最高裁判事という役職にともなう深慮と高潔さへの、🇺🇸人の国民的敬愛を感じた。最晩年の彼女がネットカルチャーのマスコットにされだした経緯は、🇺🇸で生きてないからちょっとよく分からなかった。
特撮っぽい感じで2000年代に蘇った高倉健の暴力映画。大江健三郎や村上龍は偉大なんだなあ。音楽には何とキングギドラの名が。
売店のおばちゃんとお喋りしたり、仲間とステーキ屋で馬鹿話したり、山口が”居場>>続きを読む
近衛兵が蹶起し、師団長が斬り殺され、宮内省が荒らされ、首相邸が焼かれ、放送局が占拠されかかる。うっとりするほどトンチキな夢想! さすがは1960年代。新左翼の志士たちの時代である。
作画、娯楽性、持ってきかた、メッセージ性、あとつげ義春という渋い古典からの引用…何においてもバランスのよい傑作だった。2よりも野明がかわいらしく描かれている。
面白「そう」な持ってきかたが最後不完全燃焼だった。最後まで面白「そう」な映画で終わった。中盤の、平和と戦争の違いを巡るヤブニラミ男の演説が頭に残る。押井のイメージ・ビデオ。
でも1と同様、ゲーム的な面>>続きを読む
こうやって、人間関係に「繊細で」「感受性が高くて」「面倒くさい」「女子」……という言説が強化されていくのだろうか。こう考えるのはポストモダンかぶれの馬鹿のやることなのだろうか。駄目なのだろうか。
よくまとまっていた。鉄仮面の小物感が凄まじかった。少なくとも前半分ぐらいは金がかかっていた。さすが91年
軍や秘密警察に殺されかけないと軍事独裁の”真実”は実感できないというリアリティが悲しい。
金を受け取る、受け取らない、仕事の途中で引き返す、引き返さない、の喧嘩というかやり取りのメンドクサさが、明ら>>続きを読む
人がいうほどクェスを悪く思わなかったな。しかしシャアはヤバい。表向きハーレムを作っているように見えるが、実は男達から白い目で見られている。地獄だろ
吉田玲子がどうこうというのではないが、あんまりいい話だとは思わねえなあ。
インドの映画と思いきや、白人の少女の思春期と成長のお話。おぼこ娘の恋愛ごっこにはちょっと付き合いきれないかな……。
いち東洋人としては素直に見られない植民地物語でした。映像はうだるような熱気まで伝わる>>続きを読む
非常にゆとりっぽいことを書くと、乗り合い馬車とアパッチ族との馬上での戦いが、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』に並ぶ迫力で、大興奮です。昔の古い映画だと思って舐めてました。
台湾・銅羅の子どもたちと大人たち。女たちと男たち。楽しいんだか、楽しくない早くパパママに会いたいんだか分からない帰省。ガキンチョの頃の帰省ってそんなもんだよね。単純に美化はできない。
子どもと小動物なんていう、昔の技術じゃ撮りづらそうなものを上手に撮って、すごく生き生きした感じになっている。お話もうっとりするぐらい完璧。
ひと昔前のアダルトPCゲームみたいな……「現実」の綻びをくぐり抜けた先にある、残酷な「現実」。謎解き的スリル。
あとは一回でそれを楽しめる観賞能力が僕に備わっていればなと悔やむ。
このレビュー読んで視聴を検討しているかたは、『神曲』についてちょっと調べてみて下さい。内容は糞です。ただのシネフィルの自分語りです。
娘にとってずっと探し求められたい(キモ)親父の気持ち……わかんないな。
死、世界への漠然とした恐怖、子どもの見えないところで行われている本当の政治的悪夢。こんなかわいい女の子を90分見させられたらおかしくなる。危ない。
二人の来歴の一面的な切り取り方を「そういうもの」としてどうも受け止められない。監督はメイレレースだったのか。
男であるというのは何かを引き受けたり、何かに立ち向かったりすることではなくて、何かから逃れ続けることなんだろうか?
これは外から見れば絵に描いたようなアメリカ的愛国者、アメリカ的英雄のお話だが、その色>>続きを読む
ウルリケ・マインホフと重信房子、それぞれの娘へのインタビューを併立させたドキュメンタリー。面白かった。
ウルリケの生い立ちやRAFにいたる経緯もわかって良かったんだけど、それ以上に「シゲノブとPFL>>続きを読む
この長尺の割には切った張ったのドンパチが少なく、卑猥な挿話とレイプばかり。下品だ。でも波止場の異様に大きな建物とか、「場所」がいちいち良かった。
作り込まれた悪役ロマンでした。カメラはぐらぐらするし、フラッシュはチカチカするので気持ち悪くなるけど。