tsubame737さんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

ブルックリン(2015年製作の映画)

3.9

田舎と都会の対比。(白人にとって)希望に溢れる1950年代のアメリカの話。
しかし、就職のために田舎から引っ越した人なら共感できる話。
アイルランドの田舎から大都市ニューヨークに出てきて、見た目も垢抜
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ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)

3.7

ジェーンフォスター博士は有名かつ業績があるのだし、ラボに行かなくても大学院生をこき使える立場になれるはずなんだが。
それと、ヘボ修士だった私からすると、博士なんて夢のまた夢だった。だから、「ladyで
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ビリーバーズ(2022年製作の映画)

3.7

オウム真理教が元ネタなのかな。
解釈でねじ曲がる理念とか集団生活による洗脳とか
(本名を使わせないのは大学にあった統一協会系のサークルでもそうだった)
それと、各人の夢や感情を全員と共有するってミッド
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荒野のストレンジャー(1972年製作の映画)

3.8

荒野の用心棒や荒野の七人のような話と思いきや…
民衆や牧師の下衆さ、卑俗さが出てくるあたりが、マカロニウェスタンやニューシネマっぽい
それと、ラストシーンで分かるストレンジャーの正体に驚き。
とは言え
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怒り(2016年製作の映画)

3.8

不信が人間関係の切れ目、怒りを生み出す。

編集が良い。序盤は東京、千葉、沖縄の3パートの現在と過去が絡み合うようにシーンが切り替わる。照明、色使い、人物の移動方向等の異なるシーン同士を繋ぐことで、観
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チップとデールの大作戦 レスキュー・レンジャーズ(2022年製作の映画)

3.8

ディズニー以外のキャラも多く(例えばバットマンや一瞬だけ登場したワンダーウーマン)、権利の処理が大変だったろうな。

セカンドキャリアと中年の悩みについての話で面白かった

園子温という生きもの(2016年製作の映画)

3.5

飯田線のシーンからの園子温監督の実家のシーン、方向が逆じゃないか?
そんなことはさておき。

園子温は昔から才能と行動力があったから監督になれたんだなと実感。福島県浜通りの人々ともにこやかに会話してい
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リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

4.1

ヒロイン役のアラナハイムは私と生年月日が20日くらいしか違わないことに驚いた…

15歳の彼が大人びていなければ、25歳の彼女との恋愛が成立してなかった。または、言の葉の庭のように短編の悲恋にするか(
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エルヴィス(2022年製作の映画)

3.8

IMAX版で観賞
ワーナー作品でキャプテンマーベルが出たことに笑った。しかし、良く良く時代設定を考えれば、昔のDC版のキャプテンマーベルですね。
彼の死因と海外ツアーが出来なかったことが大きなミステリ
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バズ・ライトイヤー(2022年製作の映画)

3.7

IMAX版で観賞
スター・ウォーズとトップガンとアイアンマンを混ぜたような作品

映像は悪くはないが、お話が期待していたのと違うというか。
見せ場を作るためだけにミスを連発する新人たち。話は最後まで聞
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東京2020オリンピック SIDE:B(2022年製作の映画)

3.5

まさかのほぼ無観客試合(観客は私だけ)

以下、気になったこと
·フェンシング出身のバッハ会長が子ども相手にガチなスポーツちゃんばら(大人げないとも言う)
·森会長の反省の無さ。あんなおじさんいっぱい
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ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

3.9

パラサイトと同じ撮影監督のせいか、ファーストシーンはパラサイトに似ている。
しかし、時折、暗闇のシーンが入る以外は、いつもの是枝作品だった。

全員に向けられた「生まれてきてくれてありがとう」が良かっ
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ライトスタッフ(1983年製作の映画)

3.9

観賞したのは三時間超えのほう。
ドリームとあわせて観賞したい一本。
「能力を発揮できるアメリカに感謝」みたいなセリフにドリームを重ね合わせると別の意味が出てくる

right stuff(正しい資質)
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ウォーク・ザ・ライン/君につづく道(2005年製作の映画)

3.7

ホアキン・フェニックスの顔芸が良かった。
亡き兄への複雑な感情って、ホアキンそのものかも

わたし達はおとな(2022年製作の映画)

4.0

藤原季節の首を絞めたくなったが、男性なら大なり小なり思い当たる節がある話である。
本作を観賞して何も感じないなら、それはサイコパスか聖人君子か恋愛経験のない人である。
話は脱線するが、どんなクズ男でも
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PLAN 75(2022年製作の映画)

3.8

公開三日目で半分強ほどの入り。この劇場では正直良い方。ほとんど高齢者だった。
これは、男はつらいよシリーズの倍賞千恵子の起用が観客動員への企画力の成功だと思った。
実際、倍賞千恵子の佇まいや言葉遣いが
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エリザベス 女王陛下の微笑み(2021年製作の映画)

3.5

本作の監督がノッティングヒルの恋人がローマの休日を下敷きにしたことを思い出す。
あの作品は王室と直接関係はないが。

PLAN75を観賞した後だと、女王も大変だけど…という煮え切らない感想になる。
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峠 最後のサムライ(2020年製作の映画)

3.5

見所はあるが、地味さは拭えない。
シン・ウルトラマンとトップガンがあるなかで、本作の興行はいっそう苦戦しそう。

製作委員会の一覧にFM PORTがあったが、コロナ禍で倒産し、存在していない。コロナ禍
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東京2020オリンピック SIDE:A(2022年製作の映画)

