600メートルの電波塔に登ろうとか正気?ってなるよねw
梯子
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SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

3.0

ワインスタイン告発までの、記者たちと被害者たちの心の動きを丁寧に追った作品。

この作品で語られている事は、報道とかである程度は知ってはいたけど、被害者たちが葛藤の末に語り始めるという描写によって、こ
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エンドロールのつづき(2021年製作の映画)

4.0

インド映画だけどインド映画じゃない!
みんなが思い浮かべがちな歌ったり踊ったりする長編ではなく、どちらかというとアート系な作風で光の捉え方が美しく、映画を作るという事に対する愛が溢れている。

監督が
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