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公開初週末なのに観客は私ともう一人だけ。
前作の「朝が来る」はもっと入っていたような
トップガン観賞後に続けて観たので、余計に寂しさを感じた。

場面転換や最初と最後に自然界の映像が入り込む。川瀬監督
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オフィサー・アンド・スパイ(2019年製作の映画)

3.5

世界史の授業で習ったドレフュス事件。大勢の前で剣を折られる絵を今でも覚えている

世紀の逆転劇を期待すると肩透かしにあう。
国家機関による隠蔽や捏造を暴くには何年も時間がかかるし、世間の目も完全に変わ
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ドゥ・ザ・ライト・シング(1989年製作の映画)

3.8

昔のブルックリンはボロボロだったのね。
本作では、ずっと人々のイライラがくすぶり続けて、最後に爆発する。起承転結の構造から離れており、ある種の退屈さも孕んでいるが実際の暴動もこんな感じなのだろう

トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.1

imax版で観賞。公開二日目で四割くらいの入りだったので、結構入っているのでは

色々書けるとは思うが、トム・クルーズの演技が良かった。言葉には出さないが、彼の表情から迷いや戸惑いが読めた。他の俳優よ
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犬王(2021年製作の映画)

3.9

栄枯盛衰の話である平家物語を取り扱った人々の栄枯盛衰の話。
2日経っても消化しきれないけれど、
時代劇×ロックミュージカル×アニメという組み合わせとカメラがカンガン動く作画コストの高そうなシーンの連続
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さがす(2022年製作の映画)

4.0

ピンポン玉が家族の絆の象徴。
全員、出口や救いをさがしている。

佐藤二朗演じる父親は悪いけど憎めない。彼の苦悩が良く表現されているからだと思う。
指名手配犯役の彼も目が死んでいる演技が素晴らしい。

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.8

一度目はimaxで観賞、二度目は通常版で観賞
スマホで撮影したシーンが多々あり、画質が粗いせいか、imaxに不適当だった。スマホ撮影が適当である理由付けもない
パンフレットによると複数カメラで同時撮影
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少林寺 4Kリマスター版(1982年製作の映画)

3.9

今では撮れないシーンがちらほら。
恐らく、地獄の黙示録のように動物を何頭が殺しているはず

一歩間違えば、複数人が大怪我しかねないシーン等、身体能力の高さが本作の魅力

また、コミカルなシーンも多く、
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ハケンアニメ!(2022年製作の映画)

3.8

何気に声優陣が豪華
スタッフの後ろを追いかけていた吉岡里帆がスタッフの前に出て、皆を導いていく

流浪の月(2022年製作の映画)

3.8

青木湖は、おねがいティーチャーの木崎湖の隣の隣。

閑話休題。
月は太陽光の反射により輝いている。日時によって見える形も変わる。
人間関係も他者からの視線次第でどのようにも見えるのだ。

ところで広瀬
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死刑にいたる病(2022年製作の映画)

3.7

悪くはないし、宮崎優は良かった。
しかし、羊たちの沈黙や三度目の殺人を想起させる本作はサプライズがやや弱かったと感じた

オチが孤狼の血1と同じとは

プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

4.7

男のリトマス試験紙。約二時間、針のむしろに座っていたようだった。
本作を観て、何も感じない人は信用できないと思った。
なお、人気作の証なのか、メルカリではパンフが2000円前後でほぼ完売。

以下、気
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海辺のポーリーヌ(1983年製作の映画)

3.7

アンリはクズだし、ピエールもしつこいし、恋愛ダメ人間なのにどうしてモテるのか…

女優たちは美しく、可愛らしく、そこまで不快でもなかったが、男優たちは…

門に入るシーンから始まり、門のそばから去るシ
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美しき結婚(1981年製作の映画)

3.6

そりゃ、結婚できないでしょうねという性格の主人公。
冒頭、夢想しない人間はいないという意味の字幕が出るが、夢想だけでは結婚は出来ない。
主人公以外の人々は夢想や理想だけではなく、相手を慮ることができて
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飛行士の妻(1980年製作の映画)

3.8

偶然と想像を観賞してから気になっていたエリック・ロメールの喜劇と格言劇シリーズ
フランソワの言動がダメ男のそれ。一方、結局彼を許し受け入れてしまうアンヌもめんどくさい。
ダメダメな彼らでも、本作は小さ
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チェルノブイリ1986(2020年製作の映画)

3.7

チェルノブイリの原発事故の原因を解き明かす作品よりも、現場の人間たちの奮闘記の方が今のロシアやウクライナに求められているのかな。

原発事故後の一般人の避難シーンにて、白い塵が舞っていたのが不吉だった
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オードリー・ヘプバーン(2020年製作の映画)

3.7

ダンスシーン必要か?
音声のみの資料もあるからかもしれないが。

偉ぶらない彼女は三船敏郎のそれを思い起こさせる。
作中では、彼女はハリウッドのスタジオシステム最後のスターの一人だと語られる。
ニュー
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マイスモールランド(2022年製作の映画)

3.9

本作のロゴは埼玉県の形か石の形か。
本作の大人たちは前向きな言葉をかけるが、空虚さが漂う。
磐石な将来があるとは言えない物語に気が重